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最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない――。

角田光代さんの本は
犯罪に陥る時の感情を
描いた本として
『八日目の蝉』
『紙の月』
『坂の途中の家』
があります。
女性の心理と社会的立場を
深く掘り下げた作品群
として評価されています。

これらの作品に共通するのは、
一見普通の女性が
極限状況に追い込まれ、
犯罪や倫理的な問題に
直面していく過程を丁寧に
描いている点です。

『八日目の蝉』は
不倫相手の
子供を誘拐してしまう女性の
心理が描かれています。
母性への渇望と
社会的な孤立感が、
彼女を犯罪へと導いていく
様子が緻密に描かれており、
読者は彼女の行動に
戸惑いながらも、
どこか理解してしまう
自分に気づく本


『紙の月』は
銀行員の女性が
顧客の金を着服していく
過程が描かれます。
日常生活の中で少しずつ
罪の意識が薄れていく様子は、
誰もが陥る可能性のある
心理として描かれている本


そして『坂の途中の家
を読みました。


坂の途中の家
角田光代 (著)

2007年『八日目の蝉』
、2012年『紙の月』、
そして
2016年――著者の新たな
代表作が誕生する!

最愛の娘を殺した母親は、
私かもしれない――。

虐待事件の補充裁判員に
なった里沙子は、
子どもを殺した母親を
めぐる証言にふれるうち、
いつしか彼女の境遇に
自らを重ねていくのだった。

社会を震撼させた
乳幼児虐待事件と
〈家族〉であることの
光と闇に迫る心理サスペンス。

感情移入度100パーセントの
社会派エンターテインメント!
私は、果たして、
文香を愛しているんだろうか。
もちろん愛していると
思っている。
いなくなったらと
考えただけで胸が
ふさがる思いがする。(略)
それでも、
文香を自分より大切なもの
と思えるだろうか。
かわいい、
かけがえのない子どもと
思えるだろうか。(本文より)

坂の途中の家
角田光代 (著)

坂の途中の家

坂の途中に立つ家、
静けさの中に潜む影、
幼子の笑顔、無垢な日々、
その裏に隠された運命。

裁判員の席に座り、
心は揺れ動く波のよう、
被告の目に映る痛み、
同調していく自分を知る。

罪の重み、重なる思い、
彼女の過去、私の未来、
一歩踏み出すその瞬間、
誰もが持つ、影の部分。

共感が生む不安の芽、
「私も、もしかしたら…」
心の奥に潜む暗闇、
罪の匂いに引き寄せられる。

坂の途中の家の物語、
人の心の深淵を映す、
理解と恐れ、愛と憎しみ、
そのすべてが、私の中に。

静かに問いかけるこの作品、
私たちの心の中の坂、
共感の先に待つものは、
希望か、絶望か、
どちらなのか。

・・・・・・・・・・・

角田光代さんは
「普通の人」が犯罪に
至る過程を描くことで、
社会や人間関係の中で孤立し、
追い詰められていく
女性たちの姿を浮き彫りに
しています。
読者は、自分自身も
そのような状況に陥る
可能性があることを認識し、
不安や恐れを
感じるかもしれません。
しかし、
これらの作品の真の意図は、
読者に犯罪への共感を
促すことではなく、
むしろ社会の中で孤立し、
追い詰められていく人々の
存在に目を向けさせることに
あるのではないでしょうか。
角田光代さんの作品は、
私たちに他者への理解と共感の
重要性を問いかけ、
同時に自分自身の内面と
向き合う機会を
提供しています。

人は間違いを起こす生き物です。
起こってしまった事に対して
「なぜ?」と考える時、
自分に置き換えて
考えることができる、
そんな人生の読み物です。

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❤️になってきた。より

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