オーストラリアにモヤモヤ全部置いてきた ― シリーズのはじめに
先日、人生で初めてのオーストラリアへ行ってきました。
きっかけは、ミュージカル劇団時代の同期(以下・ゆかりちゃん)が結婚してオーストラリアに住んでるから。
ずっと前から「一度は遊びにおいでよー!」と誘ってもらってたのにも関わらず18年はそれをスルーしていました。
(正確には「行きたーい!」て言ってるだけのやつ)
理由は「お金がない」「仕事してるから」「結婚したのに一人で海外なんて」「そんな贅沢わたしには不相応」などなど、一言で言えば「そんなものは自分以外の人がやることで私には無理」と頑なに思い込んでいたからなんですね。
ところが今年は、そのゆかりちゃんが日本に帰国して、しかも5週間滞在し、あげく数十年ぶりに一緒にミュージカルに出るというスペシャルな出来事がありました。
昔のように一緒にお稽古をし、ゲラゲラ笑って、本番に向けて高めあってるうちに、気持ちが若返ったというか、行動派のゆかりちゃんにいい意味で刺激されたのか「今ならオーストラリアに行ける気がする…」と思うようになりました。そして気がついたのです、そもそも行けないと思っていた理由は全て自分の中で勝手に設定してない?と。
お金に関しては、そこそこ貧乏な家で愉快に育ったため衣食住以外でお金を使うのは贅沢であり分不相応だという価値観(これは正直今でもある)があるだけで、今の自分は貯金を使えば行けないこともない。
仕事も、以前と違ってフリーランスだから休もうと決めたら一存で休める。
うちの夫は、私が決めたことに関してほぼ反対したことがない。
「本当に行こうかな」というマインドになっただけで、行けなくしていた制限は外ではなく内にあったのだと気がつけました。
そうしてえいや!と航空チケットを取った43歳の私の、人生初のオーストラリア。しかも人生最長の2週間の海外滞在記。
行くまでは「やっぱり分不相応なことをしてるんじゃないか」と、楽しみな気持ち以上に不安もあった旅。
けれど私は、この旅で多くの「これからの生き方を変えるような感覚」を得て帰ってきました。
その感覚を、できるだけ言葉にしたくて久々にnoteの記事を書いてみようと思います。
そしてこのnoteが誰かに届き、誰かの心を軽くできたら
そして「私も悩んでないでどっか旅に出よう!」なんて、今ちょっとしんどくても、この先に楽しみなことを自分で計画しちゃうきっかけになれたら嬉しいなぁ、なんて思ってます。
旅の目的はない!
今回の旅は「これをやる!」とか「これを見る!」とかを全く決めていませんでした。決まっていたのはこれだけ、
2週間行く
最初はゆかりちゃんが住むユランガのお家にお世話になる
最後の2泊はゆかりちゃんと一緒にシドニーで遊ぶ
オペラハウスでミュージカル観る!
それ以外は細かな観光先も目的も何もありませんでした。
シドニーに2泊の案も、オペラハウスでミュージカル観る案も提案してくれたのはゆかりちゃん。シドニーでのホテル選んで取ってくれたのも、ゆかりちゃん。
オレ、航空券取っただけ。
元々旅程を計画するということが苦手なのもあるんですが、それにしたって今回はあまりにノープランでした。でもたったひとつだけ決めていったことがあります。それは「べき思想を置いて身一つで飛び込む勇気だけ持つ!」。
行くからには何かを得るべき、とか、学んでくるべきとかそういう「べき」を手放して脳より体で感じること、体感に全振りだ!と決めたのです。

物理で身軽に。リュック1つで飛ぶ決意。
とはいえ「べき」という思考は、常識的な社会人にはあたり前に備わってるものだと思います。
責任感とか協調性なんかは、「納期は守るべき」「人には感じよくするべき」など、べき思考がポジティブに作用する部分ですよね。
普段から、しっかり真面目にちゃんとする。
そういうものを大事にしている人ほど、べき思考は当たり前に組み込まれていて、「べき思考は置いていこう!」とか思ったくらいでは頭から分離できません。
私はけっこうチャランポランですが、それでも「人にがっかりされたくないなぁ」という気持ち一つで、日頃はがんばって社会人をやっています。考え方を変えるって、やっぱり簡単なことではないわけです。んじゃどうするか。
そんな時は、物理です。
マインドや思考とか形のないものをチューニングするとき、瞑想とかもいいんですけど時間がかかります。
手っ取り早いうえに、結構な効果と影響があるのが物理でチューニングです。
例えば、思考がとっ散らかってるときに部屋を片付けるとスッキリして頭が冴えるとか、イライラするときにボクササイズとか行って砂袋をぶん殴ってたらスッキリするとか、フラれたから想いを断ち切るために髪を切るとかのアレです。過去の私の、心を軽くしたいからダイエットして体重減らしたとかもそうです。
それになぞらえて、私は今回の旅で「べき思考」という心の荷物を置いていくために、物理的に持っていく荷物も最小限にしようと決めました。
最近、交流の多い発信仲間であるミニマリストたちに憧れて、リュック1つでオーストラリアに2週間行くことにしたのです!

