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忘れられない瞬間(とき)

町田そのこさんの『ドヴォル
ザークに染まるころ』を読み
終えて、心に静かに残る余韻
と、人生の機微をそっと教え
てもらったような気持ちにな
         りました。


ドヴォルザークに染まるころ
町田 そのこ (著)

小学生のとき、担任の先生と
町の外からやって来た男が駆
け落ちしたのを忘れられない
           主婦。
東京でバツイチ子持ちの恋人
との関係に寂しさを覚える看
           護師。
認知症の義母に夫とのセック
スレスの悩みを打ち明ける管
         理栄養士。
 父と離婚した母が迎えに来て、
まもなく転校することになる
小六の女の子。発達障害のあ
る娘を一人で育てるシングル
          マザー。
小さな町で、それぞれの人生
を自分らしく懸命に生きる女
   性たちを描いた感動作。

ドヴォルザークに染まるころ
町田 そのこ(著)
Amazonより

1. 駆け落ちの記憶 ― 忘れ
    られないあの日

「大人になっても、あの日の
ことは私の中に生きている。」

小学生のとき、担任の先生と
町の外からやって来た男が駆
     け落ちした出来事。
それは私の心に深い影を落と
しながらも、どこか憧れのよ
 うな感情も残してくれました。
大人になった今でも、ふとし
た瞬間にあの夏の空気や、胸
    の高鳴りが蘇ります。
町田さんの筆致は、記憶の中
の「忘れられない瞬間」を鮮
 やかに描き出してくれました。

2. 看護師の孤独 ― 東京の片
           隅で

「誰かの隣にいるのに、どう
してこんなに寂しいのだろう。」

バツイチ子持ちの恋人との関
係に、満たされない寂しさを
    感じる看護師の物語。
私も、誰かと一緒にいるのに
孤独を感じる瞬間があること
     を思い出しました。
日常の喧騒の中で、自分の居
場所を探し続ける彼女の姿に
共感し、胸が締めつけられま
           した。

3. 義母と私 ― セックスレス
          の悩み

「誰にも言えないことを、義
母は静かに受け止めてくれた。」

認知症の義母に、夫とのセッ
クスレスの悩みを打ち明ける
        管理栄養士。
 普段は言葉にできない悩みを、
思いがけない相手に吐露する
ことで、心が少し軽くなる―
―そんな経験は私にもありま
            す。
町田さんは、人と人との関係
の不思議さと温かさを、そっ
    と教えてくれました。

4. 転校前夜 ― 小六の少女の
          不安

「さよならは、はじまりの合
     図かもしれない。」

 父と離婚した母が迎えに来て、
転校を控える小六の女の子。
新しい環境への不安と、親へ
       の複雑な思い。
私も子どものころ、環境の変
化に戸惑った経験があり、彼
女の気持ちが痛いほど分かり
          ました。
別れは悲しいけれど、きっと
新しい自分に出会える――そ
んな前向きな気持ちをもらい
          ました。

5. シングルマザーの強さと優
           しさ

「娘と私、ふたりきりでも、
世界はちゃんと続いていく。」

発達障害のある娘を一人で育
    てるシングルマザー。
困難の中でも、娘への愛情と
日々の小さな幸せを大切にす
る姿に、私は勇気をもらいま
           した。
どんな状況でも、自分らしく
生きていくことの尊さを、こ
   の短編から学びました。

ドヴォルザークの旋律のよう
     に心に響く短編集

どの物語も、まるでドヴォル
ザークの音楽が静かに流れる
ように、私の心に沁みわたり
          ました。
町田そのこさんの文章は、登
場人物たちの小さな葛藤や希
望を、やさしく、そして確か
    に描き出しています。
人生の醍醐味や、日々を懸命
に生きることの美しさを、改
 めて教えてくれる一冊でした。

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………………
自己紹介
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