[ 狐火バーベキュー ]:毎週ショートショートnote
↑↑コチラのお題[ 狐火バーベキュー ]に参加してみました。
狐火ってなんだろぅ🤫からのスタートでした☺️

[ 狐火バーベキュー ]
「よっ、キツネ、なにしてるの?」
「あ、タヌキいいところに来た」
キツネは嬉しそうに「火おこしだよ、火おこし」
「火おこし?」
「へへっ、バーベキューでもしようかと思って」
キツネが得意げに前足で示した先には肉がありました。
「どうしたのこの肉?」
「昼間、人間が『余っちゃったー』とか言って置いていった」
その肉は、白いトレーに乗ってラップに包まれていました。
「えー、もったいないな〜」
「で、せっかくだから、人間がやってたバーベキューとか、なんか火で焼いて、うまそうな匂いがするやつ、やってみようと思って」
「おまえ、火をおこすの得意だもんなぁ」
「うん、って言ってたら、火がついた」
キツネはタヌキに「肉とって」と言いました。
タヌキは肉が入った白いトレーを取り、
「で、これどうすればいいの?」
と尋ねると、キツネは、
「うーん」
と首をかしげました。
「やり方知らないの?」
「うーん、確か、火に入れてたようなー」
「このまま?」
「うーん、たぶん……」
「じゃ、入れてみるよ」
「うん、入れてみよう」
と、キツネに言われた通りタヌキは白いトレーに乗った肉を、そのまま火の中へ入れました。
するとたちまち火が大きくなり、白い煙が上がりました。
びっくりした拍子に、煙を吸い込んだタヌキは、
「うわぁ、なんだこの臭い、全然、美味しそうな臭いじゃない」
「確かに、これは食べちゃダメな臭いだ」
「そうだよ、だから人間も置いて帰っちゃったんだよ」
「生で食べずによかったー」
「ここから早く離れよう」
「そうだね、早く離れよう」
と、タヌキとキツネは、火をそのままにしてどこかへ行ってしまいました。
この話が「狐火」の語源になったとかならなかったとか……。
おしまい。
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