noteで探る私のプロフィール
こんにちは。猫野サラと申します。
私は自己紹介というものが苦手で、noteのプロフィールも手を替え品を替え、片手では足りぬほど書き直してきましたが、いよいよこのたび考えを改めました。
このページにアクセスする人が、いったい何を求めているのか。よくよく考えてみると答えは一つ。おそらく私の書いた何かの記事を読み、「どんな人物がこれを書いたのだ」と興味が湧いたついでに「プロフィール」のタグをタップするのに違いなく、そこに書き手の人物像が簡潔に記されていれば大抵の人は満足するはずです。
実際、私が誰かのプロフィールを見に行くときが全くこの流れを汲んでおりまして、ある記事に好感を持ち、書き手の人となりを知ってますます好きになり、フォローボタンを押す。その足がかりになるのがプロフィールです。
つまり初めて私を知る人に、猫野サラとはこういう人物ですよと、ここへわかりやすく示しておけばよい。いわば私の名刺となるものを、ちょこんとさりげなく置いておけば、読みに来てくれた人の心が満たされるというわけです。
とはいえ、先述した通り、私はその「名刺」を書くのが苦手である。出身地や身長・体重のほかに、述べることが思いつかない。何かよい代替案はないものか。
……
……
……そういえば。
noteに投稿を始めて5年になります。これまで800を超える記事を書いてきました。
文章には書き手の人柄が色濃く滲むと聞いたことがあります。特にエッセイの場合、短い記事でも何本か読んでみると、何となくその人の性格が察せられるもの。優しい言葉を使う人はやはり優しく繊細だろうし、おもしろおかしく書く人は明るく開放的でしょう。
となると、私が書いた記事の中にも、私の人となりがじんわり表れているのに違いない。いま書いているこの文章からも、私の清く正しく美しい性格がうっかり漏れ出ているのかもしれぬ。
自分でも特に思い入れの強い記事をいくつかここに並べたら。それらを読んでくださった人が、まだ見ぬ私の性格というものを、綴られた文章の中からおのずと引き出してくれるのではないか。私がわざわざ「実を言うとざっくばらんで、特に譲れぬものもなく、寝たら忘れる性格です」と断らなくても、「そんなこたあ、あなたの書いた文章からありありと読み取れますよ」と初対面の方にも察してもらえるのではないか。
そう思い至った私は、私の性格なり考え方なりが比較的よく表れた記事を自ら選び、ここに紹介することにしました。自分をよく知るのは自分自身です。己の目で見、選定したものなら間違いない。「さあ、これが私です」と胸を張って差し出せるもの。800本も書いてきたのだから、そんな記事はいくらもあります。
よし、よりすぐりの自信作を紹介するぞ! と勢いよく伸ばした背中を、しかしほどなくしょんぼりと丸めることになりました。ある大きな問題に直面したのです。それは私が「寝たら忘れる」性格であることです。自分が書いた記事の内容を、私はすぐに忘却してしまうのです。
よく、ご自身のエッセイの中に、「これについては以前も書きました」と断って、2年も3年も前に投稿した記事を埋め込んでいる方がいらっしゃいますが、あれが私にはどうしてもできません。そういうふうにほかの記事も紹介してあったら、興味を持った読者がすぐそこへアクセスできて、知識もより深まるし大変便利で親切だから、私もぜひ真似したいと思うのですが、いかんせん記憶が何も残っていないため、やりたくてもできないのです。
己の記憶が役に立たぬのならば仕方がない。人様をあてにしよう。他力本願なんて甚だ安易かつ「これならば間違いない」と先ほど明言したばかりの「己の目」をいまここで完全に捨て去ることになるのですが、そうは言ってもさあ、自分のことって自分がいちばんわかってなかったりするよね。あれだけ心の底から食べたいと思っていたカツ丼なのに、「今日は朝からもう舌がカツ丼だよ」なんて言ってたのに、行ってみたら店が休みで、がっくりうな垂れながら向かいの回転寿司屋に入ったらすぐ寿司脳へと変換し、「おいら、中トロ!」なんて笑顔ではしゃいでしまうのです。私なんてそんなもの。
大体私の触手は昔から、大多数の人に大ウケのアニメや小説にはことのほか反応が鈍く、単館上映3日で打ち切りのモノクロ映画なんかを抱きしめて離さない。そんな私がこよなく愛する自薦記事をここへ並べてみたところで、ただ私がニヤけるばかりになるのと、それほど愛したはずの記事さえいつどんな内容で書いたかを思い出せず、ただぼんやりとした輪郭が記憶の向こうに漂っているだけなので、ここはおとなしく人様の確かな目を頼ることにします。
なぜか知らないけどよく読まれた、あるいは評価されたような気がする記事を、マガジンにまとめました。
ニッチを愛でる触手がつかんだものを、書いた端から忘れながら、これからも書き続けて参ります。
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最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。