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#93 IT業界への転職で見えたこと【PMOチームメンバー・森口晶子先生・日本】

さいとう【以下「さ」】:みなさん、こんにちは。『うれしい たのしい 日本語 さいちゃんねる』日本語教師の さいとう あきひと です。この番組は日本語を勉強している人と日本に関わるすべての人にお送りしています。

さ:11 月のゲストを お迎(むか)えしまし た。日本語教師 から IT 業界 のお仕事に転職をされて、今ご活躍(かつやく)されてい ます、森口(もりぐち)晶子(あきこ)先生です。 こんにちは。
森口先生【以下「も」】:こんにちは 。 よろしく お願いします。
さ:よろしく お 願い し ます。
も:先ほど活躍(かつやく)されてるって 言ってたけど、活躍(かつやく)してないと思う。
さ:やいやいやいやいや、もうあのバリバリとされていると伺(うかが)っております。はい。
も:よろしくお願いします。
さ:お願いします。森口先生と私は以前、日本語学校で一緒にあの働いていまして、たくさんたくさんお世話になった先生なので、ようやく この番組に登場していただいて、うれしいです。
も:よろしくお願いします。

さ:この番組があの、始まった頃からあの、先生一緒に働いて…
も:いやいやいやいや、こちらこそですよ。お世話になってましたし、この番組の、いちファンでもあります。
さ:あ、うれしい。ありがとうございます。でも一度実は先生、出ていただいたことがあったんですよね。
も:そうなんですよね。
さ:はい。あの、もう本当に最初の頃の配信になってるんですけど
も:うん。うん。うん。
さ:あの、森口先生の教え子でいらっしゃいます、あの、中国の趙 彦明(チョウ ゲンメイ)さんという学生さんが この番組にゲストで来てくれた時に 森口先生が保護者(ほごしゃ)のように一緒に出てくださって。はい。
も:それはでももう…
さ:あれは 3 年ぐらい前です。で、今回は先生メインで。
も:うん。もうほんとに。
さ:いよいよ登場ということで。
も:満(まん)を持(じ)して、私でよければどうぞという。
さ:うれしいです。
も:お邪魔(じゃま)しました。
さ:はい、よろしくお願いします。
も:はい、本当によろしくお願いします。
さ:はい。で、あの、前半と後半でつもお話を伺(うかが)っていまして、前半の方では 森口先生が日本語教師から現在の IT 業界に転職したきっかけのお話を聞きたいと思っています。あと、あの私から見ると日本語教師と IT 業界って全然違う職種(しょくしゅ)のように思えるんですけど、その 2 つをこう経験されて見えたものとか、気がついたことなんかも伺(うかが)いたいです。
も:はい。


