歴史を読み解く 雑記「ふと呟く」 へみ
巴
巴:
もと人の腹ばいになった姿を描いたもので、爬の原字。(漢字源)
器の把手(とって)の形。説文に蛇形の象形とするが、殷・周の古器である爵・𣪘(き)などの把手の部分は巴の形をしている。巴蛇の意とするのは、蛇の捲く形が似ているからであろう。のち、巴紋、うずまきの意に用いる。(字通)
弓具のひじ当てである鞆(とも)に描いた模様で、水のうずを巻いてめぐる形。勾玉(まがたま)を象った形
筆者は、「雖」の虫が蠱ではなく蛇を示すと考える。なぜなら、古代中国の越の古俗において、鳥と蛇は信仰の大きな二つの柱であり、この古俗の形態は、古代中国の大きな範囲で見られるからである。越族の末裔の一つとされる苗族の村では、現在でも蘆笙柱が立っている。柱の上に木彫の鳥を乗せ、柱には龍がからんでいる(図版 7 参照)。このことは苗族の古俗を今に残すものである。
『山海経』海内経に「又有朱巻之國、有僂蛇、呟首食象(又朱巻 32)の國有り、黒蛇有り、青首(せいしゅ)にして象を食ふ)」とあり、また『楚辞』天問に「靈蛇呑象、厥大何如(靈蛇象(ぞう)を呑む、厥(そ)の大いさ何如(いくばく)ぞ」とあり、いずれも長江中流の蛇文化が記されている。四川盆地では三星堆文化の後を担う巴蜀文化の巴は重慶付近、蜀は成都付近を言う。「巴」は『説文』十四下に「蟲也、或曰食象蛇(蟲なり。或いは曰く、象を食らう蛇なり)」とあり、『山海経』海内経の巴国の蛇神話が広く中国でも知られていたことを示している。
https://jigen.net/kanji/24052
https://dwcla.repo.nii.ac.jp/record/734/files/AN10052143-20120330-70.pdf
巴は蟲です。
蟲の異字は「䖝」「虫」
巴=蟲=虫=䖝です。
ただし、
ノ虫=䖝
ノ木=禾と同じ要領で、区別します。
巴はともえと読みますが、音は「ハ」です。八です
巴=三つ巴=蟲=三虫=三䖝=三蜜=三密
三つ巴=三八
虫は蛇であり巳です。
「這う虫」です。
巴の漢字の仲間:芭邑杷爬琶爸
巴蛇
(はだ)は中国に伝わる怪物。黒蛇(こくだ)、黒蟒(こくぼう)とも。巨大なヘビ(大蛇)である。
芭 艸巴
芭蕉の「芭」は「葩」です。白い花を意味します。白蛇でもあります。
邑 口巴
人口の口で、国構えではありません。
己巳=つちのとみ→とちのたみ
民=巳+氏
邑=己巳(つちのたみ)の口です。
色 ⺈巴
「色」は⺈巴です。⺈は刀であり角です。夜刀神のように角の生えた白蛇です。
礼記の祭義では、「愉色」の意は心の喜び・和らぎが、顔つきとして現れている状態で、深愛 → 和気 → 愉色 → 婉容という形で表に出てくることを言います。
花の色は移りにけり ないたつらに。
どの(邑)の女性(花)からどの(邑)の女性(花)に移ったのでしょうか。
巴御前
巴御前は一隊の大将として活躍しました。源義仲(木曽義仲)の愛妾です。
虫 むし
虫偏ではなく虫が本体の文字に注目します。
虫
蚕
蝕
日蝕・月食
觸(触)
巴蜀(蜀)
三国志の蜀
蛮・蛋・蜑 えびす
蛮 中国古代の南方異民族
蛋 中国南部の水上生活者のこと。
蜑 中国南方に住む異民族の名。䖪鼠 伝説上の動物の名。姿は鶏(にわとり)に似ている。
蜃 古代中国や日本の伝説において、口から「気」を吐き出して蜃気楼(楼閣)を出現させる「みずち」
蚩尤
荒ぶる神・軍神
史上初めて武器(刀・槍・弓矢)を作り出し、戦神として恐れられました。
外見
銅頭鉄額(どうとうてつがく)」、獣身、人の顔など、非常に力強く荒々しい姿で描写されます。
黄帝との戦い
黄帝と戦った「涿鹿の戦い」で知られ、暴風雨を操り黄帝を苦しめましたが、最後は応龍らによって討たれました。
苗族の祖:
一説には東方の九黎(きゅうれい)部族の首領とされ、苗(ミャオ)族の祖先とも伝えられています。
滍水(ちすい)
河南省平頂山市魯山県(魯山県)の西部にある尭山(ようざん)に源を発し、東北へ流れる川
地理的側面:河南省平頂山市魯山県は河南省中西部、伏牛山(老君山が主峰の道教の聖地)東麓に位置し、北・西・南を山に囲まれる。中原平原と南方山地を結ぶ交通結節点。で、古来より北方華夏圏と長江流域文化圏の接点にあたる。
歴史的側面:古称は魯陽。春秋時代は鄭、のち楚に属し、戦国期には魏が奪取した。域内には中国最古の楚長城遺跡が残り、楚国北縁の防衛線とされる。漢以降も郡県治所として継続した。唐代に魯山の名が始まった。
