できるだけ遠くをずっと見ていたい
心から出た瞬間すべては嘘になると思っている。口から出る言葉なんてぜんぶ嘘だし、書いた文字も脳みそで考えているものもぜんぶ嘘。心だけが本当。
だから初めから嘘だと言っている小説が好きだし、本当かのように装っている自己啓発本が嫌い。
本当のことなんて何もないのに本当のもの、つまり心を求めてしまう。愚かね、バカ馬鹿、そんなものsnsにはまず転がってないし、現実世界にだってそうそうない。
だから嘘に魅かれる。嘘の関係に憧れる。そんな嘘に溺れたい。これが小説なら私は嘘に溺れることができる。でもこれは小説じゃない。
日記は本当のことしか書けない。だから書くのも読むのも息が苦しくなるときがある。
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できるだけ遠くをずっと見ていたい。そこには目には見えないものがあるから。
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人から好かれたいし、嫌われたくない、そして嫌いにだってなりたくない。だから人を好きになるのは怖い。好きな人に嫌われることは辛いし、好きな人を嫌いになることは悲しい。
だから好きでも嫌いでもないようなところに関係を置きたがってしまう。そこがいちばん不安定なのに、ずっとその不安定さのうえで過ごしていたいと思ってしまう。
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理解してくれる人だけが理解してくれればいいと思って生きている。そういうものを書いてきたし、そういうものを書きつづけていくのだろうなと思う。
よく、どうせ理解されないのだからと、言葉にするのを諦めてしまうことがある。めんどくさくなって言葉を止めてしまう。言葉にしなくても伝わる人には伝わるし、言葉にしても伝わらない人には伝わらないのだと思ってしまう。
理解してほしいと思ってしまったとき、どうすればいいのだろう。私はそういう努力をしないでここまできた。例えば学生時代の恋とかそういうもの。そういう人として成長するために本来必要なものから逃げてきてしまった。
私は不完全なまま大人になってしまった。尻尾の生えたカエルみたいに。
嘘ばかりに魅かれるし、嘘ばかりで嫌になる。
ぜんぶ嘘です。
