ロングウォーク【映画感想/ネタバレ】
おもしろかった!

元祖デスゲーム、スティーブン・キングの処女作?
すげ〜。
キング最初期の長編、リチャード・バックマン名義で大学在学中だったらしい。
バトル・ロワイアルは世界中いろんなお話やゲームや漫画に影響を与えたけど、そのさらなる原点がこれか〜。
原作ともちょろちょろ違うみたいでちゃんと読んでみたい。
オチもちょっと?だいぶ?違うみたいだけど、かなりスティーブン・キングっぽさあった。
原作だと最後まで残るのはギャラティで、マクヴリーズが先に脱落してしまうらしい。
映画版は逆で、勝つのはマクヴリーズ。
しかも賞品として銃をもらって、それで少佐を撃つのは原作にはない展開?
監督いわく、キング本人もこの新しい結末を気に入って承認したらしい。
ミストでもおなじようにオチがだいぶ変わったりってのあったけど、面白いと思えば柔軟にオチさえも変えていいよって態度、大御所なのにすごいなあって思う。
まあ実際、面白かったしな、ミストのラスト。
今回のオチについてはどうなんだろ!
まあ、この終わり方もいいか~とは思うけど、もうちょっと何かあってもよかったかもな。
若者を徴収してのデス・ゲーム、まあそのまま戦争メタファーでってことなんだろうけれど、恐ろしいねえ。
原作が書かれたのはベトナム戦争の頃らしく、志願していく若者たちの姿がそのまま重なるように作られてる、ということみたいで。
いまのぼくには「いやいや、行かんでしょこんなん」としか思えないんだけど、実際に戦争が起こると“自ら志願して”若者たちは戦争へと向かうことになってしまうんだよな。
そもそもだけど、元祖デスゲームが足の引っ張りあいではなくて、連帯感が生まれていく方向で描けるのって、さすがすぎるかも。
ここまで究極にシンプルでも面白くなるんだから、デスゲームって禁忌レベルなのかもな、創作上の。
ほんとに睡眠なしで数日も歩ける人間がいるもんかよ、とか、あんな終盤まで喋り続けたり体力ありすぎるだろ、とか、現実味のなさでちょっと置いてけぼりを食らってしまう瞬間はあるかも~。
人間ってほんとには歩きながら寝れないよ(そりゃそう)
排泄だって、2日目にはもっとみんなぐちゃぐちゃになってないとおかしいぜ。
排泄が我慢できないのはそりゃそうなんだけど、失敗したら殺されるんだから、しゃがんでじゃなくて歩きながら漏らす方選ぶよ普通。
そうじゃない?
最初期の余裕あるときならまだわかる…けど?
でもそんな極限状態の中、気が触れていく仲間たちを見ているのは、まるで自分も参加しているようにつらくなってくる。
自分も参加しているようには言い過ぎか。
絶対無理だもんな。
何より、ただただ歩き続けるだけというシンプルな設定なのに、ちゃんと複数パターンの死に方が用意されててさすがだった!
実際にやったら、人間はどれくらい歩き続けられるのかな。
ちなみに監督は『ハンガー・ゲーム』シリーズのフランシス・ローレンス。
思いっきり影響を受けた作品と、その大元を両方監督するとかあるんだ。
デスゲーム描写が面白いのも納得だけど。
少佐役がマーク・ハミルだったのもあとで気づいた。
最初、ジェシー・プレ問酢かと思った。
シビルウォーのときのジェシー・プレ問酢がトラウマすぎるよ~。
