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山歩のすすめ

昨日、ずっと行きたいと思っていたジープ・グランドワゴニアに逢ってきました。
富士山の2100m付近に放置されたアメリカ車の残骸。

グーネットより

なぜこの車が富士山中腹にあるのか、なぜ放置されたのか、想像するだけでも面白いです。


スタートは静岡側の富士山スカイラインの1300m付近から。
このあたりは無数の登山道が網の目のようにある。

富士山に登ったことがある人は多いと思うが、山頂だけが富士山じゃない。
5合目より下のほうがおもしろいと思う。
深い針葉樹林帯を静かに歩くのは、格別の贅沢。


しばらく歩くと森林限界が見えてくる。
そして、少しずつ息があがってくる。


シカのファミリーを発見!

駐車スペースで一緒になったおっちゃんと一緒に歩いている。
地元の人で、今シーズンは2回目とのこと。
去年は雪がたくさんあったのでスノーボードを担いで十数回登ったとのことだが、今年の富士山は雪が少なくて八ヶ岳のゲレンデに13回行ったと。
普段から走り、山とスノボを楽しむ71歳!
じーちゃんではなく、おっちゃんだった。

こっちが息をあげながら、おっちゃんはよくしゃべる。
なんで年取ると病気になるんだろう、って話題になった。

遺伝子からしてみれば、勝手に長生きしといて「そりゃないよ」って話ですよ。
30~40年の耐用年数で設計してるのに、無茶言わないでください。
設計寿命をとうに越えているんですから、病気にもなるし、怪我もしますよ。
病気とうまく付き合っていくしかないんじゃないですかね。

まぁ、適当なことを話してみました。
妙に納得して、気が楽になったと。
大きな病気もなく過ごしているようだったけど、日々トレーニングして健康疲れしていたのかもね。
そんなおっちゃんは歯医者の予約があるからと、1800m付近で別れた。


2100m付近の2合8勺の杭を目印に、北にトラバースしていく。
ここからは水平移動。
水平とはいえ、一歩ずつ足が埋まる砂地を写真の通りの斜度で横切るので、そんなに楽ではない。


雪崩の跡? と思うような雪をいくつか超えていく。

地球じゃないような、幻想的な風景。
よく晴れた日だったが、このあたりの標高はちょうど雲の中。
雪まじりの霧でした。


ふと霧がきれると、富士山が顔を出す。
空も鮮やかなブルー。


幅広い雪の帯を渡る。
雪はもうぐずぐずになっているので、持参したアイゼンは使わない。
とはいえ、コケるとそれなりに危ないので、慎重に。
上方からの落石や雪崩にも注意しつつ、速やかに移動する。
なので、写真はわたり終わった後。


遠くに見える残骸。
この異世界感、写真で伝えられるだけの腕がない。

大自然の中にある人工物。
文明の残骸。
周りは音のない雪と砂の世界。
この圧倒的な違和感にしばらく浸る。


退路は濃霧でぜんぜん見えず。
ここは登山道でもないので、道をロストすることもなく(道がないからね!)、GPSを頼りに歩く。
一気に標高を下げながら、1900m付近で来た道に合流。


帰りはかつやの「ウルトラエッグカツ丼」(推定1,200〜1,500kcal以上)。
運動したからカロリー0!

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