見出し画像

歪んだ関係

シリーズ第4弾『妖奇庵夜話 
魔女の鳥籠』を読みました。
その深みに圧倒されました。
今回のテーマは「母と娘の関
           係」。
 複雑な愛情と憎しみの描写に、
胸が締め付けられる思いでし
            た。


妖奇庵夜話 魔女の鳥籠 榎田 ユウリ (著)

 子供の誘拐事件が起こった。
  犯人は「山姥」だという。
妖人茶道家の伊織はそれを否
定するが、一方で、妖人女性
 の連続自殺事件が起こり……。
 風邪で弱っている伊織も必見!

妖奇庵夜話
 魔女の鳥籠
榎田 ユウリ (著)

物語の中心となる二人の女性
の自殺事件は、単なる偶然で
はなく、人間の心の闇が複雑
に絡み合っていて、読み進め
るうちに息が詰まるような緊
     張感を感じました。
特に、母親の支配欲と娘の依
存心の描写には、他人事とは
思えない現実味があり、深く
    考えさせられました。

洗足伊織の冷徹な推理と、脇
坂刑事の熱意ある捜査のコン
ビネーションは相変わらず絶
          妙です。
今回は新キャラクターの甲藤
も登場し、物語に新たな層を
      加えていました。

特に印象的だったのは、マメ
      くんの成長です。
甲藤に対する彼の反応や思い
やりの心に、心を打たれまし
            た。
マメくんの過去も明らかにな
り、彼の優しさの源泉を知る
 ことができて感動しました。

しかし、この物語の真の恐怖
は人間の心の闇にあります。
母と娘の歪んだ関係性、そし
 てそれを利用する青目の存在。
人間の持つ負の感情が、妖怪
以上に恐ろしいものだと感じ
      させられました。

榎田ユウリさんの繊細な筆致
と、中村明日美子さんの美し
いイラストが相まって、独特
 の世界観を作り上げています。
妖怪ファンタジーでありなが
ら、人間ドラマとしても深み
 のある作品だと感じました。

『妖奇庵夜話』シリーズは、
回を重ねるごとに中毒性が増
       していきます。
単なるミステリーや妖怪もの
ではなく、人間の心の機微を
丁寧に描いた作品だと感じま
           した。
     次巻も楽しみです。


Kindle版

Audible版

30日間無料
オーディブル登録はこちら
👇

………………
自己紹介
noteがスキ
❤️になってきた。より

#私の本棚
#本
#読書
#勝手にオススメ本
#オーディブル
#朝のルーティーン
#本をオーディブルで読む生活
#本を耳で読む生活
#妖奇庵夜話魔女の鳥籠
#榎田ユウリ






いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集