得たのは猛烈な解放感
必要なものはリュックに詰めて、オーストラリアへのお土産(ジャパニーズスナック)だけはビニール製のくまモンに詰めて、手荷物預けなしの完全身の回り品だけでの身軽旅。
去年までは、東京出張2泊3日でもでっかいスーツケースに荷物パンパンに詰めてレ・ミゼラブルの冒頭シーンの囚人みたいな顔して移動していた私です。
そんな私が海外、しかも2週間滞在ををリュック1個(と、くまモン)で無事に不都合なく過ごせたのか。
結論から言うと、最高でした。
荷物預け&受け取りがないことの時間的余裕、スーツケースを引きずって歩かなくていい身体的楽さ、パッキングの簡単さ…
もう、スーツケース旅には戻れないような気すらしています。
そして何より、当初の目論見どおりに思考に余裕と余白がたくさんできて猛烈な解放感にもつながりました。扱うものが少ないと、人は脳みそに余白ができます。この旅を終えて実感したのは、モノが少ないと脳に余白が生まれる。「モノの制限は、脳に余白を生む」と言うことです。
物が増えるということはその分、選択肢が増えます。それはとても豊かで楽しいことでもありますが、選ぶためにはいろんなことを考える必要があります。その考える時に使っているエネルギーを解放するのが「モノを制限する」ということなんだと知りました。

何でもかんでも学びにすることに疲れた末に
今回の旅では「べき思考」という心の荷物を置いて行ったと書きましたが、その中には「旅をしたんだから何かを得て帰るべき」という考えも含まれていました。
何でもかんでも学びに変えることに、ちょっと疲れていたんですね…。
ちょっと話がそれますが、私は3年ほどVoicyという音声配信プラットホームで毎朝配信を続けています。
このVoicyという場所は、パーソナリティに有識者が多く各分野でとても有意義なコンテンツを、無料で(一部有料もあり)聴き放題です。ここを利用していると「学ぶ」ということが日常的になり、聴いてるだけでもちょっと賢くなった気がします。
しかも私は配信もしてるもんだから、インプットしたことを音声でアウトプットまでしちゃえるわけで、学びスパイラルに身を置けちゃえるわけです。
でもなんか、疲れたんですよ…。
何でもかんでも、起きたことをすぐさま良質な学びへ昇華しなければならないような感覚に気疲れしたんですね。
なので、今回は動画や写真は撮るだけ撮って、帰国後にコンテンツにする。滞在中はいちいちメモったり、気づきをまとめたりしない。
帰国後に素敵な学び的なものが、なーんにもなくても別にいい。とも決めていました。これも「べき思考」の手放しのひとつ。
オーストラリアでは、とにかく毎日歩いて動き回り、腹が減ったら食って、日が暮れるやいなや酒を飲み、21時には寝る。
頭は極力使わず「ヒャッホー!」とだけ言ってたんです。
だけどこれが不思議なもので、帰国が近づくにつれ思考がどんどんまとまっていき「何かを書きたい、伝えたい」という気持ちが湧き上がってきました。そして、帰国の飛行機の中でひたすらに、iPadに湧いてくる考えを書き記しました。
今回のnoteでは、その時のiPadの書き殴りメモを元に、いくつかの記事を投稿していこうと思います。

シリーズ更新の予定
今回のオーストラリア滞在記は、シリーズとしていくつかの記事にしようと思っています。できれば5個くらい。できるかな。
最初にも書いたように読んでくれた人が何かを深く学ぶとかではなく「あー私もどっか行こ!そんで心を軽くしよ!」と思ってくれたら、その予定があるだけで生きるのが楽しみになってくれたらいいなと思って書くつもりです。
そのために今、乗り越えるぞ!なんて思ってもらえたら嬉しいです。
基本的には無料で記事を出しますが、かなり私的になる内容などは一部有料記事にする予定です。
ですが、その場合でも最初の無料部分でも楽しんでもらえるような記事にできたらなぁと思いますので、よかったらフォローしてお待ちいただけたら嬉しいです!
それでは、次の更新をお楽しみに!
