【大反省会】タロウが当て逃げに遭ったときの話(前編)
これは約1ヶ月くらい前の話。
ようやく自分の中で整理できたから書く話。
安心してください、タロウは無事ですよ!
事件ですか事故ですか
ある日の夕方、仕事中の私に電話がかかってきた。
スマホに表示されるのは、「◯◯小学校」。
嫌な予感しかない。
タロウはトラブル常習犯であるが、
音楽の時間にテンションが上がりすぎて踊って注意されたとか、
蓋を閉め忘れた水筒からお茶が漏れて他の子の持ち物を汚したとか、
そういった系のトラブルはたいてい連絡帳に書かれるか、個人面談まで持ち越されてそこで初めて親の知るところになったりする。
よっぽどのことがないかぎり、電話はかかってこない。
しかも夕方、タロウはとっくに学童に着いている時間なのに。
電話をとる直前、私の頭の中にあるのは
警察に110番通報したときに言われるあのセリフ、
「事件ですか事故ですか」だ。
こんなタイミングでの電話、
事件か事故かのどちからかしかない。
先生の第一声に血の気が引く
「お母さん、落ち着いて聞いてください」
この時点で落ち着けるはずがない。
タロウに何かあったんだ。
全身から血の気が引く。
先生は続ける。
「タロウくんが怪我をしたとかではないんです」
「タロウくんは元気なんです」
「ただ、タロウくんが車と接触したという情報が
他の保護者の方から寄せられてまして」
車と接触!!
でも、元気?
え?どういうこと??
混乱した頭で先生に尋ねる。
「車と接触したけど、本人は無傷ということでしょうか」
「そうです」
よかった。
そう安堵した瞬間、頭に浮かんだのは、
周囲を気にせず踊ったり走ったり回ったりしながら歩道をいくタロウが、
ゆっくり走行している車、もしくは路肩に止まっている車に
どん!とぶつかったイメージ。
咄嗟に、
「それでは、相手の車にタロウが傷をつけて、ご迷惑をかけてしまったとかでしょうか」
というセリフが口をついて出た。
「いや、もう相手の車は行ってしまったみたいなので」
「いま学童でタロウくんから話を聞いています。お母さんも来ていただけますか」
二つ返事で行きますと伝え、
急いでパソコンを落とし学童へ向かった。
なかなか見えない、事件の全貌
学童の入り口で、タロウと担任の先生、
もうひとり知らない先生が立っていた。
タロウは私の姿を確認するなり、
「ママー!!」
と駆け寄ってきた。
よかった、笑っている。
怪我がないというのは本当だ。
学校から学童までは、子どもの足で15分ほどの距離。
学童に着く直前の信号のない交差点で、
タロウが車と接触したのを偶然、同級生のお母さんが見ていて、
学校に連絡してくださったのだそうだ。
学校から学童に連絡をしてタロウの無事を確認し、
事実確認のために先生たちも学童に来てくださったのとことだった。
タロウは学童に着いてもなにも言わず、
学校から連絡を受けた学童の先生が驚いて事情を聞いてはじめて、
接触のことを話したのだという。
「何があったか教えて」
「おうだん歩道を、わたっているときに、車がドンってきた」
「こけたん?」
「こけんかったよ」
「なんで車にぶつかったん?ちゃんと右見て、左見て、した??」
タロウはしばらく考え、
「右は見て、あー車きてないなってしたから、だいじょうぶだったんだけど、
左はちゃんと見てなかったかもしれない」
「ごめんなさい、ママ」
と言った。
だがおかしい。
体のどこに当たったのかと聞いても、
「体には当たってないよ」
と言うのだ。
タロウの要領を得ない説明ではなにもわからず、
ひとまず、担任の先生たちと件の交差点まで現場検証に向かうこととなった。
後半へ続く(ちびまる子ちゃんのキートン山田風に)