さ:じゃあまず前半の方なので早速伺(うかが)ってきたいんですけど、先生がその、日本語教師から今のお仕事 ことに転職されたきっかけとか理由ってどんなことだったんですか?
も:えっと、まず転職しようと思って転職したっていうよりは、個人のことで、別にこう話せる範囲で言うと、えっと、ちょっと大きな病気をして入院とか手術をすることになって、まあ日本語教師が続けられないかなっていう環境になったのが 1 つ大きい理由ですね。で、何かもう日本語教師がもう絶対嫌でやめたくてっていうわけじゃなくて、まあもう、このままだとちょっとねっていうのもあったので、一旦、ま、区切(くぎ)りとして、あの、さいとう先生と一緒に勤めてた日本語学校はやめました。それが 2023 年の春ぐらいの話ですね。
さ:はい。
も:で、 1 年ぐらいはちょっとその病気の治療とか自分の体調のこうリハビりみたいなことに使ってて、で、1 年経(た)ってもう先生、病院の先生から、お医者さんからも「働いていいですよ」って言われたので、働いていいの?と思いながらも、そうなんですよ、それで「あ、じゃあどうしようかな、日本語教師に戻ろうかな」っていうことも、もちろんもちろん選択肢(せんたくし)の 1 つで考えたんですけど、日本語教師をしてた時、ま、コロナ禍(か)でオンライン授業がすごくあって、聞いてる方もたぶんオンライン授業になってたくさん経験された。 学生さんとかも先生も多いと思うんですけど 、そのオンライン授業してる中でいろいろ、ま、パソコンのことも全然できなかったのに、少しずつまあまあいろいろ触ってみたりしてるうちに興味を持った、持っていたっていうことをちょっと思い出して、ハローワークって、例えば仕事を探す人がこう行く場所がありますけど、そこで職業訓練校(しょくぎょうくんれんこう)があるってことをもちろん知っていたのでいろいろ探してみたんですね。「なんか勉強できないかな。次の仕事になんかきっかけがないかな」とか。で、そのパソコンとかに興味があるなっていうこと思い出して、えっと、職業訓練(しょくぎょうくんれん)校に半年通(かよ)いました。で、それが、えっと、ま、 IT 関係の仕事に就(つ)く人のための、えっと、訓練校というか、こう授業みたいところだった んですけど、そうそう、で、イメージとしてはオンライン授業でいろいろアプリ使ったりとか授業で使って、ま、なんかこういうアプリが作れるといいなとか思う部分とかもあって、もっと便利な、なんだろう、なんかこう学校の役にも立つようなね、なんかこういろいろシステムがあるといいのになと思って、ま、最終的になんかそんなことができるといいなあって、ちらっと 頭の隅(すみ)に思いつつ。で、実際いったのはこう、コーディングを、ま、勉強することもできるような訓練校、授業だったんですけど、そこを半年経験して、なんか実際におもしろいなと思うこと、あの、仕事としてちょっと本格的(ほんかくてき)にやってみたいなっていうことがあって、実際に転職 活動したのは今年、去年、年末から今年の頭にかけてっていう感じになります。

さ:森口先生が、あの本当にもう、あれ何年前ですか、コロナが始まったのって。
も:2020 年ぐらい。 5 年半とかですよね。
さ:そうですよね。あの時に「さいとう先生、ZOOMって知ってます?」っていう、もうあの一言聞かれたのすごく覚えてるんですけど、当然私は知らなくて「ズーム?」みたいな感じだったんで「それは何をするもの?」みたいなぐらいだったんですが、でもそこから本当にあの、先生にいろんな、ね、それこそアプリとか、こうオンライン授業のやり方とか、なんかそういうのを知るきっかけをいただいて。だからこう森口先生がその IT 業界に転職されたっていうのを聞いた時は 、びっくりもあったけど「あ、転職されるならやっぱりその業界だろうな」って思ったんですよ。
も:本当ですか?
さ:はい。「あ、理解できる」って思う部分が大きかったです。
も:本当ですか? そんなこと言ってもらえたのは初めてです。
さ:勉強されてたじゃないですか、先生も。 いろいろプログラミングとかも。
も:あ、そうですね。
さ:お勉強されたりとか。
も:ちょっとそこをかじったのは、うん、大きい理由のその 1 つかもしれないですね。
さ:ですよね。なんかもう副業(ふくぎょう)になるんじゃないかっていう勢(いきお)いで日本語教師時代からされたから。
も:いや、それはね、そんな、そんな生易(なまやさ)しいものではない。本当に本当にうん、思いますね。なんかこう自分が実際にま、今仕事をしててもそうだし、転職活動しててもそうですし、ちょっと遡(さかのぼ)って勉強してる間も、自分がやってたことってこう大きな枠(わく)のすごく一部 だったのに、なんかけっこう「え、できるんじゃない?」ぐらいのなんか何でしょうね、もう変な自信、自信じゃないですね。なんだろう。ま、おもしろそうっていうのが一番大きいですけど、ちょっとは知ってるから大丈夫じゃないかって、甘い考えで踏(ふ)み込(こ)んでしまったのが運の尽(つ)きというか。
さ:尽(つ)きてないですよ。
も:尽きてないですかね。まあまあ、きっかけですね。いろいろな要素かな。そういう意味では。
も:うん。

