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X DIVEイベント参加レポート

こんにちは。UXデザイン部の吉岡です。

先日、PLAID社主催の対面イベント「X DIVE」に参加してきました!
会場に足を踏み入れてまず目に飛び込んできたのは、巨大な「X」の文字が描かれた暖簾(のれん)。

そのインパクトに思わず足が止まりました。

スタッフのかたに伺ったところ、この「X DIVE」というイベント名には、AI時代に一人ひとりが“飛び込む(DIVE)”ことで、その波紋が重なり合い、新たな出会いや価値が生まれるという想いが込められているとのこと。ロゴもその思想に基づき、水面に広がる波紋と波紋が交差する様子がモチーフになっているそうです。
まさに、テクノロジーと人、企業と顧客、感性とデータの波紋が交差する場。そんな期待感に包まれながら、セッションに参加してきました。


セッションレポート①:「本能を揺さぶる」感動体験の設計図

まず参加したのは、丸亀製麺さんによる「感動体験のキードライバーとは?」というセッション。登壇されたのは、トリドールホールディングスCMOの南雲さん、エモーションテックの今西さん、PLAIDの金田さんです。

丸亀製麺さんはユーザーの驚きやワクワクしたいという感情を大事にしているそうで、南雲さんの「焼いている肉を見ると食べたくなる」という一言には、本能的な納得がありました。丸亀製麺さんでは、目の前で肉を焼く、湯気を立てる、音や香りを感じさせるといった五感を刺激する演出を重視し、調理そのものをエンターテインメントとして捉え、体験価値を最大化しています。
こうしたオペレーションは、一見すると非効率にも見えますが、それが顧客の“ワクワク”や“衝動”を生む源泉になっており、実際にコロナ禍でも4年連続の増収増益を実現しているという事実に説得力を感じました。業界は違えど、人の力を最大限に活かし、“感動”を意図的に設計するその姿勢には大きな学びがありました。


セッションレポート②:「意味を読み解く」主役がAIに変わる時代

次に参加したのは、アーバンリサーチさんとPLAIDさんによる「AIとデータを活用してブランド価値を拡張するには?」というセッション。登壇者は、アーバンリサーチの小野田さん、PLAIDの鈴木さん、モデレーターの池田さんです。
このセッションで感じたのは「データの意味を読み解く主役が、人からAIに移りつつある」ということ。従来は人が担っていた「文脈の理解」も、今やAIが自然言語・画像・動画のあいまいな情報を解析し、顧客がなぜその商品を選ぶのかという深層心理にまで迫れるようになってきています。

話の中で「富士山に登山する時のアウター」を探すユーザーに対しても似た文脈を持ったデータから提案できるようにしたいということを話しており、そこまで細かいニーズに答えられるようになったら凄いなと感じました。

アーバンリサーチさんでは、AIにおける曖昧検索に対応する「ベクトル検索」や、状況に応じて提案を変える「エージェント」の構想も進行中。これはまさに、店舗での接客をオンラインに再現する試みであり、ブランドの“唯一無二の体験”をデジタルでも実現しようとする姿勢に強く共感しました。

「分析」から「解釈」へ。AIがブランドの“ストーリー”にまで踏み込める時代が、すぐそこまで来ているのだと実感しました。


休憩ブースで出会ったAI仕掛け

AIセッションの合間の休憩ブースでは、軽食やドリンクの提供に加えて、興味深い仕掛けが用意されていました。なんと、複数台のタブレットが置かれており、その場でAIがセッションの内容を回答してくれるのです。

これはGoogleの生成AIツール「NotebookLM」を活用していて、当日のセッション内容をリアルタイムでデータ連携・学習させ、参加者の質問にその場で答えてくれるというものです。(会場にはセッションの内容をPCでテキスト化している人が何人かいました)
X DIVEでは複数セッションが並行して実施されていたため、「全部参加したいけどできない…」という悩みがありましたが、このタブレットがその課題を見事に解消。気になるセッションや参加できなかったセッションの内容も後から確認したり、質問できたりして、聞き逃した話も即座に聞き返せました。

これからはイベント会場で急いでメモを取ったりしなくて良い世界になるかもしれません。(そうなって欲しい)
イベント主催者として「AIをどう使えば、来場者体験を高められるか?」を考え抜いたお手本のような施策に、思わず感動してしまいました。


銀行で働くものとして

今回のイベントに参加してみて、改めて当社としてユーザー体験向上のために何ができるのか、ということを考えてみました。アーバンリサーチさんのAIを用いた機能や丸亀製麺さんの本能を揺さぶる感動体験は、1ユーザーとしてワクワクして好きなので、そういった「ワクワクさせる体験」を自社のサービスにも取り入れていきたいなと思いました。

例えば銀行アプリだと、お金が増えたときや自分が目標としていた額を貯金できたときに、ちょっぴり嬉しかったり達成感を感じたりすると思います。そこで、その体験をささやかにお祝いする演出を当社アプリでも作ってみました。

当社には、目的別口座というサービスがあります。このサービスは、代表口座とは別で貯金専用の口座を作り、好きな名前を付けて目標金額を決めてお金を貯めることができる機能です。この目的別口座には、目標に対して〇%というバーの表示は今まででもありましたが、100%の時に何も演出がありませんでした。それが少し寂しいなと思いKARTEを使って紙吹雪を降らせてみました。

KARTEとは、顧客の行動や感情をリアルタイムで分析し、一人ひとりに合わせたウェブ接客やコミュニケーションを可能にするCX(顧客体験)プラットフォームです。今回この紙吹雪演出実装にてKARTEを選択した理由は、大規模なシステム改修不要でスピード感をもってユーザーに体験を提供できると考えたためです。
今回の改修はユーザー体験を大きく変えるものではないですが、こういった小さな取り組みでもスピード感をもってお客さまに提供していけたらなぁと思っています。


おわりに

入出金明細から「あなたはこういう貯金の仕方が合っているかも?」「あなたにはこの商品がオススメ!」と提案することや、「○○したいのにやりかたが分からない…」というユーザーに対して、行動を読み取って「○○をお探しですか?」とサポートを出してみることなど、当社でもAIを活用してできることは色々ありそうだと感じました。
また、そういった施策そのものをAIが自動的に提案・作成・公開までするということが出来ると面白そうだと思いました。

私は当社で引き続き、ユーザーのワクワク感、毎日のGoodを提供していけるよう取り組んでいきます。

UXデザイン部の吉岡です。
Web制作会社で3年ディレクターとして働いたのち、住信SBIネット銀行株式会社に転職。制作会社ではWebの運用・リニューアルPJの進行・自社サービス(ARフィルター)の立ち上げなどを担当していました。現在はアプリ開発企画・進行やマーケティング支援を担当しています。