結局何もしませんでした
日曜日から夫は出張へ、次女は旅行へ出かけて、四日間、家に一人になりました。
別に、いつも一緒にいる夫や次女が嫌なわけではありません。でも、一人の時間が四日間もあるとなると話は別です。
日曜日の朝、夫を見送ると、私の四日間も始まりました。
「さて、何をしよう。」
四日もあるんです。
普段は私しか好きじゃないので食卓には並ばないものを食べて、好きな時間にヨガへ行き、ずっと後回しにしていた小説を読み返して、書きかけのエッセイも何本か仕上げる。四日もあれば、それくらいできる気がしていました。
最初に向かったのは日本のスーパーでした。
お惣菜売り場を端からゆっくり見て回りました。いつもなら一度手に取っても、「これは誰も食べないな」と棚に戻すものまで、この日はそのままかごに入れました。
料理は、この四日間ほとんどお休みです。作るとしても、簡単なものだけ。
「今日の夕飯、何?」
四日間だけ、その質問のない暮らしです。
気がつけば、もう水曜日です。
今日になって、ようやく書き始めました。
「私は、この四日間、何をしていたんだろう。」
まず思い出したのは、月曜日のヨガです。朝のクラスへ行くと、先生がいません。予定を間違えたらしく、その日はキャンセル。その代わり、夕方のクラスへ行きました。普段なら夕飯の時間なので行けません。でも今回は、一人です。
遅い夕飯は買ってきたお惣菜と素麺を茹でて食べました。一応、お皿にはちゃんと盛り付けました。そこだけは譲れません。
そして、普段はつけないテレビをつけます。Netflixで何を見ようかと探していると、日本の朝ドラ『まんぷく』を見つけました。日本の実家に滞在していたとき、少しだけ見ていたドラマです。
アメリカのNetflixで日本の朝ドラが字幕付きで見られるなんて、時代は変わったなあと思いながら見始めました。
少しだけ見るつもりでした。一話十五分という気軽さもあって、気づけば次の回、そのまた次の回へ。
そんなふうにして、ヨガへ行って、お惣菜を食べて、『まんぷく』を見ていました。
小説は読み返さず、書きかけのエッセイもそのままです。
結局、完成したのは、このエッセイでした。
