非エンジニアでも作れる!Claudeで法人税論点リサーチツールを作る完全ガイド
はじめに
上場企業で経理しながらデジタルノマドに挑戦中のネコノマです!
先週の記事で、Claudeで作った法人税論点リサーチツールを紹介しました。多くの方に読んでいただき、ありがとうございます。
Claudeで法人税論点リサーチツールを1日で作ったら、想定を超える完成度だった!
https://note.com/nekonoma_nomad/n/nf117004fe3b0
前回予告した通り、本記事では「具体的にどう作るか」を公開します。
使ったプロンプト全文(コピペで即使えるテンプレ)
設計の考え方(なぜこの出力構造にしたか)
エラーが出たときの対処パターン(投げ返すだけで解決)
履歴保存・エクスポート機能の実装方法
ITエンジニアでなくても、Claudeに正しい依頼の仕方さえ知れば、同じツールが1日で作れます。
私自身、ITエンジニアではありません。コードもほぼ書けません。それでも作れた、そのプロセスを公開します。
なお、本記事に掲載するプロンプトは、私が実際の試行錯誤を経て読者の方が再現しやすい形に整理した完成版です。そのままコピペで使えます。技術パラメータの細部はあえて指定せず、Claudeに任せる書き方にしています。読者の方が記事を読むタイミングで、Claudeが最適な値を選んでくれます。
【ご利用にあたって】
本記事はAIツール作成の事例紹介であり、個別の税務判断を提供するものではありません。実際の税務処理は税理士等の専門家にご相談ください。AIの出力には誤りが含まれる可能性があるため、実務利用時は条文・通達等で裏取りをお願いします。会社の機密情報をツールに入力することは避けてください。
前提:準備するもの
必要なもの
Claude Pro以上のプラン
デスクトップのChromeブラウザ
claude.aiの設定で「AI搭載アーティファクト」をオン
AI搭載アーティファクトの有効化
claude.aiの設定画面 → 機能設定 → 「AI搭載のアーティファクト」のトグルをオンに切り替えます。
重要::設定変更後は、新しいチャットを開始する必要があります。途中のチャットでオンにしても反映されません。
ここでつまずく方が多いポイントなので、最初に押さえておいてください。
ステップ1:基本ツールを作る
最初の依頼プロンプト
新しいチャットで、以下のプロンプトをそのまま貼り付けます。
AI搭載アーティファクトで、上場企業の法人税実務向け
「論点洗い出しチェックリストツール」を作ってください。
【ツールの位置づけ】
取引・事象を入力すると、検討すべき論点を構造化して出力する。
若手スタッフがそのまま一次検討メモとして使えるレベルを目指す。
【入力項目】
- ケースの概要(自由記述、複数行)
- 会社規模(上場企業・連結対象 / 上場企業単体 / 非上場・中堅)
- グループ通算制度(適用あり / 適用なし / 不明)
【出力構成】以下の5分類でカード形式に
1. 主要論点(3-5項目)
2. 関連条文・通達の当たり(3-5項目)
3. 実務上の落とし穴(3-5項目)
4. 追加で確認すべき事実関係(3-5項目、チェックリスト形式)
5. 社内で押さえるべき手続き(3-5項目)
【AIへの指示】
- あなたは上場企業の法人税実務マネージャー、20年以上の経験あり
- 上場企業特有の論点(税効果・開示・グループ通算・監査法人協議)に必ず触れる
- 出力は必ずJSONのみ。前置き・後置き・コードフェンス禁止
【技術要件】
- 最新のClaude Sonnetモデルで動作するように
- レスポンスはJSONで受け取り、画面にカード形式で描画
- エラーハンドリング込み
【UIデザイン】
落ち着いた業務ツールの雰囲気で。
新聞・専門誌風(英文セリフ + 和文)、番号付き入力ステップ。
業務で毎日使える可読性を優先してください。
このプロンプトでまず基本ツールが完成します。
設計のポイント:なぜこの構成にしたか
5つの出力分類は、実務マネージャーが部下に「論点を整理して持ってこい」と言ったときに期待する内容を機械化したものです。
主要論点 = 何が問題か
関連条文・通達 = どこを当たれば良いか
実務上の落とし穴 = ベテランしか気づかないポイント
確認すべき事実関係 = 結論を出すために何が足りないか
社内で押さえるべき手続き = 次に何をすべきか
この5つがあれば、若手の一次検討として十分な構造になります。逆に言うと、この5つを意識せずに検討すると、必ずどこかが漏れる。マネージャーの暗黙知を、ツールの形に翻訳した結果がこの構造です。
ステップ1で基本のツールが完成します。
しかしこの状態では、論点を「並べる」だけです。
実務マネージャーとして本当に欲しいのは、「で、結論は何なのか?」を提示してくれるツール。
ここから先のステップ2以降では、このツールを「仮結論提示型」に進化させ、履歴保存機能、エクスポート機能、そしてエラー対処の具体的なパターンまで、全部解説します。
ITエンジニアでなくても、私が実際にやったプロセスをそのままなぞれば、同じ完成形のツールが手元にできます。
ステップ2:仮結論提示型に拡張する
基本ツールができたら、論点を「並べる」だけでなく「仮の結論を出す」型に拡張します。これが実務での価値を一段引き上げます。
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