【大学生ピースフォーラム】関西フィールドワークレポート 前編
こんにちは!インターン生の深見です。
先日行われた大学生ピースフォーラムの関西フィールドワークに関するレポートをお送りします。
大学生ピースフォーラムとは?
そもそも、大学生ピースフォーラムとはなんだろう?という方が大半だと思います。説明すると、ピースフォーラムとは、次世代の若者が実際に歴史の場所を訪れ、歴史を学ぶことで、東アジアの平和について意見交換する場です。
今年は韓国・済州で起きた「済州4・3事件」から歴史を学び、平和な未来を考えることが目的です。
流れとしては、「済州4・3事件」や朝鮮との繋がりを日本で事前学習し、最後には事件発生地である済州島に行き、フィールドワークを行います。
済州4・3事件
1947年3月1日、警察による発砲事件をきっかけに、警察や西北青年会による取り締まりに対して人々の反発が高まりました。そして、1948年4月3日には、南朝鮮労働党の済州道支部の武装勢力が立ち上がり、政府の単独選挙や単独政権に反対する武装蜂起を起こしました。
この武装蜂起は、武装勢力と政府の討伐隊との間での衝突に発展し、その後1954年9月21日に済州島の山岳地帯(漢拏山/ハルラサン)の立ち入り禁止区域が全面的に解除されるまで続きました。この間、多くの一般市民が武力衝突や討伐作戦の中で命を落とし、大きな犠牲をともなった事件です。
今回は、事前学習として関西でのフィールドワークが2日間行われました。
1日目:済州4・3事件を体験した詩人の金時鐘さんによる講演会
2日目:大阪の鶴橋・生野周辺を歩きながら、朝鮮人がこの地域に移り住んだ背景や、朝鮮との繋がりを知るフィールドワーク。最後には、参加者同士で振り返り、意見交換会

私はJVCインターン生として参加しているのですが、恥ずかしながら済州4・3事件について知らず、また在日朝鮮人のルーツもなく、全く日本と朝鮮人との繋がりについて無知でした。
なので、大学生ピースフォーラムに参加することで、歴史を知り、朝鮮との繋がりを知る機会となれるのではないかと考えています。そして、フィールドワークを通して何を感じ、自分にはなにができるか考えられたらと思います。
ここからは1日目の内容、感想をお伝えします!
1日目 : 「済州4・3事件」を体験した詩人の金時鐘さんによる講演会
金時鐘さんは済州島出身で、済州4・3事件体験者であり、済州島から大阪に渡ってきた方です。詩を通して、済州4・3事件について伝えている詩人です。
講演会第1部では金時鐘さんの登壇、第2部では「若者との対談」として関西フィールドワーク参加者の若者が壇上に上がり、金時鐘さんの詩に関する考えの発表や質問をする形式となりました。
金時鐘さんは、この講演会に若者も主体的に参加して、平和な未来をともに考える機会にするということを聞いて非常に喜び、登壇を快諾してくださりました。
〇講演会第1部
第1部では、"済州四・三事件犠牲者慰霊祭に思うこと” をテーマに、金さんの考えや実体験を中心に話してくださりました。

講演会の始まりは「南極物語」で知られている、南極に取り残された樺太犬タロとジロが奇跡的に生き延びたお話から始まりました。当時、この二頭が発見された報道を見ていた金さんは、日本中でこの実話が美化されていることに衝撃を受けました。生き延びたという結果に日本人皆が感動するのみで、犬たちが死ぬ思いで生き延びたという実態像に想像が及ばないことに疑問を持ったそうです。
タロとジロのお話は聞いたことがありましたが、世代的にあまり馴染みのないエピソードであり、またなぜこのお話をするんだろうと疑問に思いましたが、実態像ではなく結果にのみ着目し、感動話にする傾向が日本人にあるのだなと気づかされました。
そして、金さんのお言葉はとても響くものが多かったです。例えば、「慰霊祭は、実態像を描くものであって、決して亡くなった方を美化するものではない」というお言葉。仰る通りだと思います。タロとジロのお話でも同様に、結果だけでなく、過程といった実態像に着目することが大切だと考えます。また、今一度犠牲者を追悼し、二度と同じような事件が起こらないよう戒めることが、慰霊祭の目的だと気づかされました。
他にも自身の実体験を沢山お話してくださりました。金さんのお話は少々難しかったですが、済州4・3事件体験者のお話を生で聞けて、とても貴重な体験でした。
〇講演会第2部
第2部では、関西フィールドワーク参加者数名が金さんの詩を朗読し、詩の解釈をしたうえで考えを発表し、質問をする形式になりました。

発表者は緊張しながらも、沢山考えた詩への解釈を金時鐘さんの前で伝えられたことで、嬉しい気持ちでいっぱいだったと考えられます。
発表者の考えを聞いていた時、詩の解釈が難しいと感じましたが、同じ若者である同世代の方が自分自身なりに詩の解釈を発表していて、とても学びになりました。特に印象に残ったこととしては、「在所」という言葉です。この言葉は金さんにとって、"ふるさと"という意味合いです。"ふるさとに必ず戻る"という強い意志を込めて「在所」をよく詩の中使っているそうです。金さんのように、一つ一つの言葉に意味を持ち、その上で言葉を使うことがとても大事だと思いました。
そして最後には、金さんが故郷を思い出す歌「わがいとしのクレメン
タイン(나의 사랑 클레멘타인)」を全員で合唱しました。

2日目のレポートは後編に続きます、、!!
このレポートを書いたインターン生👇
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