も:ま、もう 1 つ言うとその働き方をちょっと考(かんが)え直すきっかけになったっていうのが、まあ、1 つは病気もありますけど、 やっぱりすごく日本語教師って、さいとう先生はもう、ね、あの、今も働かれてるので、わかると思うんですけど、授業準備があったりとか、ま、時間が決まってるようで本当は決まってない、家での仕事も多いし 、もちろんその、例えば学生がね、書いた作文とかテストを家で休みの日につけたりとか。
さ:はい。せかせかと。
も:たくさんありますよね。そう、そう。で、そういうこう、やっぱりこう自分の健康第一に考えなきゃいけない時に、やっぱりちょっと仕事優先ではいられない生活を、ちょっと選択しなきゃいけないなっていうところもあって。はい。それもあって、ちょっと日本語教師にすぐに戻るのは難(むずか)しいなっていうのも、ま、現実的(げんじつてき)な理由の 1 つではありますね。
さ:ああ。そうなんですね。

さ:そういう、ま、病気されたりとか、そういうところを次のステップというか、次のドアを開けるきっかけにされたっていうのもすごく森口先生らしいなと思って。なんか一緒に働いてた時も、ま、いろいろ大変なことあったじゃないですか。ちょっとここでは言いにくいこともあったりしますが。でも本当、先生がいてくれたから、私たち、あの、次に歩いていけたと思うんですよね。
も:いやいや、そんなこう大層(たいそう)なことは何にもしていないですよ。ま、なんか引っ張っていくタイプってよりは、なんか一緒にやっぱり、どこの場所もそうかもしれないですけど、さいとう先生をはじめ、本当にいろいろな先生が一緒にやろうって言ってくれたからできたし、やっぱり周(まわ)りに支えられて自分もすごく働いてたし生活をしてたんだなっていうところは今振り返ってもすごく思います。
さ:確かに、先生あの、リーダーとして働いてくださってましたけど、あの時。一緒にどうですかって言って並んで歩いてくれる感じのリーダータイプの先生だったから、一緒にやれたっていうのはすごくありますよね。
も:自分がたぶんこう、生きてきた過程(かてい)を見ても人生こうずっと振り返っても、そんななんかリーダーみたいなことは肩書(かたが)きさえ、肩書きぐらいはなんかあったとしても例えば学級委員長(がっきゅういいんちょう)とか、部長とか。常になんかこう、こう誰もやる人いなくて、なってたタイプなんですよ。ちょっと本当にそう、しょうがないから「誰もやる人いないんだったら、じゃあやりますけど」みたいな人生を歩(あゆ)んできたなっていうのを、なんかずっと。でもそれがなんか、その時々で一緒にやってくれる人が周(まわ)りにはいて、あの、全然 1 人で何かをやったっていうよりは 、一緒にやろうっていう人が周りにいてくれた環境があってやれてたんだろうなっていうのは思います。なんか、自(みずか)ら「はい、やります」みたいなタイプではない。
さ:それはなんかずっとおっしゃってましたもんね。
も:うん。あ、そう言ってました?前も。

さ:はい。なんかそういう意味でもこう、今のお仕事に転職されてけっこうね、チームワークとかもいるお仕事なんですよね、きっと。
も:あ、そうですね。逆にちょっとお伺いしたいのが、私がその IT 業界 に 転職する時に勝手なイメージがあって、なんか 1 人でパソコン触って、ま、もちろんね、仕事して、コミュニケーションは二の次かなっていうイメージだったんですよね。
さ:あ、ありますね。なんとなく、うん。プロジェクトだけど、ま、個人個人でやってみたいなイメージはありますよね。
も:そう、そう、そう。だからけっこう、あんまりコミュニケーション能力がなくても、やっていける仕事っていうふうに、ま、別に自分があるかどうかとかそういうことじゃなくて、そういうこう世間(せけん)のイメージみたいなのがあるのかな。ま、技術があればね、もちろんそういう人もいるとは思うんですけど、ただ実際に、あの、転職活動をしている時も、それをサポートしてくださってる方とかの話を聞いても「 IT 業界こそ、逆にコミュニケーション能力がないと、だめです」って言われて。うん。 1 つ、その 意外(いがい)な部分を知る、気がついたというよりもなんか発見というか、うん、した部分で、その、どこの例えば会社を受けたとしても、どこのプロジェクトに入ったとしても、コミュニケーションがあれば技術力よりも、あの、採用される確率は高いっていうふうに言われました。

