「もう失敗を恐れない」40代、50代がエンジニア人生を取り戻す『失敗学のすすめ』活用術
はじめに
こんにちは。HASエンジニアです。
40代・50代になると、キャリアの中で避けて通れないのが「失敗」との向き合い方です。
大きなプロジェクトの遅延、設計ミスによる損失、あるいは挑戦をあきらめた後悔──誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。
実を言うと私もその手の失敗をたくさんしてきました。
「また同じ失敗をするんじゃないか?」
「もう定年に近いし新しい挑戦はやめておこう…」
そんな気持ちが芽生えるたびに、私たちの成長は止まってしまいます。
しかし実は、その「失敗」を正しく扱えば、挑戦を恐れずに前に進むための“武器”に変えられるのです。
そこで今回は、畑村洋太郎先生の名著『失敗学のすすめ』を軸にしながら、
失敗を「良い失敗」と「悪い失敗」に分ける考え方
悪い失敗を減らすための実践的なヒント
をエンジニア視点で解説していきます。
読後には、過去の失敗に縛られるのではなく、それを“次の挑戦の原動力”に変える視点が得られるはずです。
1.そもそも「失敗学」って何だろう?
『失敗学のすすめ』の著者である畑村洋太郎先生は、たくさんの大きな事故や失敗を研究する中で、「失敗には、ある共通のパターンがある」ことに気づきました。
そして、その失敗のパターンを分析し、次に活かすための考え方を「失敗学」としてまとめたのです。
「なぜ、あの時失敗したのか?」を深く掘り下げて、その経験を「知識」に変えていこう、という考え方がベースにあります。
日本には昔から、「失敗は恥ずかしいこと」「失敗は避けるべきもの」という考え方が根強くあります。
しかし、畑村先生は、「良いものを作るには、たくさんの失敗が必要だ」と強く語っています。新しいものや誰もやったことがないことに挑戦する時、最初から完璧にうまくいくことなんて、ほとんどありません。
だからこそ、失敗から学び、それを次に活かすこと。これこそが、私たちを成長させ、新しい「創造」を生み出す力になるのです。

2.失敗の定義:「良い失敗」と「悪い失敗」
さて、ここからがこの記事の核心です。失敗学では、すべての失敗を同じように扱ってはいません。失敗を大きく2つの種類に分けて考えることが大切だと教えてくれます。
それが、「良い失敗」と「悪い失敗」です。
良い失敗(=成功のもとになる失敗)
良い失敗とは、「新しい挑戦をした結果」として起こる失敗です。
たとえば、新しい技術を試してみたけどうまくいかなかったり、これまでとは違うやり方を試した結果、想定外のトラブルが起きてしまったりといったケースです。
なぜこれが良い失敗かというと、そこには必ず「学び」があるからです。
どうすればうまくいくのか?
何が原因で失敗したのか?
次に同じことをするなら、どこを改善すべきか?
こうした学びを得ることで、あなたの知識やスキルは確実にレベルアップします。
子どもの頃に何度も転んで自転車に乗れるようになったように、良い失敗は成長のための、避けられないプロセスなのです。
悪い失敗(=避けるべき失敗)
一方、悪い失敗とは、「回避できたはずなのに起きてしまった失敗」です。ヒューマンエラーが代表的な例です。
マニュアルやチェックリストを見落とした
過去に同じようなミスがあったのに、対策を怠った
うっかりミスや、確認不足
なぜこれが悪い失敗かというと、そこには学びよりも「無駄」が多く含まれているからです。
知識や経験が足りなかったのではなく、注意を怠った、面倒くさがった、という理由で起こる失敗は、時間やコストを無駄にして、あなたの自信を奪ってしまいます。
3.あなたの失敗は、どっち?
さて、ここまで読んでくださったあなたは、きっと過去の失敗をいくつか思い出しているのではないでしょうか。
あの時、プロジェクトが遅延したのは「良い失敗」だったのか?それとも「悪い失敗」だったのか?
過去の痛々しい失敗を振り返ることは、少し勇気がいるかもしれません。
ですが、ここで一度、あなたの失敗を「良い」か「悪い」かで仕分けしてみましょう。
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