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15歳、ただ会いたかっただけ。第十九話 終わると思ってた

みさきと2人。としとかずきを待つ。


「もう無理かもしれない…」


「何が?」


「このままの状態。としに何も聞けてない」


「あー、私もかずきと話してない」


「聞けるかな……」


「私も聞く」



みさきに言えた事で、としにも聞けるような気がした。



「おつかれー」



「おつかれさまー」



としとかずきは相変わらず、いつも通り。



4人でたわいもない話をする。



普段と変わらないまま時間が過ぎていく。



私もなるべく普段どおりを装い、やり過ごす。



「またなー」



「またねー」



みさきとかずきと別れる。




としと2人。



「来る?」



「うん…」



これもいつも通り。




としの部屋、2人きり。



軽くキスをされる。




抱き寄せられたまま、少しの沈黙。



思い切って聞いてみた。



「としさ、地元帰ったらどーするの?」



「どーするって?このままだけど」




「そうじゃない。としが地元に帰ったら私達どーするの?」



「このまま付き合ってればいいだろ」



「会えないのに?」



少し沈黙したあと



「来るか?」




すぐに返事が出来ず、固まった。



そんな私にとしは、



「うそ、うそ、学校もあるし親も許さないからな」



としは冗談みたいに笑っていた。



その後の言葉なんて、ほとんど頭に入らなかった。



「……行っていいの?」



と私は返した。



「ゆうが本当に来たいなら、俺が仕事してるし、生活は出来る」



「別れなきゃいけないと思ってた」



「別れるわけないだろ」



ぎゅっと抱きしめられた。



抱きしめられた瞬間、張っていた糸が切れたみたいに涙が溢れた。



自分でも止められないくらい、次から次へと涙が出てくる。



ずっと平気なふりをしていた。



不安じゃないふりも、
大丈夫なふりも、
全部。



でも、としの「別れるわけないだろ」で、一気に崩れた。



気づいた時には、としの胸に顔を埋めたまま泣いていた。



離れたら終わると思ってた。



だから怖かった。



好きなのに、
どうしていいか分からなくなるくらい。



「……そんな不安だった?」



困ったように笑いながら、としが髪を撫でる。



「……うん」



声にならないまま、小さく頷いた。



としは何も言わず、ただそのまま抱きしめていた。












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