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それは 一瞬の煌めきだった

瞬いていたはずの その何かは

指の間からすり抜け 

砂のように

サーっと静かに下降し

脚をなぞってつま先に墜ちていった


なんにも始まっていなかったのに

何かが芽生え始めかけていたその空間に

暗く湿った影が陣取り

鉛のようになった身体は

もう動こうとしない


鬱屈したそのなにかは

耳を塞ぎたくなるほどのノイズを残し

残酷に切りつけ

後ろも見ずに去っていった


ああきっと 夢を見ていたんだ

・・・きっと私は 

悪い夢を見ていただけ


作者:flyhigh(ふら)


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