「絶景は到達した者だけが見られる」ホーエンツォレルン城の旅記録
はじめに
こんにちは、HASエンジニアです。
6月のドイツは学校の休暇シーズン。ドイツの同僚たちはこの時期に1~2週間のバカンスを取るため、Web会議の参加者もまばらになります。
ちょうど自分も赴任した年のこのころ、休日には観光の計画を立て、いろいろな場所を巡ったものです。
ドイツには数多くの美しい古城がありますが、中でも「ノイシュヴァンシュタイン城」「エルツ城」と並び称されるのが、南西部にそびえるホーエンツォレルン城。

(お気に入りが多くてすみません。赴任中はいろいろ行ってました。)
今回は、そのホーエンツォレルン城への「苦労と絶景」の観光体験を、リアルな視点でお届けします。
1. ドイツ三大古城のひとつ、ホーエンツォレルン城とは
標高855mの山上に建つこの城は、中世の遺産というよりは、19世紀にロマン主義の思想をもとに再建された壮麗な建築です。
ホーエンツォレルン家の威信を示すこの城は、山頂から周囲を睥睨するようにそびえ立ち、そのシルエットだけでも「まるでおとぎ話の世界」。遠くからでも圧倒的な存在感を放っています。
最近では日本人観光客も増えていて、私が赴任していた頃には観光バスを見かけることもしばしばありました。
2. 電車&バスで行くも…まさかの大惨事
ホーエンツォレルン城の最寄駅はヘッヒンゲン(Hechingen)。
電車の到着時間に合わせてバスが出発する…という予定でしたが、なんと電車が30分以上遅延し、目の前でバスが出発。
これぞドイツあるある。電車は平気で遅れるのに、バスは容赦なく定刻発車。日本のように“乗り継ぎに配慮”してくれることはありません。
次のバスは2時間後。駅周辺には何もなく(ほぼ無人駅です)、タクシーもつかまらない。仕方なく、徒歩で城を目指すことに…。
結果、迷いながら片道6km・2時間の山道ハイキングがスタートしました。

森の中の未舗装路、急な上り坂――これはもう観光ではなく軽登山。ただ、途中から見上げる城の姿は神秘的で、その光景が疲れを忘れさせてくれます。

3. チケットブースからも試練が続く!急坂を20分
現在の入場料はオンラインで26ユーロ(約4400円)!私が訪れた2019年当時はチケットブースで7ユーロほどだったので、実に3倍以上の値上げです。
チケットブースからさらに、20分の急坂登りが待っています。舗装はされているものの、かなりの傾斜で、年配の方にはなかなかハード。
駐車場からも距離があり、シャトルバス(昔は往復3ユーロでしたが、現在は入場料に含まれています)か急階段を選ぶ必要があります。
そして、やっとの思いで城に到着。観光客の長蛇の列を見て、城内観光は断念。代わりに、敷地内のビアガーデンで飲んだビールとソーセージが、忘れられないほど美味でした。

4. 絶景スポットを探してレンタカーで再訪
後日、同じく赴任中の同僚から「ホーエンツォレルン城を一望できる絶景スポット」の情報を聞きつけ、今度はレンタカーで再訪。
目指したのは、Aussichtspunkt Hohenzollernblick(ホーエンツォレルンブリック展望台)。観光案内にもあまり載っておらず、まさに穴場スポットです。
この場所は公共交通機関がほぼないので、レンタカーをお勧めします。(この場所はタクシーは全く来ません、そんな場所です)
最寄りの無料駐車場(Dagersbrunnen 6, 72461 Albstadt)に車を停めてから、平坦な林道を30分ほど歩くと…

眼前に現れたのは、崖の向こうにそびえる城の全景。

一緒に訪れた同僚に写真を撮ってもらいましたが、まるでポストカードのような構図でした。

到着した場所は崖なのですが、ちょうど城が見えるようになっています。
現地人たちのまさに隠れスポットになっていました。

5. 雲海を狙うなら事前準備を忘れずに
ホーエンツォレルン城といえば、SNSなどでも有名な「雲海に浮かぶ城」の写真。
ただし、これは気象条件が非常に限定的。湿度、気温、風向きなどが揃わないと雲海は発生しません。
私はその準備が甘く、断念しましたが、「次は必ず雲海を見に行くぞ」と心に誓ったのでした。
まとめ
ホーエンツォレルン城は、美しさと同時に「行くのがとにかく大変な城」でもあります。
アクセスの不便さ、長距離の登り坂、そしてチケットの高さ…。
それでも、そのすべてを乗り越えて見たあの絶景は、一生忘れられない旅の記憶になりました。
「絶景は、簡単にはたどり着けないからこそ、心に残る。」
ドイツ赴任中のハイライトの1つともいえる旅でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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