文化的側面:楚文化圏は蛇・龍・山岳・巫覡(ふげき)信仰「神おろし」で知られ、長江上流から西南中国には苗族・瑤族など山地民文化が広がる。蚩尤は中国南方系部族の祖神・戦神として伝承され、苗族側では祖先神とみなす地域がある。墨子、元結、牛皋、徐玉諾の出身地。堯山の頂上には中原大仏がある。
関連性整理:魯山県は中原と楚・南方山地文化の境界地帯であり、楚文化・苗族系伝承・山岳信仰が交差しやすい位置にある。伏牛山は山体神・霊山信仰で、禅修行を行う「煉魔場」。僧侶は武術に長けているイメージもあり、また民間伝承や通俗小説においては、神秘的な力(神異)を持つ僧侶の出身地として描かれることもありました。蚩尤伝承が南方山地民の記憶を含むなら、魯山県はその北上・中原接触の通路候補の一つとして位置づけられる。
蚩尤が持つ神格(風雨・雷霆・戦神・牛角・疫災制御)
→菅原道真の前の天満宮の神性ではないか?
→撫牛
蚩尤
烏枢沙摩明王像
風・嵐
禹
夏の初代王文命
大禹、夏禹、戎禹
戎=えびす
萬
万・卍
它 へび
陀
こさと偏=阜
西方極楽浄土の南無阿弥陀仏
阿弥陀仏は鎌倉の大仏
盧舎那仏は奈良の大仏
尼 あま
梵語で「比丘尼(びくに)」の略
沱
四川省東部を流れる河川。龍門山脈の九頂山
䍸䍫 猼訑・𤚽
「䍸䍫」は、伝説上の獣の名。羊に似た姿で、四つの耳と九つの尾を持つとされる。

鮀
なまず。ナマズ科の淡水魚。
坨
天津市武清県(雍奴県が前身)にある町 王慶坨
詳細な由来の説は以下の通りです。
王家坨(おうかた)説: 遼の時代、多くの漢人がこの地に移り住み、土塚(高台)に集中して居住した。その中に王姓が多かったため「王家坨」と名付けられ、後に王慶坨に変わった。
王慶庄(おうけいそう)説: 明代、燕王朱棣(永楽帝)が北方を平定した際、江南から豪族や富裕層が移住してきた。移住者たちが北遷の成功を祝い、燕王に忠誠を誓う意味を込めて王慶庄と呼び、それが「王慶坨」に変化した。
王清坨(おうせいだ)説: 明の成化年間に、王清という下級官吏が錦衣衛千戸侯としてこの一帯に派遣された。彼がこの地を気に入り、塩の倉庫や葦の積み場を設けて居住したため、地元の人々が「王清坨」と呼ぶようになった。
1320頃から元朝は母后の専横により不安定化、
1348年、浙江の方国珍が海上で反乱を起こしたのを皮切りに、
白蓮教徒が1351年に紅巾の乱を起こす
靖難の役 1399-1402 元朝を倒した明(1368-1644)の洪武帝(朱元璋)の跡継ぎ争い(燕王vs建文帝)燕王が勝利して永楽帝となる。
坨は漢民族がモンゴル民族より国を奪還する「明」の物語の痕跡であり、「它」の痕跡です。
明では禅宗(特に臨済宗)と密教(チベット仏教)が盛んでした。
日本では1333建武の新政、1467-1477に応仁・文明の乱
紽
糸束を数える単位。一紽は、糸五本。
㵃(浍)
固鎮県(劉邦と項羽の垓下の戦いが起きた場所)
蛇
虫它
夏禹戎・巴蜀の它(へび)
蚩尤の性格
蓮
蓮を国章・国旗・国家象徴に使う国一覧
$$
\begin{array}{|l|l|l|l|}
\hline
\textbf{国名} & \textbf{使用区分} & \textbf{蓮の形態} & \textbf{備考} \\
\hline
\text{インド} & \text{国家象徴} & \text{蓮華} & \text{国花。政府装飾・文化章にも多用} \\
\hline
\text{ベトナム} & \text{準国家象徴} & \text{蓮花} & \text{航空会社・文化意匠・公式行事で多用} \\
\hline
\text{マカオ} & \text{国旗・区旗} & \text{白蓮} & \text{旗中央に三弁状の蓮花} \\
\hline
\text{香港} & \text{区旗} & \text{白洋紫荊花} & \text{蓮ではないが混同例あり} \\
\hline
\text{エジプト} & \text{古代国章系} & \text{青蓮} & \text{古代王権・神殿柱頭に頻出} \\
\hline
\text{スリランカ} & \text{国家象徴} & \text{青蓮} & \text{国花・文化徽章で使用} \\
\hline
\text{タイ} & \text{王室宗教象徴} & \text{蓮華} & \text{仏教国家意匠で多用} \\
\hline
\text{カンボジア} & \text{宗教国家象徴} & \text{蓮華} & \text{寺院装飾・国家意匠} \\
\hline
\text{ラオス} & \text{文化象徴} & \text{蓮花} & \text{仏教文化圏意匠} \\
\hline
\end{array}
$$
白蓮教
