ばけばけ メモ4 ブードゥー教人形と八雲
(連ドラ ~ばけばけの背景についてXに投稿したものをまとめたものです)
朝ドラのばけばけで
ブードゥー教の人形が出てきましたが
小泉八雲はアメリカのニューオリンズで新聞記者をしていたことがあります
ここで黒人を始め多様な人々の文化が交じり合っている状況に触れ
記事にしブードゥー教は異端視されていたのですが
一つの文化、民間信仰とみなして紹介する記事も書いています
レストランをやったことがあるという話がありました
ニューオリンズでラフカディオ・ハーンは料理にも非常に関心があり
友人とレストランを開いたのですが経営がうまくいかず一か月で閉店
自分は商売には向いておらず文筆業を専門にすべきだと確認するきっかけになったと言われております
ゾンビはブードゥ教の儀式で蘇らされたとされる死者の伝承ですが
ラフカディオ・ハーンの書いたユーマという小説にゾンビが登場しています
それが翻訳される過程で
幽霊などと違い
蘇らされた動く死者という概念が日本で知られるきっかけになりました
その後1930年代以降、アメリカ映画(『ホワイト・ゾンビ』1932年など)が輸入され、ゾンビ像がさらに広まりました。
追記
◆ブードゥー教の概要
ブードゥー教は、西アフリカの精霊信仰とキリスト教が融合して生まれた宗教で、特にハイチやニューオーリンズで発展しました。精霊「ロア」との交流を中心に、儀式や舞踊を通じて信者の生活を支える信仰体系です。
ブードゥー教の人形は
お守りや癒しのためのものです
また災難を肩代わりしてくれると信じられています
ブードゥー教の人形について
針を刺して人を呪うというイメージは
ハリウッドの映画などで広まった誤った内容です
(エンゼル•ハートとか
チャイルド・プレイという作品などは
ブードゥー教が犯罪やホラーと関係しているという
描かれ方をしていますね)
ブードゥー教は黒人の間で広まっていたので
植民地主義と人種差別を正当化するために
いろいろ貶められるような酷いことが言われてきました
針を刺して人を呪うのは
ヨーロッパ起源のニードルマジックというものがあって
本来のブードゥーのものではありません
差別で貶めたいという背景と合わさって
ブードゥー教は悪魔崇拝で人を呪うというイメージも広まってしまいました
◆ゾンビについて
ゾンビの起源はハイチのブードゥー教(Vodou)に深く結びついています。本来のゾンビは「蘇らされた死者の怪物」ではなく、ブードゥー司祭(ボコール)が儀式や毒を用いて人を仮死状態にし、奴隷的に使役する存在として語られてきました。
なぜ、ゾンビという伝承ができたのかというのは、諸説あって、非常に複雑なのですが、その一つに差別と奴隷労働に対するメタファー説があります。
先に挙げたように毒で自我を失わされて、奴隷として使役され続けるというものです。
奴隷としての労働というのは
魔術でなくても
邪悪な力で、人間の尊厳を奪うものですよね……
その後、アメリカ文化で再解釈され、映画やゲームの「人を襲う死者」のイメージへと変化しました。
