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どっちを受験するかで揉めた話

今はなくなったが、私が受験生だったころ東京工業大学(現東京科学大学)で数学1科目で理学部に入れる特別入試があった。私は数学が好きだったのでこれを挑戦してみたいと思っていた。一方、防衛医科大学校もあり、こっちは授業料がタダな上、学生でありながら給料がもらえる学校であった。

そして、東京工業大学の特別入試と防衛医科大学校の入試の日程が何とバッティングしてしまったのだ。私としては東京工業大学の試験を受けたかったが、親は防衛医科大学校を受けさせたかった。

私は防衛医科大学校に1回でも行きたいと言ったかと主張して抵抗した一方、父は父で「防衛医科大学校を何としても受けさせるんだ」とかたくなに曲げようとしなかった。ここまで私と親とで揉めたことはなかった。

私はもし防衛医科大学校に受かろうものなら何としてでも親はそこに入れさせるんだと不信感を抱いていた。親としては私にお金をかけたくない追い出したいがゆえに入れさせようと考えていたと推測していたし、もし私の方から「ぶっちゃけ、本チャンの大学入試のお金を払いたくないんでしょ?」と言おうものなら「そうだよー、だから1日でも早く出ていけ」と言われるんだろうなぁと危惧していた。もし防衛医科大学校に受かってそういった展開があったら親と絶縁するぐらいの気持ちでいた。

私と親で揉めて平行線をたどっていたが、もし後期試験を受けることになったら東京工業大学に挑戦してもいいという条件を飲んでくれれば、防衛医科大学校を受けると条件を提示して、結局防衛医科大学校を受けることになったのでした。結果は防衛医科大学校には落ちたのでした。

その後、後期試験を出願しようとしたときにやっぱり東京工業大学はダメと言われてそれじゃ約束が違うじゃんと腹は立ったが、泣く泣く東京工業大学とは別の大学の後期を受けたのでした。

ただ、最終的に浪人することになってしまい、また同じように東京工業大学の特別入試と防衛医科大学校の日程が被ったので、どうせまた防衛医科大学校を受けさせようとするんでしょと半ば白けた気分でいたが、今度は東京工業大学を受けさせてくれたのでこの揉めた騒動は手打ちになったのでした。

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