わくわくは誰のため?
子どもは遊びの天才だと言われます。
石ころ一つで遊び始めたり、ぬいぐるみでごっこあそびをしたり、
何もない場所から物語を生み出したり。
ただ、楽しいという気持ちだけで夢中になっています。
その姿を見ていると、ふと考えることがあります。
自分は、何にわくわくするのだろう。
大人になると、「好きなこと」よりも「やるべきこと」が増えていきます。
毎日を一生懸命過ごしているうちに、
自分が心から夢中になれるものを忘れてしまうことがあります。
でも、少し立ち止まって考えてみると、
意外と答えは近くにあるのかもしれません。
絵を描くこと。文章を書くこと。
誰かとおしゃべりすること。
人によって違いますが、気づけば時間を忘れていたというものが、
きっとあるはずです。
それは、子どもの頃に夢中になっていた遊びの延長なのかもしれません。
そんな「好き」が、ある日仕事になることがあります。
絵描きさんなら、描いた絵がお金になる。
作家さんなら、書いた本が売れる。
Youtuberさんなら、動画に広告収入が入る。
好きなことを仕事にできたら幸せ。
そう思う人はたくさんいるでしょう。
実際、それはとても幸せなことだと思います。
自分が楽しいと思っていることが、
誰かの役に立ち、その対価をいただける。
こんなにありがたいことはありません。
でも、仕事になると少しだけ景色が変わります。
自分が描きたい絵より、見てもらえる絵。
自分が書きたい文章より、読まれる文章。
自分が作りたい動画より、再生される動画。
自然と、相手が何を求めているかを考えるようになります。
その視点は決して悪いものではありません。
相手を思いやる創作です。
誰かの困りごとを解決したり、笑顔にしたり、背中を押したり。
創作が人の役に立つことは、とても素敵なことです。
一方で、少しだけ怖いこともあります。
数字ばかりを気にするようになったとき。
いつの間にか、好きだから作るが、
評価されるために作るへ変わってしまうことがあります。
そんなことばかり考えてしまうと、
最初に感じていた楽しさが少しずつ遠ざかってしまいます。
では、どちらが幸せなのでしょう。
自分のためだけに創作すること。
誰かのために創作すること。
どちらか一方ではないような気がしています。
好きだから始める。
誰かに届くから続けられる。
その繰り返しなのではないでしょうか。
子どもが遊びの中で笑顔になるように。
大人は、自分がわくわくしながら、
そのわくわくを誰かにも届けられたとき、一番幸せなのかもしれません。
ときどき立ち止まって、自分に問いかけたいと思います。
「最近、わくわくしていますか?」
もしその答えが「はい」なら、その気持ちを大切にしたい。
もし「いいえ」なら、子どもの頃のように、誰かに見せるためでも、
お金のためでもなく、ただ夢中になれることを探してみたい。
子どもが遊びを楽しむように。
