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『怒り猫』

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猫に怒られる事ってありませんか?「シャーッ!」って感じで。
もちろん威嚇の意味で、これ以上やると攻撃するよ、という警告なのだけれど。

とある街角のお宅前に立派な首輪を付けた猫がいた。
このお宅の飼い猫だろうか、よしよしと撫でると気持ちよさそうにゴロゴロいってる。
僕は「ゴキゲンだね」と猫に向かってピースサイン。するとなぜか表情が一変し「シャーッ!」と怒られる。
あれれ?もう一度ピースを近づけると「シャーッ!」。もう一度だけピース。「シャーッ!」

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???

ならばと試しに今度はグーを近づけると
「シャ…。……。」
あっ、いま先走って怒りかけたよね…ああ、でもグーはOKみたいだ。そしてまた頭を撫でてみたがゴロゴロという。
ピースが嫌いな猫。憶えておかないと。

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何年か前。物陰に知り合い猫がいた。あっ、アクビしようとしてる。カメラでカシャ、カシャ、カシャ。撮らせてもらう。
すると音で驚かせてしまったのか
「ジャーッ!」
シャーッのちょっと上を行く怒り方。あれれ、でもシャッターの音をそんなに怖がる子だったっけ?

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まあとにかく怒らせてしまった。ごめんねごめんね、と謝りカメラを収めると…後ろでなにか黒いものが動いた。
後ろには「かあちゃんどうしたの~」とアクビしてる黒い子猫がいた。
あっ、ゴメン、そういう事だったのね…、だから
「シャーッ」ではなく「ジャーッ」だったりのか。深く反省。

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それからは知り合いの猫であっても、まずよく観察して
「撮らせてもらっていいかな」
と、仁義をきらせてもらうようになった。親しき中にも礼儀あり、だ。

猫は恨み深いという。だから怒らせてしまったら素直に謝罪する事にしている(了)

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