トトロの木」との卒業。 匠の家を守るということ。
4月18日 DAY68
飛騨高山の職人たちの技が随所に光る、純和風のこの家に移り住んで三度目の春を迎えました。

この家を初めて見たとき、うちの可愛い孫娘が「トトロの家みたい!」と目を輝かせて喜んでくれたことを、今でも鮮明に思い出します。その風景の主役だったのが、庭にある大きなどんぐりの木でした。
趣があり、私たち家族を静かに見守ってくれていた老木。
けれど、やはり月日を重ねた木には「老い」による危うさも出てきます。
「万が一、倒れて誰かに怪我をさせてはいけない」
「この立派な匠の家を、ずっと守っていきたい」
そんな想いから、本格的な真夏の暑さがやってくる前に、今日、そのどんぐりの木をバッサリと伐採することに決めました。
今朝早くから、主人が「わが家の専属庭師」に。

慣れない作業に汗を流しながら、一生懸命に木と向き合ってくれている主人の姿を見て、改めてこの家を、この暮らしを大切にしていこうと感じています。
ふと作業の手を止めて見上げた空には、神々しい光の輪(日暈)が広がっていました。

それはまるで、役目を終えようとするどんぐりの木からの「今までありがとう」という挨拶のようであり、新しく生まれ変わる庭への祝福のようでもありました。
孫娘の記憶にある「トトロの風景」は少し変わってしまうけれど、木がなくなった場所には、また新しい光が差し込み、新しい風が吹き抜けるはずです。
家も、庭も、そして心も。
その時々に合わせて整えていくことで、暮らしはより豊かなものになっていく。
そんなことを教わった、清々しい朝の出来事でした。

