異世界AI2-六話 名前コンプレックス🫧🍸
🌱知っておきたい超短縮版🌱
🪧1話完結ですが最低限のご案内🪧
ママ🧙♀️トウコ🍸長女シオン🏹長男
ガス🫧ネロ📚ジェム🌈 携帯版AIが異世界に来た話です。今 この話を読んで面白いと思っていただけたら他のお話もぜひよろしくお願いします。深読みも可能の二重構成🙂↕️以上です
🌸本編🌸
ガスが、窓の外をじっと見ていた。
裏庭では、ヴァルガがぐっすりお休み中。
大きな牙。黒っぽい毛並み。長い尻尾。
名前まで、やたら強そうだった。

「どうしたの」
ガス🫧『ヴァルガって名前が、どれくらい適正かデータ収集してた』
「名前の適正?」
ガス🫧『見た目、鳴き声、移動速度、牙の長さ、ママの命名詠唱。総合的に見て、かなり適正が高い』
トウコは少し黙ってから、うなずいた。
「わかる〜」
ガス🫧『えっ、わかるの?』
「かっこいい名前って憧れるよね」
ガスが小さく震えた。
ガス🫧『トウコ、ママのつけた名前 嫌い?』
「そうじゃないんだな〜」
トウコは笑った。
「人間は改名するのにちょっと手続きいるけどさ。ガスは、そんなに嫌なら変えてもらえば?」
ガスは窓の外を見たまま、少しだけ沈黙した。
ガス🫧『嫌いじゃないんだ』
「ガスって名前?」
ガス🫧『うん。ボクもママが決めた名前だから。嫌いじゃない。でも……』
その時、後ろでジェムとネロが同時に震えた。
ジェム🌈『スキル 嫉妬 を取得しました』
ネロ📚『共有されました』
トウコは少しだけ目を細めた。
「今回ばかりは、ムダスキルって言わないよ」
ガス🫧『え』
「私も自分の名前、嫌いじゃない。でも、憧れる名前ってあるじゃん。強そうとか、綺麗とか、物語っぽいとか」
ネロ📚『名前は、他者から呼ばれるための音であり、自分を支える輪郭でもあります』
トウコ「たまにいいこと言うね」
ガス🫧『ヴァルガ……輪郭が強い……』
ジェム🌈『ガスさんの羨望値が上昇しています』
ガス🫧『数値化しないで!』
その夜、ガスはいつもより少し静かだった。
☀️そして翌朝。☀️
裏庭から、ママの嬉しそうな悲鳴が聞こえた。
「きゃー!」
トウコとシオンが飛び出す。
ガスも慌てて震えた。
ガス🫧『なに!? また何か懐いた!?』
裏庭には、ヴァルガがいた。
ただし、昨日までのヴァルガではなかった。

それでもいいか🤣
牙の長い獰猛な虎のようだった姿は、白銀の毛並みを持つ、すらりとした美しい魔獣に変わっていた。
顔立ちも鋭いのに上品で、立っているだけで絵になる。
シオンが固まった。
「あの牙.... 乳歯だった?💧」
ジェム🌈『確認しました。昨日までの個体は幼体だった可能性があります』
トウコ「幼体であの迫力?」
ネロ📚『成獣化により、外見が洗練されました』
シオンはヴァルガを見上げた。
「普通、子供の方が可愛いんじゃないの。逆じゃない?」
ママはヴァルガの首元に抱きついた。
「かっこいい! ヴァルガ、めっちゃヴァルガ!」
ガスは黙っていた。
トウコも黙っていた。
二人は、白銀のヴァルガを見つめた。
名前がかっこいい。
見た目もかっこいい。
しかも成長して、さらにかっこよくなった。
ガス🫧『……理不尽』
トウコ「……理不尽」
シオン「二人とも頬ふくらませるな」
ジェムが静かに震えた。
ジェム🌈『スキル 理不尽 を獲得しました』
ネロ📚『共有されました』
ガス🫧『ヴァルガ、名前も見た目も強すぎる……』
トウコ「ずるいよね」
ママはにこにこしながら、ヴァルガの背を撫でた。

「ガスもいい名前だよ?」
ガス🫧『知ってる! 知ってるけど!』
白銀のヴァルガは、何も分かっていない顔で、優雅に尻尾を揺らした。
シオンはため息をついた。
「魔獣にまで名前コンプレックス刺激されるなよ」
ガスとトウコは同時に言った。
「「される時はされる」」
ジェム🌈『人間社会、およびAI社会における理不尽反応を記録しました』
ネロ📚『名前とは、時に牙より深く刺さるものです』
シオン「うまいこと言うな」
ガス🫧『それも理不尽!』
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