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【日本遺産ソムリエ寄稿文】北前船と石見神楽 島根が誇る日本遺産の魅力を探る

日本遺産ソムリエ 楫ヶ瀬(かじがせ) 孝

今回、島根県にある日本遺産『荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~』および『神々や鬼たちが躍動する神話の世界 ~石見地域で伝承される神楽~』について、現地で講演活動などを行っている日本遺産ソムリエの楫ヶ瀬さん(島根県在住)に寄稿文をお寄せいただきました。


北前船 ―客船帳の解読―

当地(島根県浜田市外ノ浦町)は江戸時代から昭和まで北前船寄港地として栄ました。大正10年に山陰線につながり海運から陸送に替わりましたが、当家の客船帳にはどっこい昭和18年まで営業実績がありました。

その様な先祖が残した生業の証客船帳をこれからも大切に保管し、次世代へ繋げたいとの想いで「日本遺産ソムリエ」になりました。客船帳の解読は3年をようしエクセルに落とし込むのに祖父の筆字が解読出来ず随分苦労しました。その御蔭で出会うことは無かった爺さんとの文字に依る対話が出来たのは嬉しい出来事でした。

解読出来た頃から、日本遺産/北前船寄港地の話が出てきまして、認定の構成文化財の一つにもなりました。祖父にしたら孫が根掘り葉掘り生業のことを調べ、挙げ句に地域の宝と成った事に、ニヤリとしているのではと想う日々です。


石見神楽 ―蛇胴を残すために―

日本遺産の石見神楽 演目八岐大蛇は皆さまもご存じのストーリーです。その演舞(演目は大蛇おろち)に実使用されるのは大蛇の蛇胴と呼ばれ、地元に産する竹と石州和紙で製作されています。

その歴史は明治20年代に演舞をされる植田兄弟で考案されると伝わっています。長さ18mにもなる蛇胴は凡そ20年程神楽として使用され、その間に破れや擦れ等で痛めば、次に練習用になり愈々破損が酷くなりますとお役御免として倉庫に積み置かれます。その後倉庫が一杯に成れば焼却廃棄の運命でした。

私はいくらダメージが酷くても奇麗な鱗模様など見る箇所は一杯あり、且つ和紙製という事もあり、蛇胴でなにか日常使い出来る小物を作りたい!と思い始めたのが約十数年前に成ります。蛇胴は各団体(地元では社中と云います)が保有されていますが、僕の様な一般人にはダメージ品でも入手は困難を極めます。でもどうしても欲しい欲しいと思い、偶然にも知人となった社中様より一体を入手!メチャクチャ嬉しかった事を昨日の様に思い出されます。

その後蛇胴と悪戦苦闘の嬉しい日々を過ごし、廃棄の運命にあった物を私の試行錯誤で小物に蘇らせる事が出来、今までは鑑賞のみの神楽の蛇胴が日常使いへ脱皮/変身させることが出来ました。地元への応援一つとしてお土産へと進化している所です。僕のポリシーは「凡そ30年社中さんが使われた蛇胴です、エエカゲンな物は出さない」をモットウに日々研鑽しております。

大蛇商品のバンフレットはコチラ↓↓↓


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一般社団法人日本遺産普及協会と日本遺産検定

私は2023年、「日本遺産ストーリー」を通じて地域の魅力を国内外に発信する目的で、有志とともに一般社団法人日本遺産普及協会を立ち上げました。そして、協会では日本遺産ブランドの普及と日本各地の文化や伝統の普及・活用に資する目的で日本遺産検定を実施しています。
本検定は3級・2級・1級に分かれ、まずは3級(ベーシック)が開始されていますので、「日本遺産」をはじめ「日本文化」「日本史」「地域振興」に関心のある方は、下記の『日本遺産検定3級公式テキスト』(黒田尚嗣編著・一般社団法人日本遺産普及協会監修)を参考に受験していただければ幸です。

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日本遺産検定を受けるならぜひ読んでおきたい唯一の公式テキストです。受験に向けた知識のみならず、日本の文化遺産に興味のある方にぜひおすすめしたい1冊です。

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運営:日本遺産普及協会


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