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大学生インターンの月刊JVCレポート(パレスチナ#41)

みなさん、こんにちは。広報インターン生のカジハラです。
2026年度から広報インターンとして活動することになりました。
JVCの活動を少しでも多くの方に伝えられるよう邁進していきます。どうぞよろしくお願いします!!

さて、本日は、堀潤さんが運営されるYouTubeチャンネル8bitNewsより、 #月刊JVC #41【世界の「いま」を現場からお届けする月刊JVC】『占領下のエルサレムー「聖都」はどうなるのかー』の報告レポートをお届けします!

この配信があった2025年3月時点では、同年1月にガザでの一時停戦が実現したのにもかかわらず、ガザに対するドローン空爆などの攻撃が続いていました。

こうしたガザへの攻撃が続いていた中、様々な宗教の「聖都」であるエルサレムの現状はどうなっていたのか。

今回の月刊JVCレポートでは、エルサレムからみたパレスチナ問題、そして日本にいる私たちができることを考えます。


月刊JVC #41 配信内容ダイジェスト

前JVCパレスチナ事業現地代表の木村さんは2024年7月まで駐在員として、パレスチナ支援に携わっていました。今回は実際に現地で撮られた写真や現地の方々との会話をもとにエルサレムの現状についてお話していただきました。

①エルサレムのラマダーン

突然ですが、皆さんは「ラマダーン」と聞いて何を想像するでしょうか?
日本語では断食月とも表現するため、過酷で辛いイメージを持つ方も多いと思います。しかし、断食明けのご飯(イフタール)を食べるときには、家族や友人たちと集まり、楽しく宴会のような雰囲気にもなっているそうです。
街にもキラキラとした飾りがつけられ、まるでお祭りのようです。

旧市街でのラマダーンの様子

エルサレム、旧市街を撮った写真のなかでも、上部にラマダーンの装飾を見つけることができますね。しかし、よくよく見てみると写真の奥の方に銃を所持する人々の姿があります。
このように、エルサレムに住むパレスチナの人々はイスラエルの兵士や警察から監視されており、街には常に緊張感が漂っています

②エルサレムと旧市街

ユダヤ教、キリスト教、イスラームと様々な宗教の聖地になっているエルサレム。その中心には「旧市街」と呼ばれる場所があります。

様々な宗教が混在するエルサレム

旧市街は、1キロメートル四方の城壁に囲まれたエリアで、世界遺産にも登録されています。写真のように様々な地区から構成されていますが、その境界には「囲い」があるわけではないため、キリスト教徒地区を歩いていたはずなのに、いつの間にかイスラム教徒地区に入っていたということもあるそうです。

③エルサレムの統治

現在、エルサレムはイスラエルの占領下にありますが、そのエルサレム統治の変遷はどのようなものだったのでしょうか。

第二次世界大戦後、イギリスはそれまで支配していたパレスチナの委任統治を放棄します。1947年には「パレスチナ分割決議」が国連で採択され、エルサレムは国連管理下に置かれる計画が立てられました。しかし、翌年イスラエルの建国が宣言され、イスラエルとアラブ諸国との間で第一次中東戦争が勃発。この第一次中東戦争後から第三次中東戦争までの期間は、東西に分割され、それぞれヨルダン、イスラエルによる統治が行われることとなります。そして、第三次中東戦争以降、イスラエルによる占領が始まりました。

その後の1993年、イスラエルとパレスチナ解放機構がお互いを交渉相手として存在を認め合う「オスロ合意」が結ばれました。そのなかで、エルサレムの最終的な地位を決めるために交渉を続けていこうとの取り決めがあったのですが、この取り決めは守られることなく、現状としてエルサレムはイスラエルの占領下にあります。

④分離壁と移動の自由の制限

1949年、第一次中東戦争の休戦協定により、東はヨルダン領、西はイスラエル領と定められた境界線をグリーンラインといいます。しかし、それに対してイスラエルは、東側に食い込むような形で「分離壁」と呼ばれる高さ8m程の壁を作りました。分離壁によって自宅が孤立状態になったり、自宅近くの畑に行くことができなくなった人もいます。分離壁の設置はパレスチナの人々の生活に大きな影響を与え、彼らの移動の自由を制限しています。

