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参照点

悩みを打ち明けたときに、
「みんなそういうふうに感じますよ」
「よくあることですよ」
と言われても、あまり納得できない。

でも、
「前も同じようなことを言ってましたね」
「こういうことかもしれないですね」
と、以前の自分を参照できるような提案があると納得できることが多い。

誰もが抱える悩みだ、という事実は一つの安心材料なのかもしれないけれど、私が知りたいのは私がどうか、ということであって、一般論ではない。
みんなと同じ、ということは、私の悩みを解決しない。

私にとって、世界を理解するための最も信頼できる観測点は自分だ。
私にとって、自分だけは過去から現在まで一本の線でつながっている。
「前にも同じことを考えていた」
「あのときの感じと似ている」
そんなふうに点と点が線になると、自分の中に参照点が生まれる。
「多くの人がそうだから」という事実は、その線をつないではくれない。