「自分自身で創作した物語に転生したんですけど」第3話
オリビア「目を・・・目を覚ましなさい・・・勇者よ」
? “誰だ私を呼んでいるのは、それにしてもなんて心地良い声で”
オリビア「目を覚ましなさい勇者、あれ、起きないわよライト?」
ライト「女神様の声が優しすぎます。こういう時は、コチョコチョ」
?「ハッハッハ、やめてください えぇ?ここは」
オリビア「ここは白の星ブランシュア、そして私は女神ブラン・オリビア、その隣にいるのが」
ライト「女神様一番のお気に入り、ブラン・ライト」
?「状況が全くつかめないのですが…まだ夢を見ているのか」
オリビア「いいえ、これは夢ではありません。あなたは地球と言う星で死んだのです」
?「何を言っているのですか、そんなわけ…」
オリビア「どうやら思い出したようですね」
?「でもどうして私は今ここにいるのでしょうか」
オリビア「それは私があなたを呼び寄せたのです」
?「何故私を…」
オリビア「それはあなたにこれから勇者として魔王討伐をお願いするためです」
?「勇者だって!!!」
オリビア「今からあなたはレネオと言う星に行き、潜伏している魔王の部下が魔王の力の源を回収する前に倒し、黒の星で眠っている魔王を今度こそ抹殺するのです」
ライト「今のお言葉で理解したか、早速レネオに降りるぞ」
?「ちょっと待ってください、急に言われても…全く理解出来ない。他にも聞きたいこともある。何故私なのですか」
オリビア「そうですね、では少しお話しましょう」
「我々は勇者を求めそれに匹敵する人物を探していました。するとやたら勇者になりたいと望んでいた人がいたとそちらの神様にお聞きしまして、あなたのことを調べさせてもらったところ、
幼稚園の夢“勇者” 小学生の夢“勇者” 中学生の夢“勇者” 高校生の夢“勇者”
そんなあなたを親は心配し、友達は離れていき、あなたは殻にこもる」
「しかしあなたの決意は変わることはなかった。そして10月12日、あなたは注文していた、新発売ファイナルドラゴンをコンビニで購入。その帰り道、カツアゲされている男の人を助けにいくも返り討ちに合い、偶然近くにあった階段に足を踏み外し死亡。午前8時19分」
顔を真っ赤にして話を聞いていた。
オリビア「恥ずかしいことではありません。あなたはとても勇敢でした。勇者に憧れ、困っている人を見て見ぬふりが出来なかった。考えるよりも先に体が動いてしまった。その素質が勇者として必要なのです」
ライト「そうだぞ、自信を持て」
?「お褒め頂き感謝します。しかしどうやって私はここまで来たのですか。天国か地獄に行くと思うのですが」
オリビア「まぁ普通はそうですよね。天国か地獄に行き、天国に行ってそのまま平和に暮らすか、もしくは輪廻転生し、再び生まれ変わって新たな人生を地球で過ごすのが普通です。しかし、あなたのような生まれた星に合っていない人もいるのです。その人達は一度ソウルスクエアと言う場所に集められ、別の宇宙の代表が品定めし欲しい魂があると連れてくることが出来るのです。そこで私があなたをこの宇宙に連れて来たわけです」
ライト「よかったなぁ、お前オリビア様に拾ってもらって」
?「なるほど、でも魔王がいるのに今まで勇者はいなかったのですか」
オリビア「いましたよ、でももう亡くなってしまったのです」
?「初代勇者はどんな人だったのですか」
オリビア「そうですね、彼は私達と同じ天使だったのです。名を“ブラン・レネ”」
「彼には一つの目標があったのです。それは勇者になること。あなたの星のことを異次元の映し絵と言う道具を使ってよく見ていたのです」
?「そんなものがあるのか」
オリビア「熱心に見ていたもので、その中でもアニメやゲームのファンタジーの世界に触れ、特に勇者に憧れたらしいのです」
?「一緒、私と」
オリビア「でもそれは決して叶うことはないのです。なぜなら天使だから。我が白の星ブランシュアでは決して殺生してはいけない平和の星、それは決まりなのです」
?「なるほど…」
オリビア「そんな悶々とした日々を過ごしていた時に突然魔王軍が攻めてきたのです。我が星とは反対側に位置する黒色の星オプノワール。悪魔を束ねる長、魔王オプ・ヴァルテンが全てを我がものにすべく」
?「それからは」
オリビア「そして女神軍VS魔王軍の長きに渡る戦いになりました。我ら種族は殺生できないが力を封印する能力を持っています。その能力を使い何とか勝利することが出来ましが相当な被害を受けました。そして二度とこんなことが起きないように私は魔王ヴァルテンの力の源を取り出し、黒の星もろとも封印することにしました。そして再び平和が戻ったのですが、問題が一つ起きました。それは魔王の力の源の封印場所です。自分の星は神聖な場所持ち込むわけにはいかないとなり一つの案が出ました。それは長きに渡る戦いの影響で生まれた灰色の星グレイロウに封印する案でした。この星は無人の星で封印するのにピッタリだったのですが、そこに誰が行き守り続けるかの問題になったのです」