グリーンラインと分離壁

また、別の町などへ移動するときには、検問所(チェックポイント)の通過を余儀なくされます。何もしていなくてもそこでなにか疑われると別室に連れられ、尋問されることもあるそうです。

⑤旧市街、ムスリム地域におけるユダヤ人入植

このように、移動するのでさえ困難な状況下に置かれているパレスチナの人々ですが、彼らの住む場所自体も奪われています。
ムスリム地区においても、ユダヤ人が占領した土地に国旗などを掲げている様子が確認できます。

⑥女性が抱える困難

また、そのエルサレムで生活するパレスチナの女性たちは「占領下であること」、かつ「伝統的・宗教的な女性に対する制限がある」ため、様々な困難に直面しています。

JVCでは、こうした女性たちの経済的、社会的自立のサポートに向けた活動を2026年2月まで実施していました。(現在は、キャリア教育を通じた青少年のエンパワメント事業を行っています。)具体的には、職業訓練を通じた料理や美容のスキル習得から、ビジネス立ち上げに向けた事業のマネジメントを学ぶビジネススキル研修、そしてストレスへの対処や効果的なコミュニケーションを身につけるライフスキル研修などが挙げられます。
⇒もっと詳しく知りたい方はこちらから


⑦2023年10月7日以前の異変

2023年10月7日、ハマスがイスラエルのキブツを襲い、人々を誘拐しました。その報復としてガザ地区への大規模な攻撃が開始されたといわれていますが、その10月7日以前から街では異変が起こっていたと人々は語ります。

岩のドームの壁につけられた傷

10月7日以前にここで起こっていたことは(ユダヤ人の)入植者の数が増加し、モスクへの侵入が増え祈りの回数も増えました。

岩のドーム付近にて

(パレスチナの)女性たちが襲われている映像を観ました。アル=アクサ・モスクのすぐ近くでの出来事です。私は言いました。「これは大きな戦争につながるだろう」と。そしてその2日後、本当に戦争が始まりました。

「10月7日以前の様子は日本のメディアではあまり取り上げられていません。しかし、いろいろな背景を知ったうえで皆さんには議論していただきたいです。」と堀さんは話していました。

配信を見た感想

私がパレスチナと言われて想像するのは、ガザ地区に対する悲惨な攻撃の様子でした。実際にこうしたガザ地区の甚大な被害はメディアにも取り上げられ、大々的に報道されていますが、エルサレムで暮らしているパレスチナの人たちの生活に関しては、今まで知る機会が少なかったように思えます。

そうした中で、エルサレム内の様子を解説してくださっているこの配信はとても勉強になりました。

また、この配信すべてを通して語られていたことなのですが、「イスラエルが~」や、「パレスチナが~」といった大きな括りで語るのではなく「大きな主語ではなく小さな主語で語ろう」という堀さんの言葉がとても印象的でした。また、木村さんのお話に出てきた「敵・味方ではなく何が正義であるかを考えて、そのために闘ってほしい」という言葉も心に残りました。

私たちができること

私がこの配信をみて、一番驚いたことはパレスチナの人々がSNSで、パレスチナについての投稿をよくチェックしているというお話でした。旧市街に住む方のお話のなかでも、SNSでパレスチナの人々に対する心無い投稿を目にしたと語っていました。海を越えて遠く離れた日本にいたとしても、私やあなたの投稿は言語の壁をも超えて、現地に届けることができます。

最後に、この配信に登場したパレスチナ男性の言葉を紹介して、このレポートを締めくくりたいと思います。

私は日本の人々に非暴力的に平和的に抗議してほしいと願っています。私たちにも人間らしい生活をさせてください。普通に目を覚まし学校へ行って学び、そして人間らしく働けるようにしてください。暴力のない日々を送りたい。私は毎日苦しみ続けなければなりません。私は毎日チェックポイントで止まらなければいけません。どこへいってもどんな場所でも別の街へ行くために何時間も足止めされます。日本の人々にこう言ってほしいのです。
「ねえやめて!こんなの不公平だ。占領を終わらせろ。」それだけです。占領が終わればすべてが終わるでしょう。どうか平和のために声を上げてください。それが私が日本の人々にお願いしたいことです。

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日本国際ボランティアセンター(JVC) 最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも国際協力・支援に興味を持っていただければ幸いです。 サポートだけでなく、スキ・フォロー・シェアなども国際協力の輪は広がる糧になります。ぜひよろしくお願いします。