見出し画像

「また今度」が、関係を少しずつ遠くする|静かに積み重ねる61

「また今度ね」
その言葉を、何度言ってきただろうと思うことがあります。

友人からの誘い。職場の飲み会。久しぶりに会おうという連絡。
忙しいから、疲れているから、タイミングが合わないから。
理由はいくらでも出てくる。

でも「また今度」を繰り返していると、
気づいたときには「今度」が来なくなっていることがある。

誘いが減る。連絡の頻度が落ちる。
いつの間にか、会う機会そのものがなくなっていく。

関係は、急に壊れるものではありません。
「また今度」の積み重ねで、少しずつ遠くなっていく。

今日は、そのことについて書いてみます。


「また今度」は、善意の言葉でもある

「また今度」と言うとき、
相手を傷つけようとしているわけではありません。

本当に忙しい日もある。疲れていて人に会える状態じゃない日もある。
タイミングが合わないことだって、当然ある。

だから「また今度」は、嘘でも、言い訳でもない。
その瞬間の正直な気持ちだったりする。

私自身も、言ったことがあります。
仕事が立て込んでいた時期、友人からの誘いに「また今度ね」と返したことが何度かあった。
その場しのぎではなく、本当にそのときは余裕がなかった。

でも、問題はそれが積み重なったときです。

1回の「また今度」は、何でもない。
でも続くうちに、誘う側も少しずつ疲れてくる。
「また断られるかもしれない」と思い始める。そうなると、誘いの頻度が落ちる。連絡が減る。気づけば、お互いの生活の中に相手の存在がなくなっていく。

「また今度」は優しい言葉です。
でも、繰り返すことのコストを、私たちは意外と意識していないのかもしれません。


言われる側になって、初めてわかること

逆に、言われる側になったこともあります。

誘っても「忙しくて」と断られる。「また今度ね」と返ってくる。
最初は気にしていなかった。
でも何度か続くうちに、だんだん誘うのが億劫になってくる。

「また断られるかもしれない」という気持ちが、次の一歩を止める。
そしていつの間にか、連絡しなくなっていた。

相手が悪いわけではないと思っています。
忙しかったのも、疲れていたのも、本当のことだったかもしれない。
でも気づいたときには、以前ほど気軽に連絡できない関係になっていた。

言われる側になったとき、「また今度」がどう届くかを改めて実感します。

断られた側は、傷つくというより、少しずつ遠慮を覚えていく。
「この人は忙しいんだ」「自分との時間は優先度が低いのかもしれない」と、勝手に解釈し始める。

そしてその解釈が積み重なると、誘う気力そのものが失われていく。

「また今度」は相手を拒絶しているわけではない。
でも、受け取る側にはそう届いてしまうことがある。

言う側と言われる側、両方を経験したからこそ、
この言葉の重さを少し意識するようになりました。


「また今度」を減らすだけで、関係が変わる

じゃあどうすればいいのか。難しいことではないと思っています。

「また今度」を完全になくす必要はない。
全部の誘いに乗れるわけでもないし、本当に無理なときは断っていい。

ただ、少しだけ意識を変える。

「今回は無理だけど、次はこの日なら行ける」と、代替案を出してみる。
「また今度」で終わらせるのではなく、次の約束まで持っていく。
それだけで、受け取る側の印象はまったく違います。

職場の飲み会も同じです。毎回断るのではなく、たまに顔を出してみる。
気乗りしなくても、1時間だけ参加してみる。
それだけで、輪の中に自分の居場所が残り続ける。

私自身、忙しい時期でも「この人の誘いは乗ろう」と決めている相手が何人かいます。全部には応えられなくても、大事な人の誘いだけは後回しにしない。そう決めておくだけで、大切な関係が自然と守られていく気がしています。

人間関係は、会っている時間だけで作られるわけではありません。
でも、会う機会を積み重ねることでしか深まらない部分もある。

「また今度」を少し減らすだけで、関係の景色は少しずつ変わっていきます。


今度、ではなく、今。
「また今度」は、悪い言葉ではありません。

でも、今度がいつか来るかどうかは、誰にもわからない。
忙しさは続くし、タイミングはなかなか合わない。
気づいたら、連絡すること自体が億劫になっていることもある。

関係は、急に壊れるものではありません。
「また今度」の積み重ねで、少しずつ遠くなっていく。
そして遠くなった関係を、もとに戻すのはなかなか難しい。

だからこそ、少しだけ意識してみてほしいことがあります。

気になっている人がいたら、連絡してみる。
誘いが来たら、できるだけ乗ってみる。
「また今度」で終わらせそうになったら、次の日程まで決めてしまう。

大げさなことではありません。ほんの少しの行動が、関係を続けてくれる。

仕事も、人間関係も、後回しにしたものから少しずつ遠ざかっていく気がします。逆に、今動いたものは、ちゃんと自分の手元に残っていく。

「また今度」が一番もったいない。

そう思えるようになってから、大事な人の誘いには、
できるだけ今動くようにしています。

もしこの記事が少しでも参考になったら、
スキやフォローをしていただけると嬉しいです。

また次の記事でも、静かに積み重ねていきましょう。
それでは、今後ともよしなに。

いいなと思ったら応援しよう!