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15歳、ただ会いたかっただけ。第二十二話 会いたいだけなのに

とし達が地元に帰ってから、数日が経った。


私達が学校に行ってる間に帰ったから、帰る当日は会えなかった。


としが居なくなった事に、最初はあまり実感がなかった。



だけど、会えない日が続くと、としはもう居ないんだって嫌でも感じた。



たった数日前までは、ほとんど毎日一緒に居たのに。



会えない事がこんなに辛いなんて思ってなかった。



こんなに苦しいなら、付き合わなきゃ良かった、とさえ思った。



離れてから、毎日電話をしてくれた。



だけど、それが余計に苦しかった。



電話越しに「好きだよ」って言われても足りない。



触れたい。
抱きしめてほしい。



寂しさを紛らわすように、毎日友達と遊んだ。



みさきといると1番安心した。



同じ立場。
同じ気持ち。



2人で泣いた日もあった。




この先どうしたら良いかなんてわからなかった。



ただ会えない日が続くだけ。



学校へ行って、友達と話して、笑って。



いつも通り過ごしているはずなのに、どこかずっと苦しかった。



気づけば、携帯ばかり見ていた。



連絡が来ていないか確認して、来ていない事に勝手に落ち込む。



電話をすれば少し安心する。



でも、切ったあとが苦しかった。



会いたい。



その気持ちだけが、日に日に大きくなっていった。



どうやっても埋まらない。



みさきも同じだった。



「やばい、会いたすぎる」



そう言いながら、2人でため息をつく。




どうにもならないって分かってるのに、寂しさだけは消えなかった。




会いたいって言うたびに、余計苦しくなる気がした。



電話が終わったあとの静けさが、1番苦しかった。



一緒に居た時は気づかなかったのに、街の中にはとしとの思い出ばかり溢れていた。




駅。
ゲームセンター。
カラオケ。
いつもの待ち合わせ場所。
コンビニ。
いつも一緒に歩いた道。



だけど、としはもう居ない。



4人でバカ騒ぎしてたのも嘘みたい。



ほんの少し前の事なのに、もうずっと昔みたいに感じる。



時間だけは、何もなかったみたいに過ぎていく。



だけど、私達だけが取り残されたみたいだった。



「会いたい」



その言葉ばかり、毎日頭に浮かんだ。



どうしたら、この寂しさが消えるのか分からなかった。



放課後、帰り道。



「……なんか、もう無理かも」



みさきが小さく呟いた。



「何が?」



「会えないの」



その言葉に、何も返せなかった。



私も同じだったから。



「電話してもさ、余計会いたくならない?」



「なる」



即答すると、みさきが少しだけ笑う。



でも、その顔は全然笑えてなかった。



「会いたいね」



小さく呟かれたその言葉に、胸がまた苦しくなる。



会いたい。



ただそれだけなのに。











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