子どもからの戦慄の宣告
見るものすべてが新しい子どもは好奇心の塊。そのため大人も容姿のチェックをされて、普段と違うと「これ、な~に?」と質問されます。
60歳の知人が、たまたまヒップエレキバンを首に貼っていたところ、5歳の孫から「これ、な~に?」と聞かれたそうである。確かに、いつも貼っているわけではないので気になるのは仕方ないだろう。
ホクロくらいでは質問はされないが、ホクロの中から1本でも毛が生えていようものなら「なんで、ここだけ毛があるの?」と聞かれてしまう。しかし、そのような人はなかなかいないので、すべての大人が言われることではない。
ところが、すべての中年以上の大人が、子どもたちから必ず言われることがある。男女問わずだ。保育園でも20代の若い保育士は言われないが、中年以降のパート保育士は言われることがある。
それは加齢とともに出現する手の甲に浮き上がる血管だ。
病気ではない。加齢により皮膚自体に弾力やハリがなくなることで、手の甲や腕の静脈が浮き出てくることで目立ってしまう「老化現象」のひとつだ。

私も保育園の子どもたちに手の甲を見られては「これ、な~に?」と聞かれる。毎年新しい子が入り、進級して言葉が喋れるようになり好奇心が旺盛になると必ず聞かれる。
自分ではいつ欠陥が浮き出てきたのか覚えていない。意識しないうちにいつの間にかこうなっていて、子どもに言われて初めて「年寄りの手になってる」と自覚したものだ。
普段から顔の若作りや筋トレで年齢をカバーしているつもりだったが、ここは完全に盲点だった。
そういえば私も小学生のころに父親の手の甲の血管を見て「なんでこうなってんだ? 気持ちわりぃ~」と思ったことを今でも覚えている。園の子どもたちも「気持ち悪い」と思って私の手を見ているんだろうな。そう考えるとちょっと悲しくなった。
ジジババになるころには、誰もが孫に言われる戦慄の宣告ともいえる悪魔の質問。幼児と接する機会が多い中年以降は今から覚悟しておこう。