さ:へえ。それはどういったところで重要になるんですか?
も:えっと、 1 つはやっぱりこうチームで 物事(ものごと)が動いていくので、期間が短いとしても長いとしても、ま、最終的に 1 つのものを作り上げたりとか完結(かんけつ)するまでっていうふうに進めるためにはいろいろな人の手が、ま、加(くわ)わるわけですよね。で、そこでやっぱりこう、よく言う「ほう・れん・そう」、報告と連絡とか相談ができないで、そこのプロジェクトが途中で止まっちゃうことがやっぱり 一番困(こま)ることなので、働いている人同士の基本的な本当に基本的なことかもしれないんですけれども、きちんとそこのコミュニケーションが取れることっていうことについては 、あの、ものすごく重要視(じゅうようし)されてるっていうことを私も知りました。初めて。
さ:言われてみると確かにそうですよね。チームプロジェクトみたいなことだから、結局は意見をすり合わせたり、まとめたりしていかないといけないですもんね。
も:なんかこう商品としての何かを作る、例えばまあ何でもいいんですけど、こないだのゲストの、あのゲームをね、作ってる王(オウ)さん?そうそう、その話とかもそうでしたけど、 1 人でなんかゲームを作るわけじゃなくて、いろんな人がいるわけじゃないですか、ゲームを作るプロジェクトでも。で、その時に、もう本当に 1 人で何でもできるみたいなすごいスペシャリティの高い人とか技術(ぎじゅつ)力(りょく)の高い人だと、なんかこうワンマンでやっていけるから、この人例えば性格悪くても「来てください」みたいなことは言われるらしいです。そのぐらいになるとね。なんかすごく。だけどそうじゃない、ま、ごくごく普通のというか一般的な IT 業界で働こうと思うのであればいろいろなチームの人と連携(れんけい)を取りながら、あとはその例えばゲームを作って欲しいっていうお客さんとの交渉(こうしょう)もあるし、要望(ようぼう)を聞いたり。で、それを持ち帰って、じゃ、会社の人どうやって作っていくかっていう相談もあるしっていう、もう全てが本当にコミュニケーションで成(な)り立っているっていう意味で言うと、別に IT 業界じゃなくても、どこの会社でもあることなのかなっては思いましたね。