東晋の廬山の慧遠の白蓮社に淵源を持ち、浄土教より明教(マニ教)と弥勒信仰が習合したものといわれる。
マニ教は、中国には694年(長寿3年)に伝来し、「摩尼教」ないし「末尼教」と音写され、また教義からは「明教」「二宗教」とも表記された。
則天武后は官寺として首都長安城にマニ教寺院の大雲寺を建立している
廬山東林寺(九江市)
浄土宗発祥の地とされ、日本の浄土宗や浄土真宗からも師が居た場所とされている。
廬山と魯山はロザン
マニ教のキリスト教ぽいところは墨子の影響があったのではないだろうか。
流れは、
ゾロアスター教→マニ教(善悪二元+仏教+キリスト教)→
法華経+浄土教(弥勒信仰)→白蓮教→明
→浄土宗、浄土真宗、日蓮宗
山海経

『山海経』は古代中国の怪獣図鑑 + 世界地理 + 呪術辞典 + 夢日記みたいな本です。生き物たちは、ただのモンスターではなく「災厄・吉兆・自然現象・権威」の化身でもあります。
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\begin{array}{|c|l|l|l|}
\hline
順位 & 名称 & 分類 & 特徴 \\
\hline
1 & 九尾狐 & 妖獣 & 九本の尾を持つ狐・変化と妖力 \\
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2 & 鳳凰 & 瑞獣 & 徳ある世に現れる聖鳥 \\
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3 & 応龍 & 龍神 & 翼ある龍・治水と戦神 \\
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4 & 白沢 & 聖獣 & 万妖万物に通じる知獣 \\
\hline
5 & 饕餮 & 凶獣 & 暴食の象徴・怪面紋で有名 \\
\hline
6 & 夔 & 霊獣 & 一本足・雷鳴を司る獣 \\
\hline
7 & 猼訑 & 妖獣 & 羊姿・九尾四耳・目は背に在り \\
\hline
8 & 窮奇 & 凶獣 & 虎翼の邪獣・悪を好む \\
\hline
9 & 檮杌 & 凶獣 & 頑迷と凶暴の象徴 \\
\hline
10 & 混沌 & 神異 & 顔なき混沌存在 \\
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11 & 天狗 & 妖獣 & 日月を食う天の狗 \\
\hline
12 & 朱厭 & 凶兆獣 & 戦乱を告げる白頭赤足の猿 \\
\hline
13 & 精衛 & 霊鳥 & 海を埋め続ける執念の鳥 \\
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14 & 畢方 & 火鳥 & 一本足・火災を知らせる鳥 \\
\hline
15 & 開明獣 & 守護獣 & 九首を持つ門番獣 \\
\hline
16 & 当康 & 瑞獣 & 豊穣をもたらす猪獣 \\
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17 & 英招 & 神獣 & 馬身鳥翼の天界獣 \\
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18 & 酸与 & 奇獣 & 蛇尾を持つ異形鳥獣 \\
\hline
19 & 夫諸 & 水獣 & 洪水を知らせる鹿獣 \\
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20 & 狰 & 猛獣 & 五尾一角の戦闘獣 \\
\hline
\end{array}
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https://www.digital.archives.go.jp/img/3670218#2
苗族と侗族
苗族の祖先は蚩尤。
蚩尤は黄帝と戦い、応龍に敗れる。
越族の末裔の一つとされる苗族。
「雖」の虫が蠱ではなく蛇を示すと考える。なぜなら、古代中国の越の古俗において、鳥と蛇は信仰の大きな二つの柱であり、この古俗の形態は、古代中国の大きな範囲で見られるからである。越族の末裔の一つとされる苗族の村では、現在でも蘆笙柱が立っている。柱の上に木彫の鳥を乗せ、柱には龍がからんでいる。このことは苗族の古俗を今に残すものである。
→高津鳥、高津神
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