68歳、昼にピザを焼く(カニかまとチーズだけ)

68歳の昼ごはんにしては、
少し張り切りすぎたかもしれない。
今日のお昼は、手作りピザ。
四種のチーズ。
そこに、堂々とカニかま。
本物のカニではない。
だが、カニかまは裏切らない。
値段も、味も、期待を超えない安心感がある。
68歳には、ちょうどいい。
生地を伸ばし、
チーズをのせ、
細く裂いたカニかまを散らす。
この時点で、
「これ、本当に合うのか?」と一瞬思う。
しかし、引き返さない。
68歳は、冒険しない代わりに
引き際も覚えている。
オーブンで焼いているあいだ、
部屋に広がるチーズの匂い。
若い頃なら、
昼ごはんなんて数分で済ませていた。
今は違う。
68歳の昼は、
急がなくていい。
焼き上がったピザは、
縁がほどよく焦げ、
チーズはとろとろ。
赤いカニかまが、
「私も忘れないで」と主張している。
一切れかじる。
チーズのコク。
そのあとに来る、
予想どおりのカニかま。
うん、想像どおり。
そして、それがいい。
誰かに自慢する昼ごはんではない。
でも、
自分にはちょっと誇れる。
胡椒、オリーブオイルを仕上げにプラス
したら良かったかな?
68歳、
昼にピザを焼き、
ちゃんと美味しく食べられた。
今日はそれだけで、
もう十分だ。
美味しかった。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございます😊
