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【緊急分析】ホルムズ封鎖と出光の警告。日本経済の「米」が枯渇する日。

 こんにちは、いつも本記事を読んで頂き、ありがとうございます。
 本日は前回に引き続き、中東情勢に関する情報提供をさせていただきます。

 3月7日に出光興産が取引先に放った一通の通知をしたとの報道がりました。それは、日本の化学産業、ひいては製造業全体を揺るがす「最悪のシナリオ」への号砲かもしれません。

 中東の要衝・ホルムズ海峡の封鎖が現実味を帯びる中、同社が「エチレン生産停止」の可能性に言及しました。エチレンは「産業の米」。これが止まるということは、日本という国家の製造ラインが「餓死」することを意味します。

 今回は、この危機で直撃を受ける上場企業を整理してみました。

1. 山口県・周南コンビナートの激震

 出光興産(徳山事業所)を供給の起点とする周南地区は、パイプラインという「血管」で繋がった運命共同体です。

各種資料を基に筆者にて作成
出光興産HPより
日本ゼオンHPより

2. 千葉コンビナート:三井化学との「一蓮托生」

 また、千葉地区は、出光と三井化学 (4183) がエチレン装置を共同運営しており、もはや両社は一体不可分です。

  • 三井化学 (4183):最も直接的なパートナーであり、操業停止は事業全体を揺るがす最大のリスク。

  • 住友化学 (4005)・デンカ (4061):地区内の原料バランスが崩れることで、スチレンモノマー等の生産に支障が出る恐れ。

  • KHネオケム (4189):千葉での原料供給を受けているため、サプライチェーンの寸断が懸念されます。

 参考にしたリンク先が以下のとおりです。(クリックすればアクセス可能)

3. 波及する「ドミノ倒し」の恐怖

 影響は化学メーカーに留まりません。エチレンから作られるプラスチックや合成ゴムは、以下の製品の「源」です。

  • 自動車:バンパー、内装、タイヤ(トヨタ・ホンダ等への影響)

  • 家電・スマホ:筐体、絶縁材料(ソニー・パナソニック等)

  • 医療:点滴パック、医療用ガウン(テルモ等の供給網)

  • 生活:ペットボトル、食品包装、レジ袋

 エチレンが止まれば、スーパーの棚から包装パックが消え、工場は部品不足でラインを止めざるを得ない。「有事」はすでにそこまで来ているのかもしれません。

4.投資家として、今何を見るべきか

 出光の通知は、あくまで「可能性」の警告です。しかし、中東情勢は一刻の猶予も許さない状況にあります。

  • ナフサ在庫の推移

  • 各社の代替原料調達能力(シェールガス由来等へのシフト)

  • 地政学リスクを回避する「信越化学」などの海外生産比率の高い企業への資金逃避

 これらが今後のマーケットを読み解く鍵となるかもしれません。

※なお、本記事における業種や個別銘柄は投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資は自己判断でお願いします

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