生成AI時代のフィッシングは「違和感ない日本語」で「後ろめたさ」を狙ってくる説
自分の記事のコメント欄に、見慣れない通知が届きました。
「いつもご利用いただきありがとうございます。不正アクセス…」
一瞬、「ん?」と指が止まりました。
コメントの内には、見慣れない謎のリンクが添えられていました。

おうおう、なかなか巧妙な手口だぞ
通知の文面は、そこまで破綻していませんでした。
日本語もおかしくないし、体裁もそれっぽい。
ロゴも、お馴染みの「note」のロゴ。
でも、少し冷静になれば違和感に気づきます。
なぜこんなコメントが来るのか「理由がよくわからん」ということです。
「不正アクセスって、具体的に何のことですか?」
「認証って、今さら何を認証するんですか?」
そもそも、こんな重要な警告を運営がわざわざ「特定の記事のコメント欄」を使って送ってくるの?
15年もエンジニアをやっていると、「これは詐欺だな」とすぐにピンときます。
もちろん悪質なリンクは押さず、すぐに運営に通報しました。
しばらくして運営側がそのコメントを迅速に削除してくれました。
(迅速な対応、あざます)
それにしても、変な日本語になっていなくて、なかなか巧妙だと思いました。
もちろん、違和感があるところも残っていますが、人間っぽい間違え方なんだよな。
ちょっと前までは、無理やり日本語に翻訳した感が見て取れました。
今の時代、生成AIを使えば誰でも流暢な日本語に変換できるため、この手のフィッシング詐欺の「見た目の難易度」は格段に上がっています。
AI時代も、詐欺師が一番狙うのは「焦り」と「不安」
ちゃんと読めば防げる問題です。
でも、今の時代だからこその「落とし穴」もありそうだと感じています。
生成AIの普及によってコンテンツ作成が手軽になり、noteの利用者は急増しています。
つまり、これまでスパムやフィッシング詐欺に接点がなかった、ITリテラシーがそこまで高くないユーザー層がターゲットにされている可能性があります。
もうひとつ、これは心理的な盲点ですが、生成AIを使って記事を書いていることに、少し後ろめたさや不安を感じているユーザーもいるはずです。
そういう人がこうした通知を見ると、全く身に覚えがないことでも「規約違反でアカウントが止まるかも!」と焦ってしまい、冷静な判断ができずに悪質なリンクをクリックしてしまうのではないかと想像できます。
「後ろめたさ」は最高のレバレッジになるんよな。
(堂々とAIを使い倒せばOKだ)
一呼吸おいて、ちゃんと文章を読めばわかること。
騙されないように、いつも以上の注意が必要ですね。
検索してわかった、同じ手口の被害報告
念のため、届いた文面をそのまま検索してみました。
そしたら、出るわ出るわ。
同様の言い回しや、同じ「認証が必要です」というパターンの被害報告が、最近になって複数見つかりました。
つまり、自分だけが標的だったわけではなく、手当たり次第にばらまかれている手口だということです。
公式からアナウンスもありました。
見つけたら、ちゃんと通報しよう
この件を通じて感じたのは、「自分が見抜けたから終わり」ではないということです。
自分が見抜けても、放置していればその怪しいコメントは残り続け、次に来た別の誰かがうっかりクリックしてしまうかもしれません。
だからこそ、次に同じような通知が来たら、私は以下の3ステップを徹底しようと決めました。
まず内容を疑う
リンクは絶対に踏まない
そのうえで「必ず通報する」
noteのコメント欄は、コメントの右上にあるメニューボタン(…)から簡単に運営へ通報できます。
発信を続ける以上、この手のフィッシング詐欺とはこの先もずっと付き合っていくことになるだろう。
この手の詐欺は完全に無くなることはない。
「noteは治安が良いから安心」と油断していると、痛い目を見るかもしれませんね。
お気に入りのコミュニティを、荒らすんじゃないよ。
ありがとう。それではまた。
