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「締め切りを守れない」のは本人の責任ではない? “時間の本質”から考える、MBA的プロジェクトマネジメントと「余白」の作り方

「破ってはいけないとわかっているのに、なぜか締め切りに間に合わない」。これは単なる「怠慢」や「能力不足」なのでしょうか? 今回は、私たちが普段意識しない「時間の本質」から締め切り問題に切り込んだ記事を入り口に、組織におけるタイムマネジメントと、人間らしい価値創造のあり方について、私の思考を整理していきたいと思います。


1. 冒頭

なぜこの記事を取り上げたのか

この記事に目が止まったのは、私たちが日々、中小企業の現場で事業再構築や新規事業立ち上げの「伴走支援」を行う中で、プロジェクトの遅延という課題に必ずと言っていいほど直面するからです。

私たちNewValueCreationは「企業の“再起”と“再成長”を支える」 ことをビジョンに掲げていますが、現場のリーダーはスケジュールが遅れると、往々にして部下の「やる気」や「責任感」を責めてしまいます。しかし、この記事は、締め切りが守れないのは個人の性格の問題ではなく、もっと根本的な「構造的ギャップ」にあるという視点を提示しており、非常に読む価値があると感じました。

2. 記事の要点整理

今回取り上げるのは、PRESIDENT Onlineの書籍ダイジェストに掲載された記事です。

記事では、以下の要点が述べられています。

  • 課題:人はしばしば、突発的な事情やタスクオーバーで締め切りを守れないが、真の理由は「時間の本質」にある。

  • 2つの時間の存在:時計が刻む一定の流れ通りに定められる「締め切りの時間」と、一人ひとりの生き方のペースや事情(子どもの世話や持病など)によって異なる「生きている時間」がある。

  • 筆者の主張:筆者は、「〈締め切りの時間〉と私たちが〈生きている時間〉がずれるから、締め切りが守れなくなる」と述べています。

3. 感想・所感

「一度きり」の人生は、時計の針のようには進まない

この記事を読み、MBAホルダーとして組織を管理する立場でありながら、一人の人間として深く共感しました。

私の座右の銘は「人生の行路は楽しく、また歩むに十分値するものである。しかし、それは一度きりである」です。 一度きりの人生、私たちは機械の歯車ではなく、血の通った人間として生きています。体調が優れない日もあれば、家族のトラブルに巻き込まれる日もあります。私見ですが、この「生きている時間の揺らぎ」を無視して、時計が刻む無機質な「締め切り」に気合いだけで合わせようとするから、人は疲弊し、仕事が楽しくなくなってしまうのだと感じました。

4. 専門性・論点の掘り下げ

「スラック(ゆとり)」の経営学とBPOの意義

この「2つの時間のズレ」という概念を、MBAの組織行動論やプロジェクトマネジメントの視点で掘り下げます。

ビジネスにおいて、顧客との約束である「締め切り(納期)」は絶対です。しかし、それを個人の「生きている時間」に無理やり押し付けると、組織は破綻します。 そこで経営学的に重要になるのが、組織内に意図的に設ける「スラック(ゆとりの資源)」という概念です。常に稼働率100%を目指すのではなく、突発的な「生きている時間」の揺らぎを吸収するためのバッファを持たせることが、結果的にプロジェクトを期限内に終わらせる秘訣です。

私たちNewValueCreationが提供する「中小企業向けBPO支援」の本質もここにあります。 社員が「生きている時間」のズレに苦しんでいる時、バックオフィスなどの定型業務を外部化(BPO)して手放すことで、彼らの時間に「余白(スラック)」が生まれます。 私たちの行動指針に「すでにあるものを、活かしきる」とありますが、社員という貴重な資源を活かしきるためには、彼らが「生きている時間」と「締め切りの時間」をすり合わせるための「余裕」を、経営側が仕組みとして提供しなければならないのです。

5. 実践への応用・学びを活かす提案

「ズレ」を前提とした現場実装の仕組みづくり

では、組織はどう動くべきか。「できるまで、伴走する」 私たちの視点から提案します。

  1. 「気合い」ではなく「バッファ」で管理する リーダーは、「人は必ず事情を抱える(時間がズレる)」という前提でスケジュールを引いてください。締め切りを守れなかった部下を精神論で叱るのではなく、「どこでズレが生じたのか」「バッファは適切だったか」を論理的に検証するプロセスが必要です。

  2. 「ノンコア業務」のアウトソーシング 「生きている時間」を圧迫する最大の要因は、突発的な雑務や付加価値の低い業務の積み重ねです。これらはBPOを活用して外部のプロフェッショナルに任せ、社内のメンバーは「本質にこだわり、柔軟に挑む」 ためのコア業務に時間を投資してください。

  3. 「伴走者」として共にズレを修正する 締め切りは「上から押し付けるもの」ではなく、「共にゴールへ向かうための道標」です。遅れそうになった時、一人で抱え込ませず、チームでカバーし合う「伴走」の文化を現場から始める ことが、最終的に最も強固なタイムマネジメントになります。

6. まとめ・リフレクション

締め切りが守れないのは、あなたの責任感がないからではありません。 それは、あなたが機械ではなく、人間として「生きている」証拠です。

「可能性に価値を、未来に創造を。」 このミッションを実現するためには、時計の針に急かされるのではなく、私たちが主体的に「いい時間」を創り出していく必要があります。 まずは、無駄な業務を手放し、あなたの「生きている時間」を取り戻すことから始めてみませんか?

7. 参考文献・リンク

● スポンサー 株式会社NewValueCreation 「可能性に価値を、未来に創造を。」 戦略だけでなく「実行」と「人」にフォーカスする、現場実装型の経営支援カンパニー。 社員の貴重な「時間」を圧迫する業務をBPOで巻き取り、御社に「すでにあるもの」を最大限に活かしきる事業再構築を、伴走型で支援します。

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笠谷信明 l 価値創造プロデューサー® 応援よろしくお願いいたします! いただいたチップは、今後の改善の為に使わせていただきます!