ブンブン紅茶店
『椿ノ恋文』を読みました。
小川糸による「ツバキ文具店」
シリーズの第3作目です。
鎌倉の小さな文具店を舞台に、
代書屋を営む雨宮鳩子の成長
と日常を描いた物語です。
椿ノ恋文
小川 糸 (著)
単行本
「いつか」ではなく、今、大
切な人に伝えたい。
累計70万部のベストセラー、
「ツバキ文具店」シリーズ最作。
鎌倉と小高い山のふもとで、
代書屋を営む鳩子。家事と育
児に奮闘中の鳩子が、いよい
よ代書屋を再開します。
可愛かったQ Pちゃんに反抗
期が訪れたり、亡き先代の秘
めた恋が発覚したり、新しく
引っ越してきたお隣さんとの
関係に悩まされたり……。
代書屋としても、母親として
も、少し成長した鳩子に会い
にぜひご来店ください。
小川 糸 (著)
Amazonより
あらすじ
鳩子は結婚し、ミツローさん
の連れ子QPちゃんと年子の小
梅、蓮太郎の4人家族となり
ました。
育児に奮闘しながら、一時休
業していた代書屋を再開しま
す。
再開後、様々な依頼が舞い込
みます。
癌で余命わずかな女性からの
手紙、若年性認知症の女性が
自分に宛てた手紙、80代の父
親に運転免許返納を促す娘か
らの依頼など、人生の節目や
困難に直面した人々の想いを
代筆します。
一方で、家庭では新たな課題
に直面します。
QPちゃんの反抗期、新しい隣
人との関係、そして亡き祖母
(先代)の秘められた恋の発
覚など、鳩子の心は揺れ動き
ます。
特徴的な要素
成長する鳩子:
母親として、妻として、そ
して代書屋としての鳩子の
成長が描かれています。鎌倉の魅力:
実在する店舗や風景の描写
を通じて、鎌倉の魅力が細
やかに表現されています。手紙の力:
様々な依頼を通じて、文字
で想いを伝えることの大切
さが強調されています。家族の絆:
鳩子を中心とした家族の関
係性や、祖母の過去など、
家族の絆が重要なテーマと
なっています。
感想
『椿ノ恋文』を読むと、まる
で鎌倉の風を感じながら鳩子
の隣で静かに寄り添っている
ような気持ちになります。
日常の些細な出来事や人々の
想いが丁寧に描かれ、心が温
かくなる瞬間が随所にありま
す。
特に印象的だったのは、80代
の父親への運転免許返納を促
す手紙のエピソードです。
現代社会の課題を反映しつつ、
家族の想いを繊細に表現する
小川糸さんの筆力に感銘を受
けました。
また、鎌倉や伊豆大島の描写
は、まるでそこに行ったかの
ような臨場感があり、旅心を
くすぐられます。
「ブンブン紅茶店」のスノー
フレークケーキや、伊豆大島
の「くさや」など、食べ物の
描写も魅力的で、ページをめ
くるたびに五感が刺激される
ようでした。
この物語は、日々の忙しさに
追われがちな私たちに、大切
な人への想いを今伝えること
の大切さを静かに問いかけて
くれます。
読み終えた後、手紙を書きた
くなる、そんな温かな余韻が
残る素敵な1冊でした。
単行本
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自己紹介
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