「フォアローゼズのかほり 」〜琥珀色の恋と、四輪のバラ〜 〘№.09〙
「寄り道カフェnairu」へようこそ。
店主のでかもです。

フフフ…この香りですか、
お目が高いですね、こちらは
少し謎めいた匂いでしょ、
今日のひらめきブレンドは、今、
焙煎仕立ての少しほろ苦くて甘い
**「24年目の別れ」**です。
さっそく、お淹れしましょう。
それでは、
どうぞ、ごゆっくり。

ふと、「恋をするのに、年齢なんて関係ないのかも」と思う瞬間があります。それは人に対してだけではなく、一杯のグラスに対しても同じ。
琥珀色の液体が揺れるのを見つめていると、時が止まったような、そんな贅沢な時間が流れるんです。私がこの琥珀色の液体……バーボンに恋をして、随分経ちます。
ちょうどその「主(あるじ)」が変わるという知らせが届いたのは、2月のことでした。まさかという驚きと不安が同時に起こった、
少し苦くて甘い昼下がりでした。
企業買収はよくあることだとしても、ご贔屓のボトルが今後どんな価格になるのか。それは家計費に直結する切実な問題ですから(笑)。
フォアローゼズと言えば、その香り。ですがそれと同じくらい、一目惚れ、絶世の美女、プロポーズ……。そして、**「四輪の薔薇」**のイメージが鮮やかに浮かびます。
創業者のポールが恋をした彼女(ひと)は、舞踏会で出会った美しい女性でした。彼のプロポーズに対し、彼女はこう答えたそうです。
「もし、お受けするなら、次の舞踏会にバラのコサージュをつけてまいります」と。
当日、彼女の胸に咲いていたのは、四輪の真紅のバラ🌹。
そんな淑女の嗜みと、語り継がれる愛のカタチに、私は今でもときめいてしまうんです。
この物語が生まれた1888年。
当時のアメリカは産業が急成長する裏で、労働者が過酷な環境を強いられていた激動の時代。そんな荒波を生き抜き、さらに1919年からの「禁酒法」の時代には**「薬用」としてその命を繋いでいった**フォアローゼズ。歴史に翻弄されながらも、銘酒としての風格を保ち続ける姿は、まさに**「芯の強い淑女」**そのものです。
若い頃は「薬臭い」と敬遠したバーボンですが、このお酒に出会ってからは、無理のない価格で手にする「私のご褒美の中のご褒美」になりました。(あ、でも、黒ラベルは別格。プレゼントで頂くもので、普段はなかなか手が出せませんw)
2002年からその品質を守ってきてくれたキリンが、米国企業への売却を発表しました。日本企業が親会社であった価値は、私にとって本当に大きかったのに…。
「24年目の別れ」ーー。
主(あるじ)が変わっても、あの芳醇な香りは変わらないでいてほしい……。この香りが、大好きだから。
特別なことは起きなくても、お気に入りのグラスを傾け、歴史の香りに意識を向ける。それだけで、日常の波形は穏やかに、豊かに整えられていくことを私は知っています。
口に含むと、淑女の返事を待つような、あの静かで熱い時間が甦ってくるのは私だけでしょうか?
主が変わっても、私を癒してくれるこの一杯の物語は、これからも続いていってほしい。この「バラの物語」に感謝を込めて、5月のカレンダーは始まって行きます。
あなたは、
あの日のときめきを、心のポケットから取り出してみませんか?
今夜は少しだけ、琥珀色の夢に酔ってみるのもいいかもしれません。
そしてそっと、
私に教えて下さいませんか?
それでは、また、
「寄り道カフェnairu」で
お待ちしております。
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でかもの告白…(2026.05.16追加)
70歳の記念に、やりたい好奇心を全部出し。知れっと朗読もしていました!ちょっとかすれたダミ声ですが、やっと自分の中で合格点が出せた素人朗読です。これもこれまでの人生の深みということで……(笑)
エイヤーde.🦆恥ずかしいグワッ
あ~失笑、神のみぞ知る。お粗末。
