「コンビニ人間」
村田沙耶香/著「コンビニ人間」読了しました。
結末に触れてしまうので、ネタバレタグつけておきますね。
村田沙耶香さんの著書は文庫版「ギンイロノウタ」が書店に平積みされていたのを何となく手に取って買って読んで、わあ何かこのムチャクチャな感じはエエなぁと思っていたらしばらくして「コンビニ人間」で芥川賞を受賞されて。
「コンビニ人間」も文庫化されたら読もう〜と思って忘れてました😅
(忘れるな)
その間に「殺人出産」は買って読みました。
「殺人出産」収録作は「ギンイロノウタ」所収の2作よりはだいぶ分かりやすかったけど、やっぱりムチャクチャなところが良かった。
で、今回「あっコンビニ人間の文庫版とっくに出てたんや、読まなくちゃ」と買って(電子版をダウンロードして)読みました。
面白かったー。
「殺人出産」よりさらに分かりやすくなっていました。
「普通」が分からない主人公が、なんとか「コンビニ店員」として「普通」に擬態して暮らす。
「普通」は分からないけれど、異物だと見なされると排除されることは分かっているので、同僚の服装や話し方を真似て、一生懸命擬態している。
客にストーカー行為を働いてクビになった元同僚を拾って浴室で飼うようになった彼女のことを「男と同棲している」と誤解した妹は泣いて喜び、同級生や、その男がコンビニで働いていた頃はキモいと怒っていた同僚・店長までもが大盛り上がり。
18年間同じ店でコンビニ店員として完璧に勤めている未婚女性よりも、ダメな無職男を養うために働く女の方が「普通の人」と見なされるのだ。
普通の側に居続けるため、男の勧めでコンビニを辞めて就活することにした彼女は、コンビニを辞めた途端、昼夜分からず眠り続けるようになり、それまでは米を炊き野菜や肉を茹でて食べていたのがそれもしなくなる。
そして就活のために久しぶりに外に出てコンビニに入った彼女は、自分はコンビニのために存在しているコンビニ店員という動物なのだと実感する。
清々しいお話だ、と私は思いました。
自分が何のために存在しているかなんて分かる人、ほとんどいないんじゃないでしょうか。

