続・特撮映画
お題
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■セリフ
「そこ、どこ?」
■三題
・桜餅
・ダンボール
・夕暮れ
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『ひとみちゃん!今度のはすごいよ!見てよコレ!ジャーーーン‼︎』
藤沢が鼻息荒く両手を広げて紹介した。
「え?何コレ…」
目の前には2メートル近く積み上げられたダンボール箱がある。
よく見ると色を塗ってる最中で上半分はまだ未塗装で、印刷された文字が残ってる。
『次のはロボット怪獣なんだ!地球侵略を目論むトグル星人が操るロボット、その名も…』「え?ちょっと待ってコレ!この大きさってまさか!」
『そう!さすがひとみちゃん!コレは人が入って暴れるんだ!その名も…』
「え?ちょっ!ちょっと待ってよ!誰が入るの?あたしはヒロインだよね?」
キリっと眉を吊り上げて興奮気味に藤沢は言う
『もちろん!ひとみちゃんはヒロインさ!変身してコイツと戦うんだ!』
「…やだ」
『え?…なんで?』
「恥ずかしいから」
『…大丈夫だよ!安心して!マスク被るから顔は見えないよ!式場で流す時には誰にもわからないよ!』
そう、私たちは自分たちの結婚式でコレを流すつもりだ。
「顔が見えないから余計恥ずかしいんだよ」
『え…ごめん、俺、ひとみちゃんの気持ちも考えずに…ごめん』
藤沢は目元をウルウルさせながらデザイン画を修正した。
『コレで行こう、コレなら顔も見えるし問題ない!』
自信満々に修正画を見せられた。
どうやら私はぴったり身体にフィットした銀色のボディスーツに素顔のままでダンボールロボットと戦う事になりそうだ。
「もっと嫌だ」
『えぇ⁉︎…じゃあ…ロボットに入る?』
藤沢は言った。
夕暮れ時を狙って撮影開始。
カメラは三脚に固定して
夕日をバックにダンボールロボットが登場!
迎え打つ銀色全身タイツの藤沢。
藤沢のチョップがわたしの左肩に当たった。肩パーツがズレて未塗装の「桜餅3個入り」の文字が現れた。
慌てて藤沢が言う
『ひとみちゃん!メカニカルグレートバトルロボのショルダースラスターの電磁パルス発射口が外れた!』
「そこ、どこ?」

はらとけいさんの企画に参加させていただきました!