ライト「あの時は誰も手を挙げなかったからなぁ」
オリビア「しかしそこで立ち上がったのがブラン・レネなのです」
「いいのですか、レネ。二度と戻ることが出来なくなるかも知れないのですよ」
レネ「心配しないでください。私は自ら望んだことなのですから」
スノウ「待ってよ、お兄ちゃん、行かないで」
「スノウ…心配するな。この星から見守っていてくれ」
泣き出しそうなクリアの頭を撫でた。
レネ「オリビア様、2つお願いがあります」
オリビア「何でしょう?」
レネ「魔王の力の源を私に下さいませんか」
オリビア「それはどういうことでしょうか」
レネ「勿論、私が使うのではありません。私の能力で魔王の力の源を浄化、分解しグレイロウに新たな民を作りたいのです」
オリビア「なるほど、個で守るよりも分散させた方が良いと、しかも封印が解けた場合も回収が難しくなる。しかし分散させることによりあなたが守るものも増えるのですよ」
レネ「そこでもう一つお願いがあります。私を天使の座から剥奪して下さい」
オリビア「何を言っているの、そうなった場合再度と天使の名を名乗ることもなくなり、寿命も短くなるのですよ」
レネ「わかっています。それを承知の上でお願いしているのです。我々の国は今回の戦いにより多くの仲間たちが犠牲を負いました。今度いつ封印が解け再び争いが起きるかわかりません。だから今度封印が解けた場合は私が魔王と戦います。勇者となって」
オリビア「あなたが全て背負うことなどありません。私だって」
レネ「わかっているのでしょう、オリビア様。あなたも今回の戦いで相当な力を消費したはずです。そしてあなたはこの星の代表。この星を守らなくてはならない。だからこの件は私に任せてください」
オリビア「もう決意は固いようですね、わかりました。天使ブラン・レネ、あなたはたった今天使の座から剥奪。今後一切名乗ることを禁じ、新たな名を授ける。ゼロ、勇者ゼロをここに誕生させる」
レネ「ありがとうございます。では行ってまいります」
オリビア「そして彼は魔王の力の源を持ってグレイロウに降りて行きました」
「そして源を己の能力を使い、そこから8人の民を作り、その者たちは勇者の仲間になり一緒に星を新たに作り直したのです。ブラン・レネが憧れたワクワクするような大冒険が出来る好きなものが全て集約された星、レネオ」
「これが初代勇者の物語です」
?「なぜ魔王を倒さずに死んだのですか?」
オリビア「あぁそれは封印が解けなかったので普通に年を取って死にました」
?「えぇ~~~!!!!勇者に憧れてたのに」
オリビア「はい、普通に老い死です」
?「何とも不幸な勇者だなぁ」
オリビア「そんなことはありません。彼は自分の作った世界で楽しく過ごしていましたよ」
?「でも結局は魔王を倒せずにこの世を去ったと、そして私は新たに勇者として今度こそ魔王を倒すことになったというわけですか…ヤッターーー!!!とうとう長年の夢が叶ったぞ」
ライト「なんか性格変わってないか?やたら急にテンションが変わったような」
?「今の今まで何を言っているのかさっぱりだったけど、話を聞いてテンションMAX」
オリビア「じゃあ、この件引き受けてくれると言うことですね、勇者ゼロ」
?「勇者ゼロ?それは初代の呼び名、俺の名は勇者…? 何だっけ?思い出せない…自分の名前が」
オリビア「あなたは一度あちらの世界で死んだ人。この世界に来た時点で全て消え去り新た人生を辿るのです。しかしあなたの記憶に合った知識はこちらの世界でも役に立ちそうなので名前だけあちらの世界に置いて行きました」
ライト「ていうか、勇者になるためにはこのゼロの名を引き継がないとあなたに勇者の能力を付与出来ないように初代が設定したんだよね」
?「そんなぁ~あの名前に憧れていたのに~ガックシ」
オリビア「あなたはゼロの名を引き継ぎしっかりと任務を果たしてくださいね」
ゼロ「わかりました、女神オリビア」
ライト「オリビア様だろうが」
ゼロ「痛いなぁ、最初の任務は何ですか」
オリビア「まずレネオに降りて頂いて、アシオンと言う町に行き、喫茶カギョウと言うお店に入り、一番奥席に座わってください。ある一人の男性がいますので、コーヒー1つとここポイントええ声1つ下さいと言って下さい。そうすればその男性がこのレネオについて今後どうすればいいのか教えてくれます」
ゼロ「ええ声って何、暗号の一種?」
ライト「いいから女神様の言うことそのまま言えば大丈夫だし、その男が詳しい説明してくれるから、はいそこに立って」
ゼロ「いやちょっと待ってよまだ」
ライト「転送」
ゼロ「いろいろまだあ・・・」
ゼロ「色々テンションが上がって忘れてたけどレネオって何処かで聞いたことがあるような・・・」
そして復活した勇者ゼロはレネオに旅立ったのだ。