さ:へえ。じゃあ、かなりコミュニケーション力が高い人たちがけっこう集まってる感じですか?
も:というわけではない。
さ:あ、ではないんですね。現実は違うんですね。
も:現実は違いますね。
さ:へえ。ま、でも採用されるポイントで重視されるのはそういうコミュ力っていうやつですかね。
も:そうですね。コミュニケーションと言ってもなんかいろいろな側面(そくめん)があって、ただおしゃべりだからいいっていうわけじゃなくて。
さ:止まっちゃいますもんね。ただそれだと。
も:そうそう。なんかどう、どう? さいとう先生だったらなんかコミュニケーション能力が高い人ってどんなイメージがありますか?逆に。
さ:やっぱり聞き上手ですよね。じゃないでしょうか。
も:うん、うん、うん、うん、うん。
さ:傾聴力(けいちょうりょく)がある人とか。
も:傾聴力(けいちょうりょく)。ま、さすが先生っていうなんか今お答(こた)えをいただいて確かになって。
さ:やめてください。
も:今私が携(たずさ)わってる仕事で言われてることとしては、あの、私今在宅(ざいたく)の仕事もあって週に3回ぐらいは、3 日ぐらいは家で仕事をしてて実際に出勤(しゅっきん)するのは 2 日ぐらいなんですね。
さ:あ、そうなんですね。
も:うん。だから最初なんかそう、なんか人と コミュニケーションって取れないし、どうするんだろうと思っていたんですけど。 ま、Zoom でもこうチャットがあるし、ま、 LINE みたいなのがね、いろんなツールがあるじゃないですか。それでほぼもう顔は見ずにチャットでこうやり取りが されるんですね。で、会議も全部この Zoom みたいな、あの、Teamsを使ってやるんですけど、顔出しいっさいなしです。会議も。で、声だけだし、あとは文字だけだしっていうコミュニケーションの中で、じゃあどういうふうにコミュ力が高いかっていう評価をもらうかって言うと、要は事実をちゃんと事実として伝えられるかっていう報告力と、うん、その文字の情報だとちゃんとこう項目別(こうもくべつ)に書くとか。相手が読みやすいように書くとか。なんかすごく基本的なことなんですけど、それができる人とできない人ってはすごく仕事のやりやすさが違ってて。
さ:あ、そうなりますね。
も:うん。なんかちょっと自分の中ではおもしろい発見ではありました。知ってはいたけれども。「あ、そうか、そうか。この人となんでコミュニケーション取りやすいんだろうな」とか「この人、なんでなんかわかりづらい日本語なんだろうな」。日本語っていうよりも、なんか何回読んでも理解ができないみたいな日本語が返ってくると、要は結局、書き方とかの工夫(くふう)みたいなところもあって。

さ:そうなんですね。
も:うん。
さ:そういうところだと日本語教師のご経験が生きますか?じゃあ。
も:いや、どうでしょう? 評価はできるけど。
さ:添削(てんさく)とかしちゃって。
も:なんか添削(てんさく)で言うと、ちょっと話それますけど、私、添削(てんさく)されたんですよ。
さ:え?
も:ちょっとこれ言うとみんな同じ日本語教師の人笑っちゃうっていう、言われちゃうけど。
さ:え、それは先生が日本語教師だったことを知らない。
も:そう、そう、そう。知らない方ももちろんいて、前職(ぜんしょく)は。そうなんです。なので、あのチャットでね、「こういう内容を他のチームの人に送るんですけど、こういう内容でいいですか?」って、私もやっぱり勝手(かって)がわからないので、どうやっていいかわからないので、最初の方はこう先輩にこう確認(かくにん)をしながら進めて いくっていう感じになるんですけど、その中で、うん、ちょっと日本語を添削(てんさく)されました。
さ:ええ、その添削(てんさく)は正しかったんですか?そもそも。
も:うーん。私の中で、ま、それは何回かありましたけど 「ん?」て思う部分もあるし、その助詞(じょし)の使い方?みたいな。
さ:逆に添削(てんさく)返しすればいい。
も:そうですね。だけどもうなんか、めんどうくさいし、仕事先に進めなきゃいけないから、私はその辺適当(てきとう)なので「はいはい」って言ってその通りに送って、します。で、どっちかというと、なんかやっぱりちょっとその勝手(かって)に動く方がダメっていうこう会社的なルールもあるんですよね。やっぱり上司に確認(かくにん)をして次に進むっていうような ところの、これがこう一般企業(いっぱんきぎょう)もそうかもしれないですけど、自分勝手(じぶんかって)に動くっていうことが 一番問題に繋(つな)がった時に責任問題(せきにんもんだい)にもなるので、まあまあ一応最初の方はちょっと慎重(しんちょう)にメールの文面とかも確認(かくにん)したりしてたんですけど。あとは自分の聞き方も悪かったなと思って、質問の仕方を例えば「こういう問題があるんですけれども、どうしたらいいですか」とか「どうしましょうか」っていうふうに相手に送ってしまうと、相手はこう、一 から十まで全部説明をしなきゃいけない、答え。でもそれってすごく時間の無駄(むだ)なので、例えば自分の中で、これをした方がいいと思うけれども 大丈夫か?ある程度こう自分で解決方法(かいけつほうほう)をいくつかか作っておいて、「これがいいですか、これがいいですか」っていうような、うん、出し方をすると、ま、相手もわかりやすいというか、時間が無駄(むだ)に使うこともなく、ま、違ったら違うで返ってきますし。
さ:そうですね。絞(しぼ)ってもらえた方が答(こた)えやすいかもしれないですね。
も:そう、そう、そう。 丸投(まるな)げはしないっていうところは「あ、そうだな」ってこう自分でも思い直して変えて、 変えた部分ですね。
さ:そうなんですね。

