#8-海外役員になるまでに読んだ本|『死ぬほど読めて忘れない高速読書』|上岡正明
読書は、速さより「使うこと」で価値が決まる
どうせ読むなら早く、覚えたい。
とは言え現実は、本を買ったものの、なかなか読み終わらない。読み終えても、数週間後には内容をほとんど覚えていない。社会人になってから、何度も経験してきました。
仕事が忙しくなるほど、読書に使える時間は限られます。それでも、営業、経営、リーダーシップ、マーケティングなど、学びたいことは増えていく。
そこで手に取ったのが、上岡正明さんの『死ぬほど読めて忘れない高速読書』でした。
タイトルだけを見ると、「とにかく速く読むための本」に見えます。しかし、私がこの本から受け取ったのは、単なるスピードの話ではありません。
読書は、最初からすべてを理解しようとしなくていい。
この考え方が、特に印象に残りました。
私は以前、本は最初のページから順番に、丁寧に読まなければならないと思っていました。分からないところがあると立ち止まり、前のページに戻る。その結果、読むのに時間がかかり、途中で止まってしまうことも少なくありませんでした。
この本では、短い時間で繰り返し本に触れることや、記憶に残すためにアウトプットすることの重要性が紹介されています。
もちろん、書かれている方法を、そのまま全部実践する必要はないと思います。
私の場合は、次のように自分なりに変えました。
・気になったページにドッグイヤーを付ける
・ペンがあれば線を引き、余白に一言書く
・一度で理解しようとせず、重要な部分だけ読み直す
・仕事で使えそうなことを一つだけ試す
本は、きれいなまま保存するものではなく、自分の仕事に使うもの。そう考えるようになってから、読書の仕方が少し変わりました。
これは、海外ビジネスでも同じです。
北米やアジアの市場について、限られた時間で大量の資料を読む場面があります。市場データ、顧客資料、会議資料、契約条件など、すべてを同じ深さで読んでいたら、意思決定が遅れてしまいます。
まず全体をつかむ。重要な数字や違和感を見つける。必要な部分に戻って、深く確認する。この読み方は、営業会議や価格交渉の準備でも役立っています。
一方で、契約書や品質問題など、速く読むことより正確さが求められるものもあります。何でも高速で読めばよいわけではありません。
大切なのは、読む目的によって速度を変えることだと思います。
読書術にも、仕事の進め方にも、唯一の正解はありません。本に書かれている方法を試し、自分に合わない部分は変えればいい。自分の生活や仕事に合わせてカスタマイズすることで、初めて本の内容が自分のものになります。
若いうちに多くの本を読むことは、確かに大切です。ただ、冊数だけを増やしても、仕事や行動が何も変わらなければ、少しもったいない。
一冊から一つでも行動を変えられたなら、その読書には十分な価値があると思います。
本の概要
題名:『死ぬほど読めて忘れない高速読書』
著者:上岡正明
出版社:アスコム
上岡正明さんは、経営者、コンサルタント、投資家として活動しながら、脳科学や心理学の知見を取り入れた読書法を発信しています。本書は、単にページを速くめくる速読ではなく、読んだ内容を記憶し、仕事や人生に活用するための読書術を扱った一冊です。
重要なポイント
・一冊を短時間で繰り返し読む
・読む目的を最初に明確にする
・重要な箇所を選んで集中する
・アウトプットによって記憶を定着させる
・読んだ内容を行動につなげる
印象に残った考え方:
本を読むこと自体を目的にせず、得た知識を実際に使う。
おすすめできる人:
本を読む時間が取れない人、読んでも内容を忘れてしまう人、仕事に読書を活かしたい人。
良かった点:
速く読む技術だけでなく、記憶と行動まで含めて読書を考えているところです。
その他の視点:
すべての本に同じ方法を使うのではなく、精読すべき本と、全体像を素早くつかむ本を分けることが大切だと感じました。
Read fast, but use what you learn. Thank you for reading my note. Nick
