無罪放免とカツカレー
昨日(7月1日)、癌研東病院へ定期検査の結果を聞きに行ってきた。
梅雨の晴れ間とは思えないほどの陽射しと気温で、まるで真夏のような暑さだった。少し緊張しながらも、心のどこかで「今回も大丈夫だろう」と願いながら病院へ向かった。
検査は6月18日に受けたもの。上部内視鏡とCTの二本立てだった。内視鏡のとき、担当医から「特に怪しいところは見当たりませんね」と言われていたが、やはりCT検査の結果を見ないことには、安心できない。
そして昨日。診察室で告げられた言葉は、「CTも異常ありません」。思わず小さく息をついた。
3年前、ステージⅢの食道癌が見つかり、陽子線治療で一度は押さえ込んだ。その後2度の再発があり、どちらも内視鏡によるレーザー治療で対応してきた。それ以来、2カ月に一度の定期検査を欠かさず受けてきたが、今回で1年半、再発の兆候はない。こうして文章にしてみると、なかなかの道のりだと思う。当分、生きていけそうだ。
診察と事務手続きが終わると、ちょうど正午前。病院9階のレストランに立ち寄ることにした。
私はカツカレー(950円)、同行の“監視人”はきつね蕎麦(650円)を注文。カツカレーは人気メニューで、売り切れていることも多いが、この日は間に合った。もともとカレーもカツも好きな私にとって、これ以上ない組み合わせ。もちろん、期待どおりの味だった。監視人も、黙々と蕎麦をすすっていた。口数の少なさが、美味しさを物語っていた。食後、デザートにクリームあんみつを追加するかどうか、しばし協議。結論は、「お腹いっぱいだから今日はやめておこう」。満場一致である。
さて、問題は帰り道だった。前回の検査日、6月18日。人形町駅から自宅まで歩いて帰ろうとしたところ、途中で熱中症になり、ほとんど動けなくなってしまった。絶食後の検査に鎮静剤の影響、そしてあの日の気温は34度。今思えば、危ない組み合わせだった。一晩寝て回復したものの、あの経験はもう二度としたくない。
そこで今回は、事前にアマゾンで購入したネッククーラーを装着して備えた。冷風の恩恵を受けながら、慎重に歩く。人形町の駅を出た瞬間の熱気には正直たじろいだが、歩を止めずに進み続け、なんとか無事に自宅へたどり着いた。
こうして、また一つの“通過儀礼”を終えたような気がする。病院で検査を受け、結果を聞き、食事をして、慎重に帰宅する。そのすべてが、いまの私には「生きていること」を確かめる大事な時間だ。
これからも、慎重に、しかし淡々と、生きていこうと思う。次の検査までは、好きなものを食べ、静かな日常を楽しむつもりだ。
