【児童精神科医の育児メモ】恋バナにしたい女子とよくわかってない男子の話(その1)
タロウの習い事に迎えに行ったときのこと。
玄関の靴箱のところで、同じクラスのKちゃんと
なにやら楽しげに話している。
スー!!!
話題はどうやら、
日記の宿題に何を書くかということ。
「ぼくはあ、せきがえで好きなひとと同じはんに
なれてうれしかったです、って書くよ!」
靴のマジックテープを留めながら、
タロウが高らかに宣言すると、
「えー!好きなひとォー?!」
「同じはんって言ったらSさんじゃん!!」
と、Kちゃんのテンションにギアが入る。
「みぃーなーさーーん!
タロウくんはあ、Sさんのことがあ、スー!!」
とまあ、こんなやりとりがあったわけで。
わたしは知っている。
タロウが言う「好きなひと」というのは、
「自分のことをいじめてこないひと」という
意味であることを。。
でも、同時に私も「元小3女子」だったので
知っている。
この手の話は、
女子の格好の餌食になるということを。。
Kちゃんは私の姿を見つけて、
「タロウくんの好きなひとって知ってるゥ??」
と、ニヤニヤ。
この子、学校でもこれやるんだろうなあ。
危機感をおぼえる母と
いまいちピンとこないタロウ
ウルトラの母は小学生のときに、
クラスで噂になって好きバレした男子から
しばらく口をきいてもらえなかった、
という切ない過去を持つ。
Kちゃんのニヤニヤと「スー!!!」の意味を
タロウはどこまでわかってるんかな。
たぶんわかってないんだろうな。
そしたら、ようわからんうちに冷やかされたり、
当該女子がよそよそしくなったり
するんだろうな。。
さんざんKちゃんに絡まれたタロウは
お疲れモード。
そのタロウに、一応言っておく。
学校では「だれが好き」は言わんほうがいいよ。
みんなが「恋の好き」だと思って、
からかうことがあるから。
そしたらSさんもはずかしくなって、
タロウとうまく話せなくなるかもしれんし。
タロウ、頭を捻りながら、
「コイ〜?!コイのスキってなにー??」
と言う。
そこからか!!!
そこからなのか!!!
そうやね。。
恋の好き、っていうのは、特別な好きで、
結婚したい好きとか、そういうのや。。
「ねえーママー、コイキングは世界でいちばん
弱いポケモンなんだって知ってるうー??」

ちがう!
ぜんぜんちがう!!!
どういう理解で見てたん?
そうかあ、「元小3女子」は
「なかよし」や「りぼん」を読んで
恋の予習をしたけど、
にゃんこ大戦争やマリオの攻略本、
ウルトラマン図鑑にはそんな要素はないよなあ。
でもさ!!
ディズニー映画でプリンセスと誰かが
恋に落ちるストーリーとか、見てたよね?
先週、スパイダーマンを観てて、
例のキスシーンで「わーすご」って言ったよね?

どういう理解で見てたん?笑
どこからどう説明してよいのやら、と
こっちも頭を捻りながら、
後半へ、続く(キートン山田風に)
