「サンキュー、チャック」を観て来た。
不思議な映画でした。
「サンキュー、チャック」

映画館を出て、立川のモノレール下の暮れなずむ遊歩道を歩いていたら、思わず、
「サンキュー、チャック!」
と言いたくなってしまいました。
この美しい世界を私にくれてありがとう!
これ、スティーブン・キングの短編小説「チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ」(2020年)を映画化したものです。マイク・フラナガン監督。
冒頭は、いかにもスティーブン・キングらしい。
世界が終末を迎えようとしている。世界各地で異変が起きて、カリフォルニアは沈没した…等々。
すると街中に「サンキュー、チャック」という謎の広告が広まり始めるのです。
チャックとは一体誰なのか、なぜ、「サンキュー、チャック」なのか…
ストーリーは、チャックの青年期へ、そして、少年期へと遡っていきます。
これは、
39歳で命を閉じようとしている一人の男の物語なんですね。
これ以上書くとネタばれになるので、書かないでおきますが、
宇宙と数学とダンスの話です。
とりわけ、ダンスね。
観終えたあとで、人生って悪くない、と心が温かくなる映画です。
スティーブン・キング原作なので、ちょっとしたホラーテイストに超常現象もあるのだけど、全体を見わたすと、血の通った温かい物語であるといえるでしょう。
私はキングが大好きで、昔かなり読んだのですが、この話は他の小説にはない味わいがあって、キングも晩年になって心境が変化してきたのかも、
と思いました。
キングと同世代の私もまた、人生の晩年にさしかかり、
人生って悪くないよね、と思うようになっています。
キングの脳内世界をちょっと覗いてみた感じのする、とてもいい映画です。
配信されたらまたじっくり味わいたいと思っています。
トム・ヒドルストンのダンスが素晴らしい。
あと、「スター・ウォーズ」のルーク役のマーク・ハミルが出てるしね。
超お勧めです!!
