見たことがないスポーツ 帰宅
まさか、帰宅部の俺がゴリンピックに出ることになるとは、誰が予想しただろう。
緊張が高まる中、ピストルが鳴り、俺たち選手は帰宅を開始した。
各国からは強者が揃っている。
「牛を蹴散らしながら帰宅する伊達男スペインのジタク」
「どんな苛烈な環境下でも必ず帰宅を果たす漢、ロシアのイエスキー」
「NYに住みながら、どこにも立ち寄らずに帰宅するストイックの権化、アメリカのホームズ」
そして、日本代表は俺、家迫である。
ちなみに、この競技のルールはただ一つ「早く自宅に帰ったやつが勝ち」である。
「おい!家迫」
振り向くと、そこにはもう1人の日本代表、屋敷である。
「この試合、俺が勝たせてもらうぜ」
「前回は右足の怪我があった。だが、今回は負けない」
「いい試合にしようぜ」
「ああ」
俺たちは拳を合わせて、スタジアムの外で走り出した。
まあ、ゴールはできたが、なんやかんやあった。熱中症になりかけたり、暴漢にあったり、飛行機が飛ばなかったり。
が、結局ら優勝したの開催地パリに住んでいるイェナス。
タイムは2分25秒だった。
