夫が火事で亡くなった日①
その日は、子どもを20時に寝かしつけてから
私は家事をこなしてから22時頃就寝しました。
明くる未明3時頃、繰り返し鳴るマンションのインターフォンとスマホの着信音で目が覚めました。
夫は居酒屋経営で、店を閉まってから飲んで帰ってくるとこの時間になることもあるので
鍵を忘れてしまったのかな?とも思いましたが、
スマホには知らない電話番号からの不在着信。
家には子どもと私の2人きり。
犯罪に巻き込まれやしないかと考え、しばらくインターフォンのチャイムとスマホの着信を眺めていました。
5回程度のチャイムで、何かあったのかと考えを変えてインターフォンに出ました。
インターフォンの相手は、
『警視庁の○○です。旦那さんは○○さんですか?』
と聞いてきました。
私は『はい』とだけ答えました。
刑事さんは『旦那さんの事で確認しにきました。エントランスを開けてください。』と言ってきたので、
私は『犯罪に巻き込まれそうで怖いです』と伝えると
刑事さんは『では、降りてきてエントランスのガラス越しに警察手帳を見せるので確認してください。』と言いました。
これだけでは、本物の刑事さんかどうかの疑いが晴れず、
私がエントランスまで降りるということは、子どもを部屋に一人で残すということもあり、迷いもありましたが
夫の身に何かあったのかもしれない心配が勝ち、私はエントランスまで降りることにしました。
エントランスまで降りると、2人の中年男性が立っていて、
本物と思われる警察手帳(警察手帳の真偽が分からないけれど感覚で)を振りかざしました。
まずは、エントランスのガラスドアを開けて話を聞くことになります。
【今日はここまで】
この時の緊張感は、これまでの人生で経験したことのないものでした。
地に足がつかず、フワフワした夢の様な状態と、部屋で寝ている子どもを何としてでも守り抜かなければならないという警戒感が私の両足を立たせていました。
