マニュアルがないと動けない社会で、何が失われたの
今回、私より年下の人へ問いかける。
マニュアルがないと動けない人が増えた
と感じる現代。
68歳になった今、
若い人たちを見ていて、正直に思うことがある。
マニュアルや、やり方を教えないと、
何もできない人が増えた。
そして、考えようともしない。
これは若い人を責めたいわけではない。
むしろ逆だ。
私が若い頃は、
教わらなくても「見て覚えろ」「やって覚えろ」が当たり前だった。
失敗すれば叱られ、恥をかき、
それでも身体で覚えていった。
今思えば、あれは乱暴だったかもしれない。
でも――
身をもって学ぶ力は、あの中で確かに育っていた。
今の社会は違う。
最初から説明を求め、
失敗を極端に恐れ、
正解を先に知りたがる。
失敗しないことが善とされ、
間違えることが許されない空気がある。
だから自分で考える前に、
「やり方は?」「手順は?」となる。
考えられなくなったのではない。
考えなくても済む環境で育ってきたのだと思う。
68年生きてきて思うのは、
人生にマニュアルなど無い、ということだ。
人間関係も、仕事も、老いも、
想定通りになど進まない。
その場で考え、迷い、選び、
失敗しながら進むしかない。
本当に生きる力が必要な場面ほど、
マニュアルは役に立たない。
だから私は、
若い人たちに「答え」を渡すより、
「考える場」を残したいと思っている。
身をもって学ぶこと。
失敗から立ち上がること。
それは時代遅れでも、非効率でもない。
人が人として生きるために、必要な力だ。
その力を持てない人が、精神的な辛い思いをすることになる。
68歳の今、
そう確信している。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました😊
