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冬の散歩道  ニケと歩けば

今年最後の日曜日
外はまだ真っ暗なのでもう少し、もうちょっとベッドでしばし。その間も
いろんな声でニケはアピールしてきます。
最初は小さくウワン、次はもう少し近くでウ~ン、それでもだめなら
壁に向かって元気よく?ワン!彼女なりに工夫してます。

根負けして顔を上げるとすぐ近く、嬉しそうに耳がピンと立ってます。
人間みたいに師走なんて関係ないものね。

そそくさと階段を駆け下りて待ってます。いつもより早く玄関前で。
ドアを開けると冷たい風。躊躇しているのは私だけ。するりと隙間から出でて鍵の閉まる音を待って歩き始めます。

毎日のコースは山に向かうか海を見ながらかニケ次第です。今朝はどちらでもない左に折れて公園にショートカット。歩いているうちにホカホカから暑~いとなっていつも厚着を後悔します。

日曜日はいつもより静かです。薄暗がりのなか風は止んだのか草も木も微動だにしません。アスファルトにかすかな二人の足音。いつもの散歩の始まり。この時小さな幸せを感じます。

塀越しに万両の実が赤くたくさんついているのがみえます。その横でいつも春に楽しませてくれる枝垂れ桜の葉を落とした細い枝。小さな蕾を付けて来年を約束してくれているようです。

溝脇の小さな花はこの寒さはお構いなしなのか踏まれても何度もハサミを入れられ、でも知らぬ間に元の姿で水の音を聞いています。この逞しさとその家の主人の凝りずに手入れする姿。面白いです。

随分山にいく道は狭くなったように思います。
それは私が小さかったからある程度の幅があったと思っていただけなのか、
周りの木々がだんだんと根を張っての事なのか。私がとっくに大人になったからなのかそれとも。

そんなこと興味なしでクン活に余念のないニケですが時折木の上から飛び出すカラスに驚いたり初めての匂いなのか何度も確認?しています。

ここら辺は少し前まではイノシシの通り道。出くわしたのは数回ですが野生の迫力と強烈な匂いは今でも鮮明に覚えています。

めっきり見つけることが無くなった今、あの鬣のある布引の主と呼ばれた大猪の事、ラジオ体操で集まって来た近所のおじいさん、おばあさんに挨拶すると?「早く帰りよ」の一声で大きな体は山に。人とイノシシが共存していたあの頃。

毎年同じようで違う年の暮れですが、大げさに言えば、命があって良かった。毎日が楽しかった。嫌なこともなんてことないと思えるようになった、
人に優しいだけでなく注意することができた。これって成長と言えるのでしょうか?只々人間がおおざっぱになっただけなのか…。

少し汗ばんで帰宅すると冬の朝日は優しく庭のオリーブの木に降り注いで、時折やってくる山鳥を今日も見れるのかとしばしボーっと窓越しに見ていました。

よいお年をお迎えください。




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