も:未経験なので、なんか本当に最初、日本語に、あ、たぶん日本に来たばっかりの人みたいな感覚(かんかく)で、日本語なのに日本語が全然わからなかったんですよ。
さ:ああ、それは専門用語とか。
も:専門用語ばっかり。専門用語って言うんですかね。業界(ぎょうかい) 用語というか。その会社の風土(ふうど)による用語も入ってますし、業界用語もありますし、例えばゲーム業界であったらゲーム業界の用語があるみたいな。私は今、金融(きんゆう)系のプロジェクトにいるので、金融(きんゆう)系の語彙(ごい)がたくさん、言葉が新しい言葉がたくさんあって、もう本当になんだろう、ちんぷんかんぷんって。もう何にもわからない。
さ:そうですか。じゃあ IT 業界の用語だけでもダメだっていうこと。
も:うん。ま、そうですね。どっちかっていうとやっぱ転職だからかもしれませんけれども、あの、新入社員(しんにゅうしゃいん)の人は入るとちゃんと研修が受けられると思うんですね。だけど中途採用(ちゅうとさいよう)途中から会社に入ってっていう転職をする人はその OJT、その場(ば)でこうもう仕事が 進(すす)みながら、その中で学んでいくというか慣れていくっていう状況での仕事なので、もうゼロからは教えてもらえないっていう感じですかね。なんか留学生(りゅうがくせい)の皆さんの気分がわかりました。 不安だろうな。こんなに日本語もわからないと。ま、留学生(りゅうがくせい)の人がね、就職(しゅうしょく)する時もたぶんそういうことっていっぱいあるだろうな。 さ:うん なるほど。習った日本語と違う日本語を話している人がたくさんいるみたいな感じ。
さ:あ、そうですよね。アルバイトでもね、学生は言ってる人いますもんね。違う言葉を話してるって。
も:ね、「先生が言うことはわかるけど、他の日本人が言うことがわかりません」っていうのはそういう意味も入ってたのかもしれないなってちょっと思いました。なんかゆっくり話すとか、語彙(ごい)、言葉をコントロール、文法をコントロールしながら話してるからわかるっていうふうに私は思ってましたけど、それはその世界の人たちだけのね、こうコミュニケーションの仕方もあるし、ちょっと目から鱗(うろこ)というか自分でも気がつけてなかった部分っていうのをこう経験した感じはしますね。
さ:そうですか。ま、実感(じっかん)されますよね。そういうご経験されると。
も:はい。本当に。

