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カリスマアカウント

『スメラミシング』を読みま
           した。
小川哲さんによる6編の短編
からなる黙示録的作品集で、
2024年10月10日に河出書房
  新社から発売されました。
 この本を読んで、宗教や信仰、
陰謀論をテーマにした斬新な
  物語に引き込まれました。


スメラミシング
小川 哲 (著)

SNS上のカリスマアカウント
〈スメラミシング〉を崇拝す
 る覚醒者たちの白昼のオフ会。
参加した陰謀論ソムリエ〈タ
キムラ〉の願いとは──? 
壊れゆく世界の未来を問う、
      黙示録的作品集。

スメラミシング
小川 哲 (著)
  1. 「七十人の翻訳者たち」
    紀元前262年と2036年を舞
    台に、聖書の翻訳と物語ゲ
    ノム解析を描いた作品です。
    時代を超えた物語の構造に
    驚かされ、言葉の持つ力と
    解釈の多様性について考え
         させられました。

  2. 「密林の殯」
    宅配便業者の主人公を中心
    に、ネット右翼の上司や同
    僚との関係を描いた物語で
               す。
    日常の中に潜む闇と、人間
    関係の複雑さが鮮やかに描
    かれており、現代社会の縮
    図を見ているようでした。

  3. 「スメラミシング」
    SNS上のカリスマアカウン
    ト〈スメラミシング〉を崇
    拝する覚醒者たちのオフ会
       を描いた表題作です。
    陰謀論と現実が交錯する緊
    迫感あふれる展開に、息を
         のむ思いでした。

  4. 「ちょっとした奇跡」
    タイトルから想像できない
      展開に驚かされました。
    ディストピアの中に垣間見
    える情愛に心を打たれ、人
    間の本質について深く考え
         させられました。

  5. 「深く考えさせられつつも、
    とんでもなく笑える」作品
    タイトルは不明ですが、物
    語が持つ神秘性を否定しな
    がらも肯定させるという矛
    盾した感覚に魅了されまし
               た。
    小川哲の卓越した語りの技
      術に感銘を受けました。

  6. 「虚と実、聖と俗、光と闇」
    を描いた作品人間の営みを
    俯瞰しつつ、神の領域に触
    れるようなスリルを感じさ
          せる物語です。
    現実と超現実の境界線を行
    き来する感覚に、心を揺さ
          ぶられました。

小川哲さんの想像力と筆力に
    は、圧倒されました。
各作品が高度な思考を要求し
つつも、読者を物語世界に引
き込む魅力に溢れています。
信仰や陰謀論という難解なテ
ーマを、独特の視点で描き出
す手腕に感嘆せずにはいられ
          ません。
この作品集は、現代社会の闇
と光を鋭く切り取り、読者に
深い思索を促す、まさに現代
の黙示録と呼ぶにふさわしい
    一冊だと感じました。

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