さ:そうですか。じゃあそういう気づきがあった先生がまた日本語教師に戻ってくださると 助(たす)かる学生は多く、多いと思いますが。
も:そうですね。もう 一個なんかそう思ったのは、今の経験を踏(ふ)まえて言うと、日本語教師をやっぱり長くやってると他の業界(ぎょうかい)のことって、もちろんやっぱりわからないですけど、でもビジネス日本語教えたりしなきゃいけないじゃないですか。あの社会(しゃかい)に出てからのね、習(なら)いたいって思う人のためにも。 でもやっぱりこう日本語教師 も時々なんかインターンシップに行ったほうがいいんじゃないかなっていうふうな感覚(かんかく)を覚えました。
さ:ま、ちょっと違う業種を知るとか。
も:そう、そう、そう、そう。知るとか。日本語の使い方っていうのも、ちょっと新鮮(しんせん)な部分もいっぱいあったんで。あ、これが現実(げんじつ)なのかなとかって思って。いいか悪いかは別にして。
さ:ま、いろいろ発見があるのは間違いないでしょうね。
も:そうですね。うん。そういう制度(せいど)があるといいなと思いましたけど、転職じゃなくても。
さ:こう、外国の方が実際に働いてる現場(げんば)で、こう実際体験してみるとか、いいかも。キッザニアみたいな
も:ね。そう。あ、そうですよ。そう、そう。
さ:日本語教師ニア、みたいな。
も:わかると、またちょっと学生目線、学習者目線っていうところにも、先生がなれるでしょうし、教え方も変わる可能性もありますよね。
さ:ああ、ちょっと行ってみたいな。そういうのあれば。
も:ね。だから外の世界を知るっていうのも、やっぱりこう、いろんな人に触(ふ)れるっていうことがいいのかなとも思ったり。
さ:そうですね。
も:同じ世界の人ばっかりでこう、なんか仲良くなるのはいいと思うんですけど、でもやっぱ常(つね)に視野(しや)を広げておかないといけないのが教師だから大変な仕事だなって思った。
さ:そうですね。
も:振り返りながら、できてなかったこといっぱいだなって思いました。

さ:へえ。やっぱり新鮮(しんせん)なお話でした。
も:あ、本当ですか。
さ:すごく、はい。そういうお話を詳(くわ)しく聞く機会もそんなにないですし。
も:ああ。でも「さいちゃんねる」はこう、いろんなね、業種の方が、最近こう、いらっしゃるじゃないですか。私もすごく、なんだろう、勉強になる、知らなかったことがたくさん「え、そうだったんだ」みたいな感じでいつも聞いてます。
さ:うれしいです。ありがとうございます。

さ:そんなお話をしているともう、あっという間にですね、 30 分くらい過ぎてまして。あの、前半でいつもゲストの方に聞いている質問がありまして、リスナーの皆さんにおすすめしたい音楽を 1 曲教えていただいてるんですが、森口先生のおすすめの音楽はいかがでしょうか?
も:すごく迷ったんです。
さ:はい。
も:なんか最近気になってる人、なんか何人かいて。で、どうしようかなと思ったんですけど、でも 一番今ちょっとハマりそうな人というか、毎日聞いても飽(あ)きない曲を 1 曲ご紹介(しょうかい)できたらと思っています。
さ:あ、ぜひ。はい。
も:さいとう先生はもうご存(ぞん)じかもしれませんけど、ハンバート ハンバートの『笑ったり転(ころ)んだり』。
さ:『バケバケ』ですね。
も:そうです。久しぶりに朝ドラにハマってて、見てる。あ、ま、朝のね、テレビ小説っていう 15 分の。
さ:毎朝、平日に。
も:ドラマがね、毎朝あるんですけど、そこでちょっと興味があったので、見始めたらすごくハマってしまって。で、内容はもちろんおもしろいんですけど、もう曲がなんか私の中ですごい、何でしょうね、ま、この、その曲を聞くと穏(おだ)やかにもなるし、あとは、あ、なんだろう、こう、今の自分の気持ちを表してるような気持ちにもなるしっっていう、ちょっとこう、いつも今までの曲の好きっていうのとは違う気持ちになれるあ曲だったので、ま、せっかくだし。あの、歌詞(かし)見たら全部日本語だったので、あの、ね、日本語勉強してる人が見てもおもしろいかなあと。
さ:そうですね。聞きやすいかもしれないですね。
も:はい、はい。ゆっくりね。
さ:優しい曲ですよね。
も:そう。でもちょっとだけ歌詞、内容見るとシュールなんですよね。
さ:ああ。歌詞をよく見ながら聞いてみます。

も:なんか人生いろんなことあるよねっていう感じと、毎日変化があることが特別なことじゃなくても、なんか起きてるっていうことを自分の中でも実感(じっかん)しますし、なんかへん…その変化が今は楽しめてるので、私にとってはなんかこう響(ひび)いたのかもしれないなっていうところ。あとはちょっとその、さっきちょっと言ったシュールな部分、歌詞のね、部分が 1 個あって 、歌詞(かし)の中に「夕日(ゆうひ)がとても綺麗だね」っていう歌詞の後に「野垂(のた)れ死(じ)ぬかもしれないね」って続くんですよ。 で、一見(いっけん)なんかこう、全然違うことを歌ってる内容なんですけど 、そういう気持ちになる時ってあるよなと思って。なんかすごく楽しいから急降落(きゅうこうらく)して、もうやだって思うとか、逆もあるでしょうけど、そういうことをすごくうまく歌にしてくれてるような気が私はしてて。曲調もすごく好きな歌です。
さ:いいですよね。
も:そう、歌の部分ってなんかドラマって録画(ろくが)すると飛ばしがちなんですけど 、なんか私は毎日この曲を聞きたいと思うぐらい。
さ:わかります、すごい、同じくです。あの、歌と一緒に流れる写真もすごくいいじゃないですか。
も:すごく素敵(すてき)ですよね。
さ:素敵(すてき)ですよね。
も:そうなんですよ。その気持ちがわかっていただけて、すごいうれしい。 さ:ハンバート ハンバートでしたっけ?
も:ハンバート ハンバート。なんか夫婦の二人。
さ:あ、本当にご夫婦なんですか。
も:はい。本当にご夫婦だそうです。
さ:そうなんですね。じゃあ、ハンバート ハンバートの『笑ったり転んだり』が聞けるリンクをこの番組の説明のところにつけておきますので、皆さんもぜひ聞いてみてください。

さ:森口先生の Instagram のアカウントもありますので、そちらのアカウントが見られるリンクも説明のところに付(つ)けているので、皆さん覗(のぞ)いてみてください。そしてこの番組『日本語さいちゃんねる』のインスタのアカウントもありまして、そちらのリンクも付けてあります。見てみてください。それ から今、森口先生と私が話した言葉をスクリプトにして「note」というウェブページに書いてありますので、日本語を勉強している人はそちらも見ながらもう一度聞いてみてください。

さ:森口先生、前半、あの貴重(きちょう)な IT 業界のお話、ありがとうございました。
も:いえいえいえ、なんかちょっと話しすぎちゃって、すみません。
さ:いえいえいえ、先生ならではのお話が聞けてすごくうれしかったです。 も:ああいやいや、良かったです。私も聞いていただけて、うれしいです。 さ:後半の方では、ちょっとお話の内容、がらっと変わり まして、森口先生 があの、生きる力にもなっているとおっしゃってました、推(お)しの、ある 俳優(はいゆう)様 の、推し活の 魅力(みりょく)とか、写真 が 今 出 てきてますけど、あ 、アクスタですか?それ、あ、写真? 写真ですね。
も:写真 と いう か コーヒー が 入ってるね、コーヒー が入ってるやつなんですよ。
さ:あ、早速(さっそく)もう始まっておりますが、先生、後半のほうで、お願いします。
も:はい。興奮(こうふん)してしまって、すみませんでした。
さ:それと、あと今後(こんご)何かやってみたいことがあれば教えていただきたいなと思いまして、そちらのお話を後半、伺(うかが)いたいと思っています。じゃ、先生、いろいろありがとうございました。
も:こちらこそ、ありがとうございました。
さ:はい。では皆さんにうれしい・たのしいことがたくさんありますように願(ねが)っております。体(からだ)に気をつけて過ごしてください。聞いてくれてありがとうございました。さようなら。
も:さようなら。
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【WEB RADIO】 📻『うれしい たのしい にほんご さいちゃんねる』
😊 さいとう あきひと/Akihito Saito
🗾日本語(にほんご)教師(きょうし)/Japanese language teacher
🗼東京(とうきょう)/Tokyo
🎧️Web Radio🔽Now ON AIR!
https://stand.fm/channels/623e833f7cd2c743284